ヒゲ脱毛の仕組みを知って効果的に脱毛!

ヒゲ脱毛はカジュアルな美容法となりつつあり、予備知識なしでも気軽に受けることができます。ただ、ヒゲの悩みを効率的に解消したいなら、やはり脱毛の基本的な知識は押さえておきたいところ。 脱毛器の仕組みや、ヒゲの生えるメカニズムを知ることで、より効率よく脱毛を受けられるようになります。ヒゲ脱毛の仕組みや基礎知識を、本文で学んでみてください。

ヒゲ脱毛の仕組み~バルジ領域と毛乳頭について

ヒゲ脱毛の仕組みを理解するためにまず押さえておきたいのが、ヒゲが生えるために必要な細胞とその働きです。本文のはじめに、ヒゲの発生に欠かせない「バルジ領域」と「毛乳頭」について詳しく解説します。

ヒゲの発毛に関わる「バルジ領域」と「毛乳頭」

バルジ領域と毛乳頭は、皮膚の下にある「毛根」に存在する領域および細胞です。

毛根は、いわば体毛の製造工場。ヒゲを含めたあらゆる体毛は、体中にある毛根で生まれます。 毛乳頭は毛根の奥部にある、ヒゲに養分を供給する細胞です。毛細血管が運ぶ養分と酸素は毛乳頭に吸収され、ヒゲの“製造機”である「毛母細胞」に供給されます。 養分と酸素の供給を受けた毛母細胞が分裂することで、ヒゲがつくられていく。これが、ヒゲが発生する基本的な仕組みです。

次に、バルジ領域について。上記のヒゲ発生の初期段階で重要な役目を果たすのが、毛根の中ほどにあるバルジ領域です。 バルジ領域とは、「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」が存在する領域のこと。毛包幹細胞は毛をつくる細胞、色素幹細胞は毛を黒くする細胞です。 バルジ領域にある2種類の細胞は、ヒゲが発生する初期段階において増殖をはじめ、毛母に達して毛母細胞の元となります。 つまりバルジ領域とは、新しいヒゲをつくるための原料を保管し、発毛が始まる時期に合わせて供給する役目を担う領域なのです。

バルジ領域と毛乳頭が存在するかぎり、ヒゲは再生し続けます。逆にいえば、両者にダメージを与えて破壊できれば、ヒゲは二度と生えてこないことになります。 以上のことからわかるように、ヒゲ脱毛で重視すべきは、バルジ領域および毛乳頭の破壊です。次節では、バルジ領域と毛乳頭にダメージを与えられる脱毛方法について、詳しく解説します。

 

「バルジ領域」と「毛乳頭」にダメージを与える脱毛方法

脱毛の種類は多数ありますが、バルジ領域や毛乳頭にダメージを与えられる方法となると数が限られます。どのような方法がヒゲ脱毛に有効なのか、詳しく見ていきましょう。

対毛乳頭に効果的なのは医療レーザー脱毛とニードル脱毛

多数ある脱毛方法の中でも、毛乳頭にダメージを与えるために有効なのが、「医療レーザー脱毛」と「ニードル脱毛」です。

医療レーザー脱毛とは、その名のとおりレーザー光線を使用する脱毛方法です。レーザー光線には、特定の色に反応して熱を与える性質があります。 医療レーザー脱毛で使用するのは、黒色に反応する波長のレーザー。黒色にのみ吸収される性質をもつため、皮膚を透過して黒い体毛に熱を与えることができます。 体毛が吸収したレーザーの熱は周囲に広がり、毛乳頭や毛母細胞を破壊。結果的に、永久的な脱毛効果が得られます。

ちなみに、こうしたレーザーの性質を利用する施術は、「選択的高熱治療」と呼ばれる医療行為です。医療行為である以上、レーザー脱毛は医師免許なしでは行えません。

続いて、ニードル脱毛について。ニードル脱毛とは、毛穴に刺した針に電気を流して、毛根を焼き切る脱毛方法です。ニードル脱毛に使用する針には、絶縁のためのコーティングが施されています。このため、皮膚が感電することはありません。 ニードル脱毛では毛根の中に直接電気を流すため、確実に毛乳頭を破壊できます。

また、医療レーザーが反応しない白い体毛を脱毛できることも、ニードル脱毛の利点です。 ただし、ニードル脱毛は体毛を1本ずつ処理するため、施術に時間がかかります。レーザー脱毛と比べて痛みが強いことも、ニードル脱毛のデメリットです。

なお、レーザー脱毛と同じくニードル脱毛も医療行為であり、医師が在籍するクリニック以外では行えません。

ではフラッシュ脱毛の仕組みとは?

ここまでに解説したもの以外の有名な脱毛方法として、「フラッシュ脱毛」があげられます。フラッシュ脱毛の基本的な仕組みは、医療レーザー脱毛とほぼ同じです。 フラッシュ脱毛も、メラニン色素に反応する光を使って、体毛の組織にダメージを与える脱毛方法です。ただし、フラッシュ脱毛機の光線はパワーが弱いため、毛乳頭を完全に破壊することはできません。エステサロンでも施術ができるように、フラッシュ脱毛機は、出力が弱めに設計されているのです。

もちろん、フラッシュ脱毛でも一定の脱毛効果は得られます。しかしながら、ヒゲのように太い毛の脱毛には、フラッシュ脱毛は不向きです。 付け加えると、フラッシュ脱毛は「永久脱毛」を名乗ることができません。永久的といえる脱毛効果を得られるのは、医療機関の脱毛だけです。ヒゲ脱毛を行うなら、クリニックの各種レーザー脱毛や、ニードル脱毛を利用することをおすすめします。

 

効果的な脱毛には毛周期の仕組みを知ることも大切

効果的なヒゲ脱毛を望むなら、「毛周期」の仕組みも頭に入れておきたいところです。というのも、脱毛は毛周期に合わせて行う必要があるからです。毛周期とはどのようなものなのか、詳しく解説します。

発毛の仕組み・毛周期とは

毛周期とは、体毛が生え替わるサイクルです。

ヒゲを含めた全身の体毛は、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間を経て生え替わります。 より詳しくいうと、毛周期の最初のステップである成長期は、「成長初期」「成長中期」「成長後期」の3段階に分けられます。まず、この3つの成長期について、詳しく見ていきましょう。

成長初期は、皮膚の浅い部分で新しい毛が発生する時期です。成長中期に入ると、毛の成長に合わせて、毛乳頭のある「毛球部」が毛穴の奥に移動していきます。成長後期は、毛が皮膚の表面に顔を出し、そのまま成長を続ける時期です。

続いて、退行期と休止期について見ていきましょう。退行期は、毛が抜け落ちるための準備に入る時期です。この時期には毛母細胞の分裂がストップするため、毛の成長も止まります。休止期は、毛が自然に抜け落ちる時期です。この時期に入ると、毛乳頭が毛球部から完全に離れて休眠に入ります。 休止期を経た毛乳頭や毛球部は、新しい成長期をスタートさせます。

以上を1サイクルとする周期が毛周期です。毛周期の長さは部位ごとに違っており、手足の毛の場合だと、1サイクルに3〜5ヶ月程度を要するとされています。 一方、ヒゲの毛周期は短く、1ヶ月半〜2ヶ月程度で1サイクルを終えます。このようにサイクルが早いため、ヒゲは成長期中の元気な毛が多く、常に濃い状態に保たれているように見えるのです。

ヒゲ脱毛に適した毛周期の時期とは

上記の毛周期の中でも、ヒゲ脱毛に適しているのは成長初期です。この時期には毛乳頭が皮膚の浅い部分にあるため、効率的にダメージを与えられます。 また、バルジ領域の働きも、毛の成長初期に活性化すると考えられています。このため、蓄熱式ダイオードレーザーを使用するタイミングとしても、成長初期は最適です。 もちろん、成長中期や成長後期のヒゲに対しても、脱毛は効果を発揮します。

一方、毛乳頭と毛が分離する退行期〜休止期のヒゲには、強力なレーザー脱毛も効きません。毛に与えた熱が、毛乳頭まで伝わらないためです。 以上の理由から、ヒゲ脱毛はヒゲの成長期に合わせて行う必要があります。成長期に入るタイミングはヒゲ1本ごとに違うため、ヒゲ脱毛は期間をおいて複数回行わなければなりません。

効果的な脱毛の回数と期間

上記のとおり、ヒゲ脱毛は1回では完了しません。一般的には、ヒゲ脱毛の効果を実感するには、5〜6回程度の施術が必要とされています。 ただ、これはあくまでも、ヒゲが薄くなったと感じられるまでの回数です。ほぼ完全にヒゲが生えない、ツルツルの状態を実現するには、10回以上の施術が必要となる場合があります。

次に、ヒゲ脱毛にかかる期間について。ヒゲ脱毛の初期段階では、1ヶ月〜1ヶ月半に1回程度のペースで通院して施術を受けます。 脱毛の効果によってヒゲが少なくなってきたら、3ヶ月に1回程度に通院ペースを落とします。これは、成長期に入るヒゲが少なくなるためです。 このように期間をあけて通院する必要があるため、ヒゲ脱毛の完了までには、1〜2年ほどの期間を要します。ヒゲ脱毛にかかる費用は、10万円前後が相場です。ただし、脱毛する部位が多い場合や、麻酔を使用する場合は、より高額な料金が発生します。

 

まとめ

ヒゲ脱毛の完了には時間がかかりますし、費用も安くはありません。とはいえ、コンプレックス解消のために、脱毛に挑む価値はあります。今回解説した脱毛の仕組みを念頭において、効率のよいヒゲ脱毛を実現してください。