AGA治療は保険適用外?保険証は持っていくべき?

医療機関を受診するときには健康保険証が必須と思っている方は多いのではないでしょうか。実は、保険適用ではない診療を受ける場合は、保険証を提示する必要はないのです。受診する前に、保険適用かどうか確認しておくことが大切です。それでは、AGA治療は保険適用なのか、費用を抑える方法はあるのかなどについて詳しく解説します。

AGAは保険適用外

AGAの診療は保険適用外です。医療保険制度は、自己負担額を減らすことで速やかな医療機関の受診を促すための制度です。

自己負担額は年齢や所得、健康状態などによって変動します。義務教育就学前の子供は2割負担、6~70歳までは3割負担、70~75歳は2割負担、75歳以上は1割負担、70歳以上であっても現役時と同程度の収入がある場合は3割負担です。

AGAの多くは70歳までに発症するため、保険が適用されるとすれば3割負担となります。しかし、AGAには保険が適用されません。その理由や、検査などにも保険は適用されないのかなどを確認しておきましょう。

AGAが保険適用外となる理由

保険適用になるかどうかは、健康に悪影響を及ぼすかどうかで決まります。風邪や怪我などは健康にかかわっており、適切に対処すべきものです。そのため、保険適用で検査や治療などを受けられるのです。

それに対してAGAは、精神的なストレスの原因にはなりますが、健康を脅かすものではありません。極論、治療を受けなくても健康の観点からは問題ないのです。 AGAの治療は、美容整形や美肌治療などのように、「健康が脅かされているわけではないが、現状に満足していないから処置を受けたい」といった理由で受けることになります。そのため、保険が適用できないのです。

AGAは検査も保険適用外

AGAに関わる検査や処置の全てが保険適用外となります。AGAでは、視診や触診、血液検査などを行いますが、これらも全て保険適用外です。

自費診療の費用はクリニックによって異なりますが、血液検査だけで15,000~25,000円程度かかります。AGAの検査の種類はそれほど多くなく、レントゲン検査やCTスキャンといった精密検査は行う必要がありません。そのため、自費診療であっても払えないほどの費用がかかることはないのです。血液検査も初診時の1回、または2回だけです。

保険証は基本不要だが持っていくのがおすすめ

AGAの治療に通うのであれば、保険証は基本的に持参する必要はありません。しかし、初診時には持って行った方がいいでしょう。薄毛は、必ずしもAGAによるものとは限らず、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎による脱毛症などが原因の場合もあります。円形脱毛症や脂漏性皮膚炎による脱毛症には保険が適用されるため、保険証を持参しないと一旦全額負担することになります。 手続きすれば払い戻されますが、一時的に大きな出費となるため、初診時は保険証を持参することが大切です。

また、保険適用で治療を受けることになった場合は、定期的に保険証の提示を求められます。いつ提示を求められてもいいように、財布などに入れておくといいでしょう。

例外で保険適用になるケースも

AGAの原因は、5α-リダクターゼII型によって作られるジヒドロテストステロンにありますが、中には精神的なストレスや何らかの病気が原因でAGAになるケースもあります。このような場合は、例外で保険適用になる可能性があるため、やはり保険証は持参した方がいいでしょう。

AGAの原因は医師の診察を受けなければ詳しくはわからないため、単なるAGAと自己判断しないことをおすすめします。 心身に何らかの異常が起きており、そのタイミングで前頭部や頭頂部が薄くなってきた場合は、保険適用できるAGAの可能性があります。初診時には、現在の健康状態や病歴などを確認されるため、細かいことまで全て伝えることが大切です。

 

AGAで医療費控除は受けられる?

医療費控除は、年間10万円を超える分の医療費の控除を受けられる制度です。翌年の税金が安くなるため、病院やクリニックに通うことが多い場合は確認しておくことをおすすめします。扶養家族の医療費も計算に入れられるため、高齢で病院に通うことが多い人を扶養している場合は、医療費控除を利用して税金を安くできるケースが多くみられます。それでは、AGAは医療費控除の対象となるのか確認しておきましょう。

原則、医療費控除は受けられない

医療費控除の対象となるのは、保険適用の診療です。AGAの診療は保険適用外であるため、医療費控除の対象にはなりません。AGAの治療にかかった医療費を控除できると思い、必要以上に通うようなことがないように注意が必要です。

例外で医療費控除を受けられるケースも

何らかの病気や精神的なストレスが原因でAGAになったことが認められれば、医療費控除の対象となります。円形脱毛症や脂漏性皮膚炎による脱毛症なども保険適用となり、同時に医療費控除の対象となるのです。

医療費控除を受けるためには、領収書や処方箋といった治療を受けた照明が必要であるため、医療費控除の対象にならないと思い破棄することのないよう注意が必要です。 また、AGAの一部の治療法に限り保険が適用されます。塩化カルプロニウムという外用薬による治療であれば保険適用で受けられます。ただし、AGAの代表的な治療法であるフィナステリドやミノキシジルなどによる薬物療法、メソセラピー、自毛植毛などと比べて効果が低いとされています。医療費控除や保険適用などのために受ける意味はないため、医師と話し合って最適な治療を受けるようにしましょう。

 

生命保険加入の際の告知は必要?

生命保険は、条件を満たした際に保険金を得られるものですが、加入には病歴や健康状態など細かい条件が定められています。生命保険への加入や更新の際には、そのときの健康状態や病歴などの告知が必要です。この場合、AGAの告知は必要なのか迷う方もいるでしょう。面倒だからといって、AGAを告知しない方もいるかもしれません。そもそも、AGAの告知は必要なのかどうか確認しておきましょう。

きちんと告知するのがおすすめ

AGAは自費診療であり医療費控除の対象にもなりません。そのため、生命保険加入の際の告知も不要と考えている方は多いのではないでしょうか。

AGAは病気の1つであるため、告知の必要があるといわれています。AGAについて故意に伝えないと、告知義務違反によって保険金が降りなくなります。保険金が降りないということは、これまで支払ってきた保険料が無駄になるということです。AGAを告知しなかったことによる損失は非常に大きいため、生命保険への加入時や更新時に必ず伝えることが大切です。

 

まとめ

AGAは、基本的に保険適用外となります。そのため、受診したクリニックが定める料金に合わせて医療費を支払うこととなるのです。ただ、AGAにも保険適用されるケースがあります。特定の治療を受けた場合と、何らかの病気や精神的な問題などによってAGAが起きていると証明された場合です。保険適用になるかどうかは、実際に診察を受けなければわからないため、保険証は持参することをおすすめします。

また、AGAだと思っていたら、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎による脱毛症のケースもあります。このような場合も保険適用となるため、保険証の提示が必要です。 また、AGAは医療費控除の対象外ですが、他の病気や精神的な問題などによって起きたAGAは医療費控除の対象となります。このように、実際に受診しなければ保険適用の有無や医療費控除の是非などがわからないため、自己判断しないことが大切です。