AGAのジェネリック医薬品は安い?病院で処方してもらえる?

薄毛に悩む方であれば、「AGA治療薬のジェネリックがある」という情報をご存知のことでしょう。ジェネリック薬には、「安価な薬」というイメージがあります。AGA治療薬が安く手に入るなら、薄毛改善にかかる費用も節約できるはずです。ただ気になるのは、実際の値段や費用対効果。ジェネリック版AGA薬の実売価格や効果、入手方法などを本文で解説します。

ジェネリック医薬品とは

本文のはじめに、ジェネリック医薬品とはどういうものなのか解説しておきましょう。新薬との違いや価格設定の背景などを、詳しく解説します。

ジェネリック医薬品ってどんなもの?

ジェネリック医薬品とは、新薬と同じ有効成分をもつ安価な医薬品です。多くのジェネリック医薬品は、新薬の特許期間が満了した後に、新薬の製造元以外のメーカーによって開発・販売されます。

ジェネリック医薬品の効果は、開発後に「規格試験」「安定性試験」「生物学的同等性試験」の3つの試験で確認されます。3種類の厳しい試験をクリアすることにより、新薬と同等の効き目をもつことが証明されるのです。 試験を合格したジェネリック医薬品は、厚生労働省の承認を受けたうえで製造・販売されます。

以上の手順を踏んで市場に出るジェネリック医薬品は、効き目と安全性ともに新薬と同等だと考えてよいでしょう。

ジェネリック医薬品は比較的安い

新薬とくらべると、ジェネリック医薬品の価格は安価です。薬の種類にもよりますが、一般的なジェネリック薬は、新薬の2〜7割の価格で販売されます。 このように安く提供できるのは、ジェネリック医薬品が新薬よりも低コストで開発できるからです。

ここで少し詳しく、新薬の開発にかかるコストと、開発後の価格の関係について解説しておきましょう。 新薬の開発には、数百億円の開発コストがかかることが一般的です。なぜこのように莫大なコストが発生するのかというと、新薬の開発には長期間を要するからです。 新薬が開発されるまでには、基礎研究、非臨床試験、臨床試験の3段階を経なければなりません。これら研究や試験には10年以上かかる場合もあり、その間は人件費を含む開発費用が発生し続けます。 さらに新薬が開発されたあとも、承認申請や製造販売、販売後の調査などに時間と資金を費やさなければなりません。こうした過程が必要となるため、新薬の開発コストは数百億円にのぼるのです。

以上のようにコストがかかるため、新薬で利益を得るまでには時間がかかります。まずは開発費を取り戻したうえで、十分な利益を出さなければならないからです。 そこで新薬には、長期間有効な特許が認められます。新薬の販売によって、開発メーカーがコストに見合う利益を得られるようにするためです。 当然ながら特許期間中は、開発メーカーが新薬を高額で販売します。特許期間中の販売価格に、一般的な市場原理が介入する余地はありません。

…ここで、話をジェネリック医薬品に戻しましょう。新薬とは違い、ジェネリック医薬品は有効成分を1から作る必要がありません。このため開発期間は短く済みますし、開発費用も1億円程度でおさまります。 短期間に低コストで造ったジェネリック医薬品は、安価で市場に流通させても利益を得られます。このため、ジェネリックは新薬よりも安価なのです。

AGAではプロペシアのジェネリック医薬品がある

日本においては、2015年2月19日よりAGA治療薬のジェネリックが販売されています。現在(2018年10月時点)販売されているのは、世界初のAGA治療薬である「プロペシア」のジェネリックです。 プロペシアのジェネリック医薬品は、複数の著名な製薬会社より発売されています。といっても、プロペシアの主成分である「フィナステリド」の特許期間は満了していません。 フィナステリドの特許は、2019年の10月11日まで有効とされています。なぜ特許期間中に、フィナステリドを主成分とするジェネリックの開発・販売が認められたのかは不明です。

とはいえ、特許切れを待たずしてプロペシアのジェネリックが発売されたことは、薄毛に悩む方にとっては朗報だといえます。

 

AGAのプロペシアジェネリック医薬品の種類と特徴

プロペシアのジェネリック薬は、さまざまなメーカーから発売されています。代表的なプロペシアジェネリックの特徴と、平均的な販売価格を見ていきましょう。

ファイザー

プロペシアのジェネリックとして最初に認可されたのが、株式会社ファイザーの「ファイザー」です。ファイザーは2015年2月19日に認可され、同年4月6日に発売されました。

ファイザーには、主成分フィナステリドの含有量が0.2mgのものと1mgのものがあります。どちらも1日1粒飲む錠剤であり、形状や色はプロペシアとほぼ変わりません。

ファイザーの相場価格をチェックしてみましょう。

・28錠入りシート・・・4,300円〜4,800円

・140錠入りシート・・・20,000円〜23,000円

・90錠入りボトル・・・13,000円〜13,800円

上記はいずれも、フィナステリドを1mg含有するタイプの相場価格です。ちなみにプロペシアの相場価格は、140錠入りの場合で30,000円前後。プロペシアとくらべると、ファイザーは1ヶ月分の価格が1,200円ほど安価です。

サワイ

プロペシアの日本版ジェネリックとして2番目に登場したのが、沢井製薬株式会社の「サワイ」です。サワイは2016年2月18日に厚生労働省により認可され、同年3月16日に発売されました。

サワイに含まれる添加物は、そのほとんどがプロペシアと共通しています。成分的には、サワイとプロペシアはほぼ同じ薬だと考えてよいでしょう。

サワイにも、フィナステリド0.2mg含有のものと、同成分1mg含有のものがあります。主力商品は後者であり、相場価格は以下のとおりです。

・28錠入りシート・・・4,300円〜4,500円

・140錠入りシート・・・2,0000円〜22,000円

先にご紹介したファイザーと比べて、サワイの相場価格はやや安価です。なお、サワイのラインナップはPTPシートタイプのみであり、ボトル入りタイプは販売されていません。

トーワ

プロペシアのジェネリックとして日本国内で4番目に認可されたのが、東和薬品株式会社の「トーワ」です。トーワは2016年9月1日に厚生労働省より認可を受け、同月20日に発売されました。

トーワのラインナップは、28錠入りもしくは140錠入りのシートタイプと、30錠入りボトルの2種類。主力商品であるボトルタイプは、以下の価格で販売されています。

・30錠入りボトル・・・4,300円〜4,800円

・150錠(30錠入りボトル×5)・・・20,000円

上記は、フィナステリド1mgを含有するタイプの相場価格です。後発製品の強みを活かして、トーワの価格はファイザーやサワイより安価に設定されています。

インド製のプロペシアジェネリック医薬品

日本でファイザーが発売されるより以前から、インドではプロペシアのジェネリックが流通していました。Cipla(シプラ)の「フィンペシア」や「フィナロ」、East West Pharm(イースト ウエスト ファーム)の「フィナバルト」などがそれにあたります。

なぜ、ファイザーに先駆けてこれらジェネリックが流通していたのかというと、2005年4月の特許法改正以前のインドには、物質特許の規定がなかったからです。法律に縛られないことを理由に、かつてのインドの製薬会社では、さまざまな新薬のジェネリックを世界に先駆けて製造していました。

インド製のプロペシアジェネリックは正規の医薬品であり、効果はプロペシアと同等です。ただし、日本では医薬品として認可されておらず、ほとんどの医療機関では取り扱われていません。

 

AGAのジェネリック医薬品を手に入れるには

AGA治療薬のジェネリックを入手する方法は、全部で3つあります。各入手方法を簡単に解説しておきましょう。

病院で処方してもらう

AGA治療薬のジェネリックは処方箋医薬品であり、医師の処方箋なしでは入手できません。このため、病院で処方してもらうことが、AGAジェネリックの入手方法としてはスタンダードだといえます。 AGA治療に対応している病院であれば、精密な検査を行ったうえで、最適な治療薬を処方してもらえます。ジェネリックを含むAGA治療薬の利用については、まず病院で相談することをおすすめします。

病院以外の薬局で処方してもらう

AGA治療薬のジェネリックは、薬局でも処方してもらえます。ただし、処方にはやはり医師の処方箋が必要です。医師に相談して利用するAGA治療薬が決まったら、その後の通院では処方箋だけをもらうとよいでしょう。これにより、混雑しがちな病院ではなく、空いている薬局でAGA治療薬を入手することができます。

個人輸入・通販という方法も

個人輸入代行サイトを利用すれば、通販感覚でAGA治療薬およびそのジェネリックを入手できます。この入手方法に、医師の処方箋は必要ありません。大手の個人輸入代行サイトでは、一般的なネット通販とほぼ同様の手続きだけで処方箋医薬品を購入できます。

ただし、個人輸入代行サイトを使った医薬品の入手は、あまりおすすめできません。というのも、個人輸入された医薬品は、正規品ではない可能性があるからです。 個人輸入される医薬品には、低品質なコピー薬品が混じっている場合があります。こうした薬品は効果がないばかりか、重篤な副作用が生じる可能性があり危険です。

また、個人輸入した医薬品により生じた健康被害は、自己責任とみなされます。「医薬品副作用被害救済制度」が適用されないため、治療費は全額自己負担しなければなりません。こうしたリスクを考慮すると、医薬品の個人輸入は安易に利用すべきでないといえます。

 

まとめ

本文で解説したように、AGA治療薬のジェネリックは安価であり、効果は新薬と変わりません。これからAGA治療をはじめる方は、ぜひジェネリックを有効活用してください。