抜け毛が増えた!男性の場合に考えられる原因と対策法

「最近、抜け毛が増えたなぁ」と感じている方は、何らかの脱毛症を発症しているかもしれません。脱毛症だとしたら、適切な対策をとらないと症状が進行してしまいます。 そこで今回は、男性にみられる抜け毛の原因や対策法について解説していきます。脱毛症の抜け毛の特徴もご紹介するので、ご自身の抜け毛の状況と照らし合わせてみましょう。

そもそも男性の抜け毛って何本が普通?

抜け毛は何本くらいであれば正常範囲なのでしょうか。抜け毛の原因についてみていく前に、抜け毛の本数の目安についてお伝えしておきます。

抜け毛の平均的な本数

1日あたりの抜け毛の本数は、平均100本程度だといわれています。

髪の毛には毛周期という生え変わりのサイクルがあり、髪が毎日100本くらい抜けても新たな髪も100本くらい生えてくるので常に一定量が保たれています。個人差はありますが、髪の毛の全体量は10万本程度あるようです。

とはいえ、髪の毛はいつの間にか抜けていることも多いですし、クシや枕に付着した抜け毛を数えるのは大変です。気にする必要のない本数の目安は100本程度ですが、それより、「生え際が薄くなってきた」「枕に付いている抜け毛が明らかに増えた」といった変化をチェックするようにしましょう。

抜け毛の平均本数は男性と女性で違う?

抜け毛の本数は、男性・女性の性別による違いはないとされています。抜け毛の本数の違いはあくまでも個人差であって、「男性(または女性)の方が、抜け毛が多いのでは?」という印象があっても医学的な根拠は示されていません。

シャンプー時は抜け毛が増える?

抜け毛に気づくタイミングは色々ありますが、特にシャンプー時「抜け毛が多いかな?」と気づくことが多いのではないでしょうか。

シャンプー時の抜け毛は、すでに抜けかけている髪の毛が、髪を洗うときの物理的な刺激によって抜け落ちたものです。毛周期でいうと、活動がストップして「休止期」に入っている髪の毛がまとめて抜けているだけにすぎません。

シャンプーで抜け毛が増えると「シャンプーの成分のせいだろうか」などと心配になるかもしれませんが、シャンプー自体が原因で抜け毛が増加することはあまりありません。 そのため、シャンプー時の抜け毛が特に増えたといった変化がない限り、あまり心配する必要はないでしょう。

 

男性に多い抜け毛の原因はAGA

男性にみられる抜け毛の原因で多いのはAGA(男性型脱毛症)です。いつもより明らかに抜け毛が増えてきた方は、AGAの特徴をチェックして心当たりがあれば対策をとりましょう。

20代、30代以降の男性に多いAGA

AGAは20〜30代以降の男性に発症することがある脱毛症で、年齢が高くなるほど発症率も上昇する傾向があります。 20〜30代の発症率は10〜20%程度ですが、40代で約30%、50代になると40%以上と、年齢とともにAGAの男性は増えていくので、「自分はまだ大丈夫」と思っている方も他人事ではありません。

AGAの場合の抜け毛の特徴

AGAの抜け毛の主な特徴は以下のとおりです。

・額の生え際が薄くなる

・頭頂部が薄くなる そ

のため、「おでこの生え際が後退してきた」「頭のてっぺんが透けてきた」という方はAGAの可能性があります。

AGAは進行性で、例えば、額の生え際から始まり、その後に頭頂部が薄くなるなど薄毛の範囲は徐々に広がっていきます。同時に両方進行する場合もあり、順番は人によって異なります。 AGAの主な原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの一種だと考えられています。DHTは、額の生え際や頭頂部の髪の毛の毛包に作用して髪の成長を抑制し、抜け毛を促進させます。

食べ物にも注意!AGAの対策

AGAによる抜け毛を防ぐには、バランスのよい食生活を心がけることが大切です。 髪の毛や頭皮は食べ物に含まれる栄養素によってつくられているため、毎日の食事によってもコンディションが変わります。

髪の毛をつくる材料となるケラチンはタンパク質なので、魚・肉・卵・大豆製品などでしっかり補給しましょう。 また、亜鉛やビタミンB6はケラチンの合成をサポートする働きがあるため、タンパク質を一緒に摂取すると効果的です。亜鉛は海草類やナッツ類などに多く含まれ、ビタミンB6は肉・魚・ニンニクなどから摂取できます。

ただし、動物性脂質が多い食事は毛穴を詰まらせて薄毛を進行させることがあるため、脂っこい肉料理やなどは食べ過ぎないようにしてください。

病院で行われるAGAの治療

病院では、主に薬物療法によってAGAの治療が行われています。用いられる主要な薬は以下の3種類です。

・フィナステリド(プロペシアなど)

・デュタステリド(ザガーロ)

・ミノキシジル

フィナステリドとデュタステリドは内服薬で、AGAによる抜け毛引き起こすDHTの産生を抑制する働きがあります。ミノキシジルは、頭皮の血行を促進して発毛を促す作用がある外用薬です。 薬物療法以外の治療の選択肢としては、成長因子を注入する「HARG療法」や植毛などがあります。

 

若い男性の抜け毛は円形脱毛症の可能性も

AGAの発症率が低い若い男性の抜け毛は、円形脱毛症の可能性もあります。円形脱毛症の特徴や対策を確認していきましょう。

円形脱毛症は誰でもなる可能性がある

円形脱毛症は年齢や性別に関わらず、誰でも発症する可能性があります。 そのため、20代前半などAGAを発症するには早いと思われる年齢の方は、円形脱毛症を疑った方がよいかもしれません。もちろん、どの年代の方でも円形脱毛症になる可能性はあるので、「抜け毛の増加=AGA」と決めつけないようにしましょう。

円形脱毛症の場合の抜け毛の特徴

円形脱毛症の典型的な髪の抜け方は、その名のとおり円形に抜けるというものです。いわゆる「10円ハゲ」のように、硬貨くらいの大きさに突然髪の毛が抜け落ちるのが特徴です。

一般的な円形脱毛症であれば脱毛部分は1〜2ヶ所程度ですが、人によっては頭部全体に脱毛が広がったり、眉毛などの体毛が脱毛したりする場合もあります。

病院で行われる円形脱毛症の治療

病院では、円形脱毛症に対してステロイド剤を用いた局所注射や局所免疫療法などが行われます。 ステロイド剤には炎症や免疫機能を抑制する作用があり、高い発毛効果が期待できますが、副作用があるので注意が必要です。局所免疫療法は意図的に皮膚にかぶれを起こして発毛を促す方法です。 円形脱毛症は原因の特定が難しいため、これ以外にも内服薬や冷却療法など、病院によってさまざまな治療法が用いられることがあります。

 

まとめ

いつもより抜け毛が多いと感じている男性は、AGA(男性型脱毛症)の可能性があります。 特に、30代以降の方で、シャンプー時や朝起きたとき枕に付いている抜け毛が増えている場合は要注意です。

AGAは年齢が高くなるほど発症率も上昇し、おでこの生え際や頭頂部が薄くなるのが特徴です。 頭皮や髪の状態は食生活によっても左右されるので、AGAを防ぐには、日頃からタンパク質・亜鉛・ビタミンB6などをバランスよく摂取するようにしましょう。AGAは病院で治療を受けることもでき、主にフィナステリドやデュタステリドなどの薬が処方されます。

急に抜け毛が増えた場合、円形脱毛症の可能性も考えられます。円形脱毛症は年齢・性別を問わず誰でも発症する脱毛症ですが、明確な原因はまだわかっていません。病院では局所注射や局所免疫療法などが用いられ、脱毛部分の発毛を促します。

男性の抜け毛はAGAが多いですが、それ以外の可能性もあるので、気になる方は医師に相談しましょう。