発毛に効果的なツボってあるの?

全身には健康・美容に関わりがあるとされるさまざまな「ツボ」がありますが、発毛に効くツボはあるのか気になりませんか? 今回は、ツボ押しで発毛が促されるのかどうかについての医学的根拠の有無や、薄毛対策として期待できるツボ押しの役割について解説します。具体的なツボの種類や押し方についてもお伝えするので、薄毛対策に役立てましょう。

ツボ押しで発毛効果は期待できる?

さっそく、ツボ押しによる発毛効果の有無についてみていきましょう。

そもそもツボとは

ツボ押しは、東洋医学でよく用いられる健康法の一種です。東洋医学では、ツボは神経が集合する経路の要所だと捉えられていて、「経穴(けいけつ)」とも呼ばれています。そして、ツボを押すと主に自律神経に作用し、身体のさまざまな不調が改善すると考えられています。

自律神経には、呼吸・血圧・体温など身体の基本機能をコントロールする働きがあります。そのため、ツボを刺激することで全身の各機能が活性化し、体調改善につながるというのが東洋医学的な考え方です。

ツボの発毛効果に医学的根拠はない

では、ツボに発毛効果はあるのかというと、「ツボを刺激することによって髪の毛が生えてくる」と証明する医学的な根拠は今のところありません。また、発毛効果だけではなく、健康効果についても医学的根拠は認められていないというのが現状です。 とはいえ、WHO(世界保健機関)においても、360ヶ所以上のツボが全身に存在することは認知されていますし、ツボが内臓や血管・神経などの各器官と結びついている要所であることはたしかです。 また、体調が悪くなると、関連するツボの部分に痛みやコリが生じることを経験した方もいるのではないでしょうか。

ツボ押しの効果はまだ解明されていませんが、東洋医学では長い歴史があり、昔から多くの人々に親しまれてきた健康法であることには意味がありそうです。

ツボ押しに期待するのは髪の健康サポート

西洋医学の観点からすると、「ツボ押しに発毛効果はない」ということになりますが、ツボ押しにより、髪の健康をサポートすることは可能です。 髪の健康をサポートするというのは、例えば血行促進です。

ツボを刺激すると血流がよくなることがあり、それが髪の毛の成長に役立つ可能性があります。 髪の毛の成長には、頭皮の毛細血管から供給される栄養や酸素が欠かせません。そして、血のめぐりをよくすることは、毛根に必要な栄養や酸素がしっかりと行き渡ることを意味します。 そのため、発毛を直接的に促す作用はないにせよ、頭皮の血流を促進するツボを押すことは髪の発毛・育毛によい作用を与えることが考えられます。

 

発毛サポートが期待できるとされているツボ

では、発毛や育毛をサポートできるツボを7つご紹介しましょう。

合谷(ごうこく)

合谷というツボは手の甲にあります。親指と人差し指の付け根で、それぞれの骨が交わっているところに位置しています。合谷は、全身の血行促進に効果がある「万能のツボ」とも呼ばれていて、眼精疲労や頭痛などさまざまな不調に幅広く活用されています。 薄毛対策という点では、頭皮の血流が促されるため、髪の健康を保ち抜け毛予防につながります。

百会(ひゃくえ)

百会は頭のてっぺんにあるツボで、両耳を結んだ線と鼻の延長戦が交わるところにあります。耳の穴に親指を入れた状態で、両手全体で頭をつかむようにしたとき、中指の先端同士が合わさる部分が目安です。 百会にも血行促進効果があり、適度に刺激すると栄養が届きやすくなるといわれています。

また、自律神経を整える作用にもすぐれていて、ストレス軽減効果やリラックス効果も期待できます。ストレスが溜まると血行が悪くなりやすいので、健全な発毛・育毛にはリラックスすることも大切です。

通天(つうてん)

頭頂部にある百会から、指2本分くらい斜め前に位置するのが通天というツボです。百会の右斜め前・左斜め前と2ヶ所あります。通天を押したい場合は、まず上記でご紹介した百会を見つけましょう。 通天も血行促進効果にすぐれ、栄養が行き渡りやすくなるといわれています。百会のすぐ近くにあるので、両方刺激して効果を高めましょう。

天柱(てんちゅう)

首筋の襟足の生え際あたりにあるのは、天柱というツボです。首筋に通っている太い筋肉の外側のくぼみ部分に位置し、左右に2つあります。天柱には主に首や肩のコリをほぐす効果があり、頭皮の血流改善にもつながります。また、自律神経を整えて心身の疲労を軽減する効果も期待できます。

次にご紹介する「風池(ふうち)」というツボと交互に押すと、特に後頭部の薄毛対策になるといわれています。

風池(ふうち)

風池も天柱と同じように首筋の付け根にあります。左右の天柱のやや外側で、生え際より少し上側に位置しているので、天柱を起点に見つけてみましょう。風池は頭痛や肩こりなどに効くツボで、自律神経を整える作用や血流改善作用が期待できます。円形脱毛症や後頭部の抜け毛予防にもよいといわれているため、天柱とあわせて刺激しましょう。

各孫(かくそん)

各孫は、左右の耳のすぐ上側にあるツボです。耳を前に折り曲げたとき、耳のてっぺんが触れる位置にあります。各孫には頭皮全体の血行を促進する作用があり、抜け毛を防ぐ効果があるといわれています。耳鳴りやめまいなどにも効くようです。

湧泉(ゆうせん)

発毛・育毛をサポートするツボは足裏にもあり、代表的なものは湧泉です。湧泉は土踏まずの中心より少し上側にあります。足の指を曲げたときにできるくぼみ部分が目安となっています。

湧泉には、髪の毛をつかさどる「腎」の働きをスムーズにする働きがあり、髪の成長を促進させると考えられています。 湧泉は合谷と同様に万能なツボのひとつとされ、胃痛や肌荒れ、むくみなどにも効果的だといわれています。

 

ツボはどのように刺激する?

発毛・育毛をサポートするツボをチェックしたところで、最後にツボ押しのポイントや注意点を確認しておきましょう。 ツボはやみくもに押していても効果的ではありません。不適切なやり方だと頭皮を傷つけ、かえって抜け毛を増やしてしまう可能性もあるので、実際にツボを押す前に目を通しておきましょう。

ツボ押しのポイントと注意点

ツボ押しのコツをまとめると、以下のようになります。

・ 指の腹を使う

・ ツボの中心に向かって垂直に押す

・ 気持ちいいと感じる程度の強さで押す

・ 押す長さは3〜5秒程度

・リラックスした状態でツボに意識を向けながら押す

・できる限り毎日続ける

ツボはピンポイントで強く押した方がよいと思う方もいますが、爪を立てたり力任せに強く押したりするのはNGです。位置を決めたら、指の腹を使って垂直に3〜5秒かけて力を入れながら押し、そのあとはゆっくりと力を緩めていきます。

ツボ押しはリラックスした状態の方が効果的なので、ツボを押しながら深呼吸をするのがおすすめです。ツボを押すときにゆっくりと息を吐き、指を離すときに吸うようにするとよいでしょう。湯船に浸かりながらのツボ押しも効果的です。

なお、お酒を飲んだあとにツボ押しをすると、酔いがまわりやすくなるので控えましょう。食後すぐのツボ押しも消化不良につながることがあるため、時間をおいてからするようにしてください。

 

まとめ

東洋医学で古くから親しまれてきたツボ押し健康法は、健全な発毛・育毛をサポートするのに役立ちます。 抜け毛を防いで元気な髪の毛を増やしたい方は、合谷や百会、天柱などのツボを押す習慣をつけましょう。ご紹介したツボを適度に刺激すれば、血行促進効果やリラックス効果が高まり、髪の毛が生えやすい頭皮環境に近づくはずです。

西洋医学の観点では、ツボ押しの効果について医学的な根拠はまだ示されていません。とはいえ、ツボは身体のあらゆる器官をつなぐ要所であり、不調があると痛みやコリが生じることがあるのはたしかです。 薄毛対策のひとつとしてツボ押しを実践して、頭皮や髪の健康を保ちましょう。