発毛にはサイクルある!知っておきたいヘアサイクルと薄毛の関係

髪の毛には一定の発毛サイクルがあるのをご存知ですか?髪は一定の周期で生まれ変わっていますが、何らかの要因によってサイクルが乱れて薄毛を促進させることがあります。 今回は、発毛してから抜けるまでのヘアサイクルのメカニズムと薄毛との関係について解説していきます。ヘアサイクルを乱さないための生活習慣のポイントも必見です。

発毛〜抜け毛までのヘアサイクル

ヘアサイクルとはどういうものなのか、基本的なメカニズムをみていきましょう。

ヘアサイクルとは

ヘアサイクルは「毛周期」とも呼ばれ、髪の毛が成長してから抜け落ち、また同じ毛穴から生えてくる一連の流れや周期のことを指します。つまり、髪の毛は頭皮や髪が健康な状態でも、ある程度の期間を経れば自然に抜け落ちるのです。

個人差はありますが、成人の髪の毛の本数は10万本程度といわれ、毎日50〜100本程度は自然に脱毛しています。毎日100本も抜けていたら薄毛を心配してしまいますが、実際は抜けるだけではなく、新たな髪の毛も生えてきているので全体としては一定量が保たれています。

正常に発毛する場合のヘアサイクル

ヘアサイクルには主に成長期・退行期・休止期という3つの期間があり、成人男性の場合、正常な状態であれば3〜5年程度で一巡するといわれています。女性は4〜6年とやや長めです。 それぞれの期間の特徴は以下のとおりです。

<成長期>

毛母細胞が活発に働き、新しい髪の毛がつくられて成長する期間です。これにより、古い毛髪は押し上げられて脱毛します。期間の目安は2〜6年。

<退行期>

毛母細胞の細胞分裂が止まり、少しずつ毛根が収縮していく時期です。期間の目安は2〜3週間。

<休止期>

髪の毛のすべての活動が完全にストップしている期間です。休止期は3〜4ヶ月続き、次の成長期への準備に入ります。

一般的に、毛髪全体の約9割が成長期にあたり、髪が伸び続けています。休止期の髪の毛は全体の約1割で、その毛穴に残っている髪は新たな成長期に入ると押し出されて脱毛します。

ヘアサイクルが乱れると薄毛になる

ヘアサイクルは上記のような流れで生え変わりをくり返していますが、サイクルが乱れると薄毛になる可能性が高まります。

例えば、通常は数年間続く成長期が1年程度に短縮すると、まだ短く細い状態のまま髪が退行期・休止期に入って抜けてしまいます。正常時のように成長期がしっかりあれば髪の毛は太く長く育ちますが、ヘアサイクルが短くなると髪が育たないまま脱毛し、薄毛を促進させるのです。

ヘアサイクルが乱れたときの抜け毛の本数は、1日あたり200本以上になるともいわれています。また、1本1本の髪も細くコシがない状態になるため、全体的にボリュームがなく、髪が生えている部分も透けて見えるようになります。

 

ヘアサイクルが乱れる原因

では、なぜヘアサイクルが乱れてしまうのでしょうか。主な原因としては頭皮環境の悪化や頭皮の血行不良が挙げられます。

頭皮環境の悪化

頭皮は髪の毛が生える土壌のようなものなので、頭皮の状態が悪いと発毛・育毛のサイクルにも影響を与えてしまいます。 例えば、健全な頭皮環境を保つには適度な皮脂が必要ですが、皮脂量が多すぎると雑菌が繁殖しやすくなり、湿疹やかゆみなどの頭皮トラブルを招きます。湿疹やかゆみが続くと頭皮は荒れ、髪が育ちにくくなってしまいます。 また、皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まるので、健全な頭皮環境とはいえません。

頭皮の血行不良

頭皮の血行が悪くなることも、ヘアサイクルが乱れる原因のひとつです。 髪の毛が健やかに成長するには、頭皮の毛細血管を介して十分な栄養や酸素を供給する必要があります。頭皮の血行が良好であれば、すみずみまで栄養を届けることができますが、血行不良になると栄養が届かなくなり、発毛・育毛のサイクルが乱れやすくなってしまいます。

 

ヘアサイクルを乱さないための生活習慣

最後に、ヘアサイクルを正常に保ち、抜け毛を増やさないための生活のポイントを4つご紹介しましょう。

栄養バランスに気をつける

第一に、栄養バランスを意識した食生活を心がけましょう。頭皮や毛髪は口から摂取した栄養素によってつくられています。脂質過多の食事は頭皮の皮脂量を増やして頭皮環境を悪化させますし、髪の毛に必要なタンパク質や亜鉛、ビタミンの摂取量が少ないと抜け毛を増やす原因となります。 さまざまな食品をバランスよく食べることが、頭皮環境やヘアサイクルを整えることにつながります。外食が多い方や偏食傾向の方は食生活を見直してみましょう。

適度に運動する

生活の中に適度な運動を取り入れることも大切なポイントです。前述したように、頭皮の血行不良は薄毛を促進させるので、運動不足の状態が続くと血流が悪くなり抜け毛が増えてしまう可能性があります。体を動かす習慣があれば、血流がスムーズになり、発毛・育毛のサイクルも整いやすくなるでしょう。

運動はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。ヨガなどの呼吸法を取り入れた体操もよいでしょう。運動の強度は軽めでOKなので、無理のない範囲で実践してください。

睡眠を十分にとる

良質な睡眠は健全なヘアサイクルに欠かせません。なぜなら、睡眠時は体の成長・修復に必要な成長ホルモンが大量に分泌され、発毛や育毛が促されるタイミングだからです。 睡眠時間が慢性的に不足していたり、眠りが浅かったりすると成長ホルモンの分泌が阻害され、ヘアサイクルの乱れや頭皮環境の悪化を招いてしまいます。薄毛を防ぐには、毎日の睡眠時間を確保するとともに、質の高い眠りが得られるようにしましょう。

眠りの質を高めるには、就寝前にリラックスするのが有効です。寝る前はスマホやゲームなど脳に刺激を与える電子機器を使うのはやめ、照明を落としてリラックスできる空間をつくりましょう。深呼吸や軽いストレッチもおすすめです。

ストレスを溜め込まない

ストレスは適度に発散し、溜め込まないようにしましょう。ストレスを溜めると血行が悪くなるだけではなく、自律神経やホルモンバランスも乱すと考えられています。このような状態は頭皮環境の悪化を招き、ヘアサイクルにも悪影響を及ぼします。

ストレスを解消できる方法は人によって異なりますが、体を動かしたり趣味の時間を過ごしたりするとリフレッシュ効果が高まります。現代人にストレスはつきものですが、溜まる前にストレスの原因から離れ、自分らしく過ごせる時間を意識的に持つようにしましょう。ストレスを上手に発散すれば、質のよい睡眠にもつながります。

まとめ

髪の毛が生え変わる一連の発毛サイクルは、一般的に成長期・退行期・休止期の3段階に分けられます。ヘアサイクルが正常であれば成長期は数年続きますが、成長期が極端に短くなるなどサイクルが乱れると、抜け毛や髪の軟化が促進して薄毛につながります。

ヘアサイクルの乱れは、頭皮環境の悪化や頭皮の血行不良などが原因だと考えられています。頭皮の状態や血流が悪くなると、毛穴が詰まったり、髪の毛が育つために必要な栄養がすみずみまで行き渡らなくなったりして発毛・育毛を阻害してしまいます。 正常なヘアサイクルを維持するためには、栄養バランスのとれた食事・適度な運動・質の高い睡眠が基本です。ストレスも頭皮の血流悪化やホルモンバランスの乱れなどの悪影響を及ぼすので、溜め込む前に時間をつくって解消するようにしてください。

一度にすべてを改善するのは難しいかもしれませんが、規則正しいヘアサイクルや健全な頭皮環境を維持するために、ご自身の生活を見直してできることから実践しましょう。