はげはうつ症状からも起こる?はげとうつの関係

はげを促進させる要因は色々ありますが、うつ症状がきっかけとなって薄毛が進行することもあるようです。精神症状のイメージがあるうつ病と、身体症状であるはげにはどのような関係があるのでしょうか。 そこで今回は、うつ病からはげになる可能性について、考えられるケースをご紹介します。うつの症状が髪に与える影響をチェックしていきましょう。

そもそもうつはどういう症状?

「うつ」という言葉はよく耳にしますが、具体的な症状についてはあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。うつ病からはげになる可能性について見ていく前に、うつとはどのような症状なのかを確認しておきましょう。

うつとは

うつとは、主に気分が憂うつな状態が長期間続き、意欲が低下する症状を指します。

うつ病というとなんとなく「心の病」というイメージがありますが、実際は脳のエネルギーの欠乏によって引き起こされている障害です。具体的には、セロトニンなど脳の働きをスムーズにする神経伝達物質が不足することで、心身の機能に変調をきたすと考えられています。症状については次項で詳しくご紹介しますが、精神症状だけではなく身体症状も現れます。

うつ病は日本人の約16人に1人が発症するともいわれているため、特別な病気ではありません。普段は明るく元気な人でも、身近な人の死などの悲しい出来事や強いストレスをきっかけにうつを発症することがあります。 反対に、結婚や昇進など喜ばしい出来事であっても、生活の大きな変化がストレスとなり、うつにつながるケースもあるようです。

うつで見られる症状

うつ病になると以下のようなネガティブな精神症状が続くため、次第に意欲や思考力が低下し、日常生活が困難になる場合もあります。

・気分が落ち込む

・わけもなく悲しい、寂しい

・イライラする

・焦りや不安を感じる

・何をしても楽しくない

・やる気が起きない

・考えがまとまらない

このような精神症状が重症化すると、自分の存在を否定したり、死にたいと思ったりすることもあるため、早めに心療内科などで治療やカウンセリングを受けることが大切です。 また、うつには以下のような身体症状が現れることもあります。

・眠れない

・疲労感が抜けない

・身体がだるい

・食欲がない

・頭痛

・便秘や下痢

・めまい

うつは心身ともにさまざまな不調を引き起こしますが、症状の現れ方は人によって異なります。

 

うつ病からはげになる可能性

では、うつ病が髪や頭皮に影響を与え、はげになる可能性としてはどのようなケースが考えられるのでしょうか。4つのケースをご紹介しましょう。

うつによる睡眠不足で髪の成長が阻害される可能性

髪の毛は寝ている間に成長するため、うつによって睡眠不足になると髪の成長が妨げられる可能性があります。 「眠れない」「夜中に何度も目が覚める」といった睡眠障害はうつに多い症状のひとつで、慢性的な睡眠不足になりがちです。

髪の毛の成長を促す成長ホルモンは睡眠中にたくさん分泌されるため、睡眠時間が短いとホルモンの分泌量が低下して発毛・育毛に悪影響を及ぼしてしまいます。 また、髪の毛をつくる細胞の新陳代謝を低下させたり、髪が生え変わるヘアサイクルを乱したりする可能性も考えられます。

新陳代謝の衰えによる頭皮環境悪化の可能性

うつになると体の新陳代謝機能が全般的に低下しやすく、それに伴い頭皮環境も悪化する可能性があります。私たちの体は、古い細胞から新しい細胞へと新陳代謝をくり返すことによって機能を維持したり、ダメージから修復したりしています。

ところが、うつ状態になると心身の状態が低下して新陳代謝の働きも弱まってしまいます。そうすると、頭皮の新陳代謝もうまくいかなくなり、フケが多く出るなど頭皮環境も次第に悪くなることが予想されます。 髪の毛は頭皮の状態が健全でないと育ちにくいため、うつと共に頭皮トラブルが発生した場合は抜け毛や薄毛を招いてしまうかもしれません。

血行不良で髪に十分な栄養が届かない可能性

うつ症状が続くと全身の血流を悪化させるため、髪に必要な栄養が供給されなくなってはげにつながることも懸念されます。 うつになるとなぜ血行不良になりやすいかというと、うつは自律神経を乱すことが多いからです。

自律神経は心拍数や汗の量など体のさまざまな機能を調節していて、血管の収縮もコントロールしています。そのため、うつによって自律神経が乱れると血流にも影響が出てしまうのです。 髪の毛や頭皮は食べ物などに含まれているタンパク質などの栄養によってつくられているため、栄養がないと成長できません。栄養は血液によって全身を巡り、頭皮にも届けられますが、血行が悪いとすみずみまで行き渡らなくなってしまいます。 うつを発症して足先や手先に冷えを感じる場合は、頭皮が栄養不足になっている可能性もあるので注意が必要です。

身だしなみに気を遣えず頭皮にも悪影響が出る可能性

うつ病の影響で身だしなみに気を遣えなくなることも、頭皮環境を悪化させる要因となります。

うつの主な精神症状のひとつに意欲の低下がありますが、症状が進行すると自分自身のことにも興味がなくなり、身だしなみに無頓着になる場合があります。例えば、お風呂に入らなくなったり着替えなくなったりするため不衛生な状態に。そうすると、頭皮にも皮脂やフケなどが溜まり、雑菌が繁殖しやすい頭皮環境になってしまいます。 頭皮環境が悪化すると髪の毛の成長にも悪影響を及ぼすため、うつ状態が長引いて意欲が低下している場合は、薄毛を促進させるかもしれません。

 

はげからうつになる可能性はある?

反対に、はげや薄毛をきっかけにしてうつ病を発症する可能性はあるのでしょうか。

はげがきっかけでうつになる可能性はある

うつ病を発症するきっかけは人それぞれですが、はげや薄毛によってうつになる人もいます。 男性が発症しやすい薄毛症状は、中年以上になれば誰にでも起こり得るものです。でも、20代や30代前半で薄毛が目立ってくると、人によっては大きなストレス源となり、気分の落ち込みなどのうつ症状が現れる場合があります。年齢が高めの方でも、薄毛に対して強いコンプレックスを感じたり、自身の加齢に不安を感じたりすればうつになる可能性はあるでしょう。

はげが改善すればうつも軽快する可能性もある

うつ病になるきっかけがはげだとしたら、薄毛の症状が改善されることによってうつ症状も軽快する場合があります。 薄毛が改善されればすぐに完治するとは限りません。でも、病院での薄毛治療や生活習慣の改善などの対策をとり、抜け毛が減ったり新しい毛が生えてきたりすれば、不安感や自己否定感などのネガティブな感情を軽減できる可能性があります。 ただし、うつは進行するとなかなか治らないので、心療内科などで専門的な治療を受けることをおすすめします。

 

まとめ

はげは色々な要因の影響を受けますが、うつ病によって薄毛が促進される可能性もあります。

うつ病は、脳の神経伝達物質の欠乏によって心身に変調をきたす障害で、さまざまな精神症状や身体症状が現れます。 うつをきっかけにはげになるケースとしては、睡眠障害によって成長ホルモンの分泌が阻害される場合や、血流の悪化によって髪に栄養が届かなくなる場合などが考えられます。また、新陳代謝の低下や身だしなみを整える意欲の低下により、頭皮環境が悪化するケースもあります。

反対に、はげや薄毛が強いストレスとなってうつ状態に陥る可能性も。髪の状態とうつはあまり関係なさそうに思えますが、実は相互に影響を与えている場合があります。症状を放置していると悪循環に陥ることがあるため、抜け毛が増えたり心身に異変を感じたりしたら専門医に相談しましょう。