ミノキシジルで二次脱毛が起きる?抜け毛増加のメカニズム

ミノキシジルは薄毛改善に役立つ薬のひとつですが、使っていると「二次脱毛」と呼ばれる症状が現れることがあるようです。 抜け毛を減らしたいのに脱毛するというのはどういうことでしょうか?しかも、「二次」ということは2回も脱毛するのでしょうか。 ミノキシジルによって抜け毛が増えるメカニズムを確認していきましょう。

AGA治療薬:ミノキシジルで二次脱毛が起きる?

ミノキシジルは、男性に多いAGA(男性型脱毛症)によく用いられる治療薬ですが、実際に二次脱毛という症状が起きることがあるのでしょうか。

ミノキシジルによる二次脱毛とは

「二次脱毛」という言葉には明確な定義があるわけではありませんが、一般的に、薄毛治療を始めてから起こる一時的な脱毛のことを指しています。 詳しいメカニズムについては後述しますが、二次脱毛は薄毛治療に有効とされるミノキシジルなどの薬の影響によるものだと考えられています。つまり、ミノキシジルを使用することで、一時的とはいえ抜け毛が増えてしまうということです。

「二次」ということは「一次」があるのかという点も気になると思いますが、「一次脱毛」にあたるものとして「初期脱毛」があるようです。初期脱毛は二次脱毛より早い段階の脱毛症状で、個人差はありますが、薬を使い始めてから2〜3週間くらい経ってから始まります。

ミノキシジル外用薬には二次脱毛に関する記載はない

ミノキシジルを配合した薬といえば「リアップ」などの外用薬が有名ですが、実はリアップの添付文書には初期脱毛や二次脱毛についての記載はありません。 薬の添付文書には、効果・効能や使用方法だけではなく、医学的根拠に基づいて使用によって起こりうる副作用や注意事項や記載されています。リアップの添付文書に使用後の脱毛症状についての言及がないということは、現段階でミノキシジルの副作用として初期脱毛や二次脱毛が起きる医学的な根拠はないことを示しています。

ミノキシジルで抜け毛が増えたという報告もある

初期脱毛や二次脱毛の医学的根拠はまだ確認されていないとはいえ、臨床の現場などからはミノキシジルを使い始めてから抜け毛が増えたという事例が少なからず報告されています。

また、ミノキシジルにはリアップのような外用薬の他に、ミノキシジルタブレットと呼ばれる内服薬があります。塗布した部分に集中的に作用する外用薬に対して、内服薬は全身に成分を取り込むため、副作用が出やすいといわれています。そのため、初期脱毛や二次脱毛の症状も内服薬の方が現れやすいという見方もあります。

なお、日本ではミノキシジル外用薬のみ認可されていて、内服薬は国内の製造販売が認められていません。AGA専門クリニックなど医療機関によってはミノキシジルタブレットを処方しているところもあるので、一時的に抜け毛が増える可能性については医師の見解を聞いておきましょう。

 

ミノキシジルによる二次脱毛のメカニズム

では、ミノキシジルによって起こるといわれる二次脱毛のメカニズムを詳しくみていきましょう。

ミノキシジルでの抜け毛はヘアサイクルが影響

ミノキシジルによって抜け毛が増えるのは、髪の毛が生え変わるヘアサイクルが関係していると考えられています。

髪の毛は、同じ毛穴から「生える→伸びる→抜ける→生える」というサイクルをくり返していて、薄毛の要因はヘアサイクルの乱れにもあるといわれています。ヘアサイクルが乱れると髪の毛の新陳代謝が悪くなり、新しい髪が生えにくくなってしまうのです。

ミノキシジルには新しい髪の毛の発毛や、生えている髪の成長を促す働きがあり、滞っていたヘアサイクルを再び循環させてくれます。そのため、成長期を過ぎて抜けかけている古い毛が毛穴にとどまっていた場合、発毛作用によって外へと押し出されることがあります。これが、ミノキシジルによって脱毛する基本的な仕組みです。 つまり、初期脱毛や二次脱毛にみられる抜け毛は、ただ髪が抜け落ちてしまっただけではなく、新しい髪の毛が生えてくる予兆とも捉えられるのです。ヘアサイクルが正常に戻ったのだとすれば、新しい髪が増え、薄毛改善が期待できます。

ミノキシジルによる二次脱毛でどれくらい毛が抜ける?

ミノキシジルによる二次脱毛の抜け毛の量は、個人差があるため一概にはいえません。気にならない程度に増えるだけの人もいれば、ゴッソリ抜ける人もいるようです。

ヘアサイクルは髪の毛1本1本で異なるため、ミノキシジルを使用したタイミングで抜けかけている髪が主に脱毛します。大量に抜ける場合は、成長期を過ぎて休んでいる髪がそれだけ多かった可能性があります。 ただし、初期脱毛や二次脱毛で薄毛が極端に目立つくらい大量に抜けることは少ないようなので、心配しすぎる必要はないでしょう。

ヘアサイクルが正常な人の抜け毛は、1日あたり50〜100本程度といわれています。そして、ミノキシジルによる一時的な脱毛の量は200〜300本程度に増えることが多いようです。 初期脱毛や二次脱毛による一時的な脱毛では、主に細い髪や短い髪が抜けるので、髪を洗ったときの抜け毛や、起床時に枕に付着した抜け毛の状態を確認してみましょう。

ミノキシジルによる二次脱毛の期間

二次脱毛によって抜け毛が増える期間も人によって異なります。 二次脱毛は初期脱毛が終わってしばらくしてから始まります。初期脱毛はミノキシジルを使い始めて数週間後に起こることが多く、たいてい1ヶ月程度で症状が治まります。初期脱毛が終わり、その後に目立った脱毛症状が現れない場合もありますが、人によっては二次脱毛が始まり、一定期間継続することがあります。

二次脱毛の継続期間は、ヘアサイクルのスパンやミノキシジルを使用するタイミングにもよるため、1〜2週間で終わる人もいれば数ヶ月続く人もいるようです。

 

ミノキシジルによる二次脱毛かな?と思ったら

ミノキシジルを使っている間に抜け毛が増えた場合、二次脱毛だと判断してよいか迷うところだと思います。また、薄毛治療中の抜け毛にはどのように対処すればよいのでしょうか。

ミノキシジルでの抜け毛が増えたら一度受診して相談を

「ミノキシジルで抜け毛が増えたのかも」と感じた場合は、皮膚科や薄毛治療専門クリニックなどを受診し、医師に相談しましょう。 ご説明したように、ミノキシジルの影響でヘアサイクルが改善すると抜け毛が増える可能性がありますが、そうでない場合もあるので自己判断は禁物です。

ミノキシジルは、副作用として頭皮の発疹やかゆみ、かぶれといった皮膚トラブルが現れることがあります。抜け毛はこうした皮膚トラブルの影響で増えることもあるため、自分で二次脱毛だと決めつけて放置すると症状を悪化させてしまうかもしれません。 専門医に頭皮の状態を診てもらい、問題ないようであれば一時的な脱毛の可能性もあるでしょう。いずれにせよ、気になる抜け毛症状がみられたら薬の使用を一旦中止し、医療機関を受診することをおすすめします。

 

まとめ

ミノキシジルを使用している方の中には、一時的に抜け毛が増える症状が現れることがあります。この脱毛症状は、初期脱毛や二次脱毛と呼ばれるものかもしれません。

ミノキシジルには滞っていたヘアサイクルを再び循環させる作用があります。そのため、新しい髪の毛が生え始めると、毛穴に残っていた古い毛が押し出されて抜け毛になると考えられています。

一般的に、初期脱毛はミノキシジルを使い始めて数週間後に始まり、その期間が過ぎてしばらくすると二次脱毛が始まります。 ただ、ミノキシジル配合の代表的な外用薬リアップの添付文書には、初期脱毛や二次脱毛の記載はないため、医学的に証明されているわけではありません。 ミノキシジルを使い始めてから始まった抜け毛は、初期脱毛や二次脱毛とは限らず、薬の副作用である皮膚トラブルの影響の可能性も。いつもより抜け毛が急に増えたと感じたら、自己判断はせず医師に診てもらいましょう。