プロペシアのジェネリック医薬品「フィナステリド」とは?効果や種類を解説

男性型脱毛症(AGA)の治療薬プロペシアには、「フィナステリド」というジェネリック医薬品があるのをご存知ですか?なるべく低コストで薄毛治療したい方は、ジェネリック医薬品についても知っておくことをおすすめします。 そこで今回は、プロペシアとジェネリック医薬品の効果や値段の違いなどについてご説明していきます。

AGA治療薬・プロペシアのジェネリック医薬品とは

代表的なAGA治療薬であるプロペシアのジェネリック医薬品は、どのようなものなのでしょうか。まずは基本的な情報を押さえておきましょう。

そもそもジェネリック医薬品って何?

ジェネリック医薬品は、すでに製造・販売されていた薬と同じ有効成分を使った、効き目や安全性も同等の薬のことです。新薬(先発医薬品)の後に製造・販売される薬なので「後発医薬品」とも呼ばれています。

新薬の開発には膨大な費用や年数がかかるため、その薬の特許期間中、薬を開発した製薬会社が独占的に製造・販売できる仕組みとなっています。その代わり、特許期間を経過した薬については、同じ有効成分を用いて他の製薬会社が薬を製造・販売することが可能です。このような、後発参入の薬のことを総称してジェネリック医薬品と呼んでいるのです。

ジェネリック医薬品として販売するには、国による厳しい試験をクリアし、厚生労働大臣の認可を受ける必要があります。

プロペシアのジェネリック医薬品「フィナステリド」

プロペシアのジェネリック医薬品は「フィナステリド」という名称です。 医薬品の名称は、製薬会社が商品名として付ける「販売名」だけではなく、世界共通の成分名としての「一般名」などがあります。フィナステリドは有効成分の一般名で、薬に添付されている説明書(添付文書)にも記載されています。つまり、ジェネリック医薬品にはプロペシアの有効成分と同じ名称が用いられているのです。

プロペシアは、国内では2005年にMSD株式会社から発売がスタートし、すでに特許期間が満了しています。それに伴い、他の製薬会社によるジェネリック医薬品の製造・販売が2015年以降相次いでいます。

プロペシアのジェネリック医薬品の種類

プロペシアのジェネリック医薬品「フィナステリド」は以下のような製薬会社から販売されています。

・ファイザー株式会社

・沢井製薬株式会社

・東和薬品株式会社

・クラシエ製薬株式会社

・シオノケミカル株式会社

上記がすべてではありませんが、1錠あたり0.2mgタイプや1mgタイプを取り扱っています(どちらか片方のみの場合もある)。

製薬会社が違ってもフィナステリドという名称は同じですが、「ファイザー」「サワイ」「トーワ」といった会社名を示す単語も付いているので識別は可能です。

 

プロペシアの先発薬とジェネリック医薬品との違い

では、先発薬であるプロペシアと後発薬であるジェネリック医薬品には、効果や値段にどのような違いがあるのかをチェックしていきましょう。

効果・副作用の違い

プロペシアの先発薬と後発薬には、基本的に効果や副作用に違いはありません。 というのも、後発薬であるジェネリック医薬品は、医学的に先発薬と同等の効果があることが証明されていないと、製造・販売について国からの承認が得られないからです。つまり、ジェネリック医薬品でもプロペシアと同等の薄毛改善効果が期待できます。

プロペシアの主成分フィナステリドは、特定の酵素の働きを抑制することによって、薄毛を進行させる原因物質DHTの産生を抑える作用があります。髪の毛の成長を阻害していたDHTが減少することにより、細く短い状態で抜けてしまっていた髪の毛は抜けにくくなり、太く長く伸びるようになります。ジェネリック医薬品でも、このようなメカニズムで同等の効果が得られるでしょう。 ただし、有効成分以外の添加剤や、薬の形状・味・香りなどについては先発薬と同一ではない場合も。そのため、有効成分や効果は同じでも、見た目や味が異なるジェネリック医薬品もあります。

副作用についても、プロペシアとジェネリック医薬品は同等となっています。懸念される主な副作用は、性欲減退や勃起機能不全といった男性の生殖機能に関わる障害で、重い副作用として肝機能障害についても注意喚起されています。

値段の違い

値段については、先発薬であるプロペシアよりジェネリック医薬品の方が安いです。有効成分の量や得られる効果が同等なのに、なぜ安い値段で販売できるかというと、ジェネリック医薬品の方が研究開発などにかかる費用を抑えられるからです。

薬によっても違いますが、一般的に新薬を研究開発し、発売に至るまでには9〜17年程度の年月とともに数百億円以上の費用がかかるといわれています。これに対し、ジェネリック医薬品の開発に要する期間は約3〜4年、費用は1億円程度です。 このように、新薬よりかなり少ない期間・費用で開発できるため、ジェネリック医薬品は低価格を実現できるというわけです。

ジェネリック医薬品の中でも値段の差はありますが、先発薬プロペシアと比べて7〜8割程度の値段で購入できるでしょう。AGAの治療は基本的に保険適用外、つまり全額自己負担となるため、治療費が高額になることがあります。そのため、薬による経済的負担を抑えたい方はジェネリック医薬品がおすすめです。

 

プロペシアのジェネリック医薬品を手に入れるには

プロペシアのジェネリック医薬品は誰でも手軽に手に入れられるわけではありません。入手方法や入手する際の注意事項を確認しておきましょう。

プロペシアのジェネリック医薬品は通販不可!医師の処方が必要

風邪薬など医薬品の中にはインターネット通販で購入できるものもありますが、日本で認可されているプロペシアのジェネリック医薬品はネット通販では購入できません。なぜなら、医師による処方が必要な医療用医薬品に分類されているからです。 手に入れるには医師の診察を受ける必要があるため、ドラッグストアなどのお店で購入することもできません。プロペシアのジェネリック医薬品を使いたい場合は、医師の診察を受けた上で処方してもらいましょう。

海外からの個人輸入は危険

プロペシアのような薬はインターネットの輸入サイトなどを介して海外のものを入手することは可能ですが、リスクが高いため利用は控えてください。 海外の薬は日本では認可されていないため、効果があるかどうかがわかりませんし、何より安全性が証明されていないところが危険です。そのため、思わぬ副作用に見舞われる可能性もあります。

日本には「医薬品副作用被害救済制度」という仕組みがあり、適切に使用していた薬で重度の副作用が生じた場合に医療費などを給付してもらえます。でも、個人輸入で入手した海外の薬についてはこの制度が適用されないため、薬によって何らかの健康トラブルが生じても自己責任となってしまいます。 特に内服薬は全身に作用が及び、重い障害や機能不全につながる可能性もあります。海外の薬にはそのようなリスクがあるということを認識しておきましょう。

 

まとめ

プロペシアには有効成分名と同じ「フィナステリド」と名付けられたジェネリック医薬品があります。 ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許期間満了に伴い販売が認められる後発医薬品の総称です。プロペシアについても2015年以降、さまざまな製薬会社からジェネリック医薬品が登場しています。 ジェネリック医薬品は、先発薬と同じ有効成分が同量含まれていなければならず、その有効性や安全性についても同等であることが証明されなければ国から承認されません。その一方、値段は先発薬より安いため、同じ効果を得ながら治療費を抑えたい場合に便利です。

プロペシアのジェネリック医薬品は医師の処方を受けて入手できる薬なので、ネット通販やドラッグストアなどでは購入できません。海外から似たような薬を個人輸入することは可能ですが、有効性や安全性は保証されておらず、リスクが高いため利用は控えましょう。