プロペシアでEDになる?回復・改善は可能?

プロペシアを服用する前に、副作用を気にする方は多いはず。特に、EDをはじめとする性機能障害を心配する方が多いかもしれませんね。プロペシアを服用すると、本当にEDになるのでしょうか。なるとすれば、回復・改善することは可能なのでしょうか。このページでは、プロペシアとEDの関係を解説します。服用を検討している方は、確認しておきましょう。

AGA治療薬・プロペシアでEDになる?

最初に、AGA治療薬・プロペシアでEDになる可能性を解説します。

「プロペシアでEDなどの副作用」の信憑性

プロペシアは、日本皮膚科学会が「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」で、男性における男性型脱毛症の治療に「行うよう強く勧める(推奨度A)」と評価したAGA治療薬です。 信頼性の高いAGA治療薬といえますが、副作用がないわけではありません。

プロペシアの副作用として、「勃起機能不全・射精障害・精液量減少・リビドー減退・睾丸痛・男性不妊症・精液の質低下・蕁麻疹・発疹・血管浮腫・肝機能障害・乳房圧痛・抑うつ症状」などが挙げられています。

ここでいう勃起機能不全とはEDのことです。やはり、プロペシアを服用するとEDになる可能性があるようです。 ここで気になるのが、「本当にリビドー減退やEDが起こるか」です。副作用として挙げられているので、プロペシアの服用後、起こる可能性はあるといえますが、リビドー減退やEDは生活習慣や加齢の影響などでも起こります。

また、「プロペシアを服用するとリビドーが減退する、EDになる」などの思い込みに影響されて起こることもあります。よって、これらの副作用が本当にプロペシアの影響で起っているかは、判断することが難しいと考えられています。

プロペシアでのED副作用の出現率はごくわずか

プロペシアとEDにどの程度の関わりがあるかは、はっきりと分かっていません。しかし、プロペシアを服用すると、どの程度の方がEDになる恐れがあるかは分かっています。

プロペシアの承認時に行われた48週間の二重盲検比較試験によると、安全性評価対象276件中11件で14件の副作用が認められました。このうち最も多かったのがリビドー減退で、その次に多かったのが勃起機能不全(ED)です。具体的な件数は、リビドー減退が3件、勃起機能不全が2件でした。つまり、1.1%の方においてリビドー減退、0.7%の方において勃起機能不全(ED)が認められた計算になります。

男性の尊厳を損なう恐れがある副作用なので大きく取り上げられがちですが、プロペシアの副作用でEDになる確率は1%以下です。この中には、生活習慣や加齢の影響、あるいは心理的な影響でEDになっている方もいると推測されます。 副作用としてEDが挙げられていることは事実ですが、出現率は高くないので過度に心配する必要はないかもしれません。心配しすぎると心理的な影響でEDになる可能性があります。プロペシアを服用する方は考えすぎないほうが良いでしょう。

 

プロペシアで子作りに影響は出る?

EDやリビドー減退などの副作用が報告されているので、子作りを検討している方は心配になるはずです。プロペシアは子作りに影響するのでしょうか。

EDの症状が出ていれば子作りに影響する可能性も

子作りを計画している方が、最初に注意したい副作用がEDです。EDというと完全に勃起しないことと思われがちですが、正確な定義は「セックス時に勃起や勃起を維持することが出来ず、十分なセックスが行えない状態」です。十分なセックスが行えないので、プロペシアの副作用でEDになった場合、子作りに影響する可能性はあります。

次に注意したい副作用がリビドー減退です。リビドー減退とは、性欲が減退することです。性欲は子作りに欠かせないので、プロペシアの副作用でリビドー減退が現れた場合も子作りに影響する可能性はあります。

これらの可能性はあるものの、プロペシアの副作用でEDやリビドー減退が現れる可能性はごくわずかです。可能性はあるものの、心配しすぎるほどではないといえるかもしれません。 ちなみに、プロペシアの製造・販売元であるMSDの資料によると、精液中に移行するフィナステリドは極めて微量のようです。精液に移行したフィナステリドが、子作りに影響を与えることはないと考えられています。

プロペシアの子供への影響は男性よりも女性が要注意

子作りを検討しているカップルは、プロペシアの取り扱いに注意しましょう。妊娠中の女性が触れると、男性胎児の発育に影響を与える可能性があるからです。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、Ⅱ型5αリダクターゼという酵素を阻害することで、男性ホルモン・テストステロンが活性の高いジヒドロテストステロンへ変換されることを防ぎ、男性型脱毛症の進行を遅らせます。 男性にとってはうれしい作用ですが、妊娠中の女性にとってはうれしい作用ではありません。ジヒドロテストステロンが、男性胎児の発育に関わっているからです。フィナステリドが妊娠中の女性の体内へ侵入すると、ジヒドロテストステロンを低下させる作用により男性胎児の生殖器の発育に悪影響を及ぼす恐れがあります。よって、子作りを検討しているカップルはプロペシアの取り扱いに注意が必要なのです。

フィナステリドは皮膚からも吸収されます。プロペシアはコーティングされているので、そのままであれば妊娠中の女性が触れても問題ないと考えられますが、プロペシアが割れていてフィナステリドが露出しているなどの場合は、触れるだけで男性胎児の発育に影響を与える可能性があります。 子作りを検討しているカップルは、プロペシアのリスクを共有し対策を講じましょう。また、男性はプロペシアを割って服用するなどを控えましょう。

 

プロペシアでEDになったかも?と思ったら

副作用として挙げられているので、プロペシアを服用してからEDになることは考えられます。万が一、EDになった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

基本的にはプロペシア服用の中止で副作用も改善する

EDに関わらず、プロペシアが原因の副作用は、服用を中止すれば治まると考えられています。EDやリビドー減退などが子作りに影響する場合は、医師に相談して服用を中止するとよいでしょう。

ただし、服用を中止してもEDやリビドー減退などの性機能不全が続いたとする報告もあります。プロペシアとの関係については、現在、研究が進められています。このような報告があるので、心配な方はプロペシアを服用する前に、医師から後遺症の説明を受けましょう。

ED治療薬とプロペシアの併用も可能

服用中止後も性機能不全が続いたとする報告はありますが、基本的にEDやリビドー減退などの副作用はプロペシアの服用を中止すると治まると考えられています。気になる症状が現れた方は、服用の中止を検討すると良いでしょう。 注意点は、プロペシアの服用を中止すると、現れている効果が失われることです。時間とともに本来あるべき姿に戻ります。

この点が心配な方は、バイアグラやレビトラなどのED治療薬を併用するとよいでしょう。プロペシアと併用しても問題はありません。 プロペシアを処方しているクリニックはED治療薬を取り扱っているところが多いので、プロペシアを服用してからEDになったと感じる方は医師に相談してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

プロペシアの副作用としてEDやリビドー減退が挙げられています。生活習慣や加齢、心理面が影響するのでプロペシアとどの程度の関わりがあるかはわかりませんが、子作りを検討している方は注意が必要です。ただし、成分が子作りに影響することはありません。

万が一、EDなどの副作用が現れた場合は、服用を中止することで治まります。あるいは、バイアグラやレビトラなどのED治療薬を併用することも可能です。注意は必要ですが、EDや子作りに与える影響を過度に心配する必要はないでしょう。