かつらの種類と特徴まとめ

「薄毛カバーにかつらを使ってみようかな」と考えている方は、まずかつらの種類を把握することから始めましょう。かつらには色々なタイプ・形状のものがあり、見た目の印象や使い勝手も異なります。 そこで今回は、かつらの使用目的や材質などによる主な種類をご紹介していきます。自分に合うかつらを見つけるための参考にしてください。

かつらの種類〜分類で分けた場合

かつらには目的別や材質別に色々な種類に分けられますが、その前に大まかな区分を押さえておきましょう。

かつらには「医療用」と「おしゃれ用」がある

かつらは、大別すると「医療用かつら」と「おしゃれ用かつら」があります。

医療用かつらは、病気やケガなどで髪の毛が失われてしまった方が治療中に使用するかつらのことで、通気性・伸縮性など機能性に優れています。それに対し、おしゃれ用かつらはその名のとおりおしゃれを楽しむために作られていて、基本的に髪の毛がある人がファッションの一部として取り入れるものです。

また、大きな違いとしてはJIS規格(日本工業規格)を満たしているかどうか、という点も挙げられます。JIS規格は、工業標準化法という法律に則って定められた、機能性や安全性などの品質基準です。 医療用かつらに関するJIS規格は2015年に制定され、その基準を満たしたかつらには「Medウィッグマーク」の表示が許可されています。おしゃれ用かつらは基本的にJIS規格を取得していないため、マークの有無で見分けることができます。 ただし、JIS規格を満たしていなくても「医療用かつら」という名称を使うことは可能なので、品質が気になる場合は上記マークの有無を確認しましょう。

 

かつらの種類〜目的で分けた場合

かつらを使用する目的や、必要なカバー範囲は人によって異なります。目的別 のかつらの種類をチェックしましょう。

かつらには「全頭」と「部分用」がある

かつらには「全頭かつら」と「部分用かつら」があり、用途やカバー範囲が異なります。 全頭かつらは、薄毛が広範囲に及んでいて頭部全体をカバーしたい方に適しています。

粗悪な全頭かつらを使うと不自然に浮いたりして違和感がありますが、頭部にしっかりフィットするものや、かつらの土台部分が地肌に似たつくりになっているものなら見た目も自然です。

部分用かつらは、自分の髪の毛を生かしながら薄毛が気になる部分だけをカバーしたい方におすすめです。男性によくみられるAGA(男性型脱毛症)のように、頭頂部だけが薄いという場合に部分的に毛量を増やすことができます。適切な材質・髪色の部分用かつらを選べば違和感なく仕上がるでしょう。

 

かつらの種類〜髪の材質での分類

かつらの毛髪部分の材質は、「人毛」「人工毛」「ミックス毛」の3種類に大別されます。材質が違うと見た目の印象も変わってくるので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

人毛のかつらの特徴

人毛とは、その名のとおり本物の人間の毛髪です。 自分の髪の毛ではないとはいえ、リアルな人毛なので見た目や手触りが自然で、あまり違和感のない仕上がりになります。

また、人毛かつらはヘアカラーやパーマなどヘアアレンジができるので、髪型や髪色を変えたい人に適しています。 ただし、大量生産できるものではないため、他の材質と比べると価格が高めとなっています。自毛と同じように、日光やカラーリングなどによる傷みも出てくるため、シャンプー・トリートメントやブラッシングなどこまめなケアも必要です。

人工毛のかつらの特徴

人工毛のかつらは、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維を用いて人工的につくられたものです。

人毛に比べて人工毛かつらは軽量なので、頭部をフルカバーする全頭かつらでも重みを感じにくいでしょう。また、人工毛は一度スタイリングをすればその形状を維持しやすく、人毛よりメンテナンスもラクなので、あまり手間をかけたくない人におすすめです。

人工毛かつらは人毛より絡まりにくく使い勝手はよいですが、化学繊維なのでどうしても見た目の違和感が出てしまいます。人工毛には本物の髪の毛にはないテカテカとした光沢があるので、「ナチュラルに見えるかどうか」という点では人毛に劣ります。

ミックス毛のかつらもある

ミックス毛は、人毛と人工毛が混ざったタイプです。どれくらいの割合でミックスされているかは、メーカーや商品によって異なります。 人毛だけを使った人毛かつらより価格が抑えられるため、「人毛かつらが欲しいけれど予算が合わない」という場合の選択肢としておすすめです。

人毛と人工毛、それぞれの特徴を兼ね備えているため、どちらにするか迷っている方はミックス毛を試してみるとよいでしょう。 ミックス毛かつらは、外側に人毛、内側に人工毛が使われていることが多く、見た目が自然になるよう配慮されています。内側に人工毛が使われることで、人毛100%のものより洗浄後の水はけがよく、メンテナンスの時間短縮にもつながります。

他のタイプと比べてミックス毛かつらを取り扱っているメーカーはまだ少ないので、限られた商品から選ばなくてはならないところはデメリットといえます。

 

かつらの種類〜購入方法での分類

かつらは実店舗やインターネット通販で購入することができます。 かつら・ウィッグ専門店などの実店舗であれば、試着をしたり疑問点を店員に聞いたりしながら自分に最適な商品を選ぶことが可能です。ネット通販は近くに実店舗がない人や、他人に知られずにかつらを入手したい人におすすめです。

なお、実店舗とネット通販では、かつらを購入する手順が異なります。それに伴い取扱商品・サービスにも違いがあるため、3つのパターンに分けてご説明しましょう。

既製品のかつら

すでに商品として仕上がっている既製品のかつらは、実店舗・ネット通販のどちらでも購入可能です。実店舗であれば、実際に装着してフィット感や髪型を確認しながら選び、問題がなければすぐに購入できます。

ネット通販の場合は、画面上で髪型・髪色・サイズを選んで注文すれば、1週間程度で届くでしょう。ネット通販だと試着できないことが多いですが、最近では購入前の試着サービスを実施しているところもあるようです。

セミオーダーメイドのかつら

実店舗の中にはセミオーダーメイドのかつらを取り扱っている場合があります。かつらの基本形はできあがっていて、自分に合う髪型にカットしてもらえるサービスです。既製品だと自分好みのスタイルが見つからない人におすすめです。

フルオーダーメイドのかつら

フルオーダーメイドのかつらにすると、サイズはもちろん、髪の毛の材質や毛量、髪色などを選ぶことができます。頭の型取りから行なうため、不自然に浮いたり圧迫感を感じたりせず、心地よい装着感が得られるでしょう。

フルオーダーメイドのかつらは実店舗で購入できます。手間がかかる分、完成するまでは1〜3ヶ月程度かかることが多いようです。

 

まとめ

かつらには色々な種類があるため、自分に合うかつらを選ぶには目的に合う形状や材質などをチェックすることが大切です。

薄毛対策のかつらとしてファッション性より機能性を重視するなら、JIS規格に適合した「医療用かつら」を選びましょう。医療用につくられたものであれば、通気性や伸縮性などの機能性が高く、使い心地がよいです。「おしゃれ用かつら」は多彩なスタイルを楽しめますが、JIS規格を満たしておらず実用性は高くありません。

形状は、用途やカバーしたい範囲に応じて「全頭かつら」か「部分用かつら」を選択しましょう。

かつらの毛髪部分の材質は、仕上がりの自然さを重視する場合は「人毛かつら」、お手入れのしやすさや価格を重視する場合は「人工毛かつら」がおすすめです。

実店舗の他、ネット通販でもかつらは購入できますが、試着や相談をしながら選べる実店舗の方が何かと安心です。 ご紹介した種類・特徴を踏まえ、最適なかつらを選びましょう。