体臭がすっぱいのは病気?

体臭には個人差があり色々なにおいがありますが、ツンとくるようなすっぱいにおいの場合、何らかの病気が影響している可能性があります。体臭が病気によって発生しているとしたら、放ってはおけないですよね。 そこで今回は、すっぱい体臭の主な種類や、体臭がすっぱい場合に考えられる原因を解説していきます。体臭がすっぱいと感じている方は要チェックです。

すっぱい体臭にはどんな種類がある?

すっぱい体臭には主に以下のような3種類のにおいがあります。

・胃酸のにおいや腐敗臭

・アンモニア臭

・甘酸っぱいにおい

体調が悪いときや病気になると、その影響により体内で合成された物質が血液に混ざって全身にまわります。そして、汗や尿などと共に体外に放出されると特有のにおいを放つ体臭を引き起こすのです。 上記のにおいにも何らかの原因物質が合成されていることが考えられますが、原因を探る前にそれぞれのにおいの特徴をチェックしておきましょう。

胃酸のにおいや腐敗臭

胃酸のにおいと言われてもピンとこないかもしれませんが、ツンとくるような酸味のあるにおいです。また、卵などの食べ物が腐ったようなにおいや、硫黄のようなにおいと表現されることが多いです。 詳しい原因は後述しますが、主に胃腸の不調により発生するため口臭が強くなりやすいという特徴もあります。

アンモニア臭

アンモニア臭はツンと鼻をつくようなにおいがします。体臭としては割とよくあるにおいですが、中には病気が隠れていることもあるため注意が必要です。アンモニアは有害物質なので、常に体臭として出てくるということは体にとって良くない物質が体内に留まっている可能性が考えられます。

甘酸っぱいにおい

ただツンとくるだけではなく、果物が腐ったような甘さとすっぱさが混ざったにおいが発生することもあります。甘さのある香りだとそれほど不快に感じないかもしれませんが、濃厚な甘酸っぱいにおいがする場合は自覚していない病気が隠れているのかもしれません。

 

胃酸のにおいや腐敗臭の原因となるもの

胃腸障害

胃腸に何らかの障害があると、胃酸のすっぱいにおいや食べ物が腐ったようなすえたにおいの体臭になることがあります。

胃酸のすっぱいにおいが強い場合は、胃酸が逆流して口の中まで上がってくる逆流性食道炎が原因かもしれません。そうではなく、食べ物が腐ったようなツンとくるにおいであれば、胃炎や胃潰瘍によって胃の消化機能が低下している可能性があります。

胃の機能低下は消化しきれなかった食べ物を胃の中で発酵させ、腐敗臭を発生させます。胃の不調だとそのまま食道を上がって口臭につながりやすいですが、胃の先の十二指腸や腸内で発酵する場合も。この場合は血液を介してにおい物質が全身にまわり、腐敗臭や硫黄のような独特の体臭が発生しやすくなります。

 

アンモニア臭の原因となるもの

疲労

アンモニア臭がする体臭は、疲労が蓄積してくると発生することがあります。疲れが溜まるとなぜアンモニア臭になるのかというと、本来分解されて体外に排出されるはずのアンモニアが体内に残ってしまうからです。

アンモニアは、筋肉疲労が回復する過程や、体内でタンパク質が分解される際などに生成される物質です。アンモニアはそのままだと有害ですが、肝臓で毒素が除去されるためアンモニアは蓄積されません。肉体的な疲労が溜まっていると肝臓の動きも鈍くなるため、分解しきれなかったアンモニアが体臭を引き起こすのです。

また、ストレスなどの精神的な疲労もアンモニア臭の原因となります。強いストレスや精神的な疲労は血液の循環を悪化させ、肝臓の代謝力の低下を招きます。

このような疲労が原因の体臭は、「疲労臭」として最近注目されるようになっていて、睡眠不足やストレスフルなライフスタイルの現代人に増えています。

便秘

便秘も体からアンモニア臭を発生させる一因となります。なぜ便秘がアンモニア臭につながるかというと、腸内環境の悪化が肝臓の働きを鈍くすることがあるからです。 腸は「第二の脳」とも呼ばれ、免疫機能を司る他、セロトニンなどの「幸せホルモン」の分泌にも関わっている重要臓器です。そのため、便秘により腸内環境が悪化すると心身共に元気がなくなりがちに。すると、解毒作用のある肝臓もフル稼働しにくく、肝臓で処理しきれなかったアンモニアのにおいが体臭に混ざるようになるのです。

また、腸内環境が悪化すると腸内に溜まった便やガスの成分が吸収され、血液によって全身にまわり、汗や皮脂と一緒に排出します。これも体臭となり、独特の「便秘臭」につながります。

肝機能の低下

疲労や便秘によるアンモニア臭の発生とも関連しますが、肝臓そのものの機能が低下するとアンモニア臭い体臭が発生しやすくなります。 肝臓には体内に入ったアルコールなどの有害物質や毒素を分解して無害化する働きがあります。アンモニアも有害物質なので、肝臓が元気であれば分解して尿素となり、尿と共に体外に排出されます。肝臓内のオルニチンと反応することで無害化するため、オルニチン回路(尿素回路)と呼ばれています。

ところが、肝臓が病気などで弱ってしまうと有害物質をうまく分解できなくなるため、アンモニアが体内に残留し、血液に乗って全身に巡ります。そして、皮脂や汗に混ざって体外に排出されるときに独特のアンモニア臭がしてしまうのです。

肝臓の機能がかなり衰えてしまう肝硬変になると、アンモニア臭は非常に強くなり、口臭や尿、便もツンとしたにおいが際立つようです。飲酒量が多い人は肝臓を酷使して機能低下を招きやすいため注意しましょう。

 

甘酸っぱいにおいの原因となるもの

糖尿病

体から甘酸っぱいにおいがしてくる場合は、糖尿病の可能性があります。甘酸っぱいにおいを発生させているのは、糖尿病の人の体内で生成される「ケトン体(アセトン)」だと言われています。

ケトン体は、糖尿病によってうまくブドウ糖を体内に取り込みにくくなると生成される脂肪酸から作られるエネルギー源です。果物が腐ったような甘酸っぱいにおいがするため、ケトン体が体内で増加すると汗などにもケトン臭が混ざります。

においの専門家によると、糖尿病の初期段階では甘いにおいがするのに対し、病気が進行すると甘酸っぱいにおいに変化する傾向があるようです。甘酸っぱい体臭の原因が糖尿病だとすると進行している可能性があるため、早めに受診することをおすすめします。

 

まとめ

ここまで、体臭がすっぱい場合の種類や原因についてご説明してきました。すっぱい体臭が気になっていた方は、この中に当てはまりそうなものはありましたか?

よくある汗臭い体臭とは違い、ツンとくるようなすっぱいにおいが含まれる場合は、ご紹介したような病気を疑ってみた方が良いかもしれません。胃腸の不調であれば、胃酸のツンとしたにおいや食べ物が腐ったようなにおいが混ざります。 アンモニアのようなにおいが気になる場合は、肝臓自体の機能低下の他、心身の疲労や便秘といった要因が考えられます。疲労の蓄積や腸内環境の悪化は肝臓の解毒力を低下させ、アンモニア臭を発生させます。

また、ただツンとくるすっぱさではなく、甘酸っぱいにおいがする場合は糖尿病かもしれません。 もちろん、体臭がすっぱいと絶対に病気だとは言い切れませんが、知っておけば体の不調に気づくきっかけになる可能性も。ご自身の体臭がいつもと違い、すっぱいにおいがしてくるようになったら、ここでご紹介した情報を思い出してみてください。