薄毛によい漢方を厳選!ハゲで悩む男性は漢方で対策

薄毛を治す方法と聞いて、漢方を思い浮かべる方は少ないかもしれません。漢方は中国発祥の伝統医学。薄毛とは関係ないように感じるかもしれませんが、漢方の体質改善効果は頭髪や頭皮にも有効です。 また漢方には、西洋の薄毛治療薬にはないメリットがあります。漢方を使った薄毛対策を、本文で学んでみてください。

男性の薄毛対策におすすめの漢方(1)血流を促す漢方

漢方を使った薄毛改善へのアプローチは、いくつか考えられます。その1つが、血流からのアプローチ。薄毛と血流の関連性や、血流改善に効く漢方を解説します。

薄毛と血流の関係

漢方では、髪の毛を「血が余ったもの」と考えます。体内の余った血液が変化して、髪として生えてくると考えられているのです。 この考えから、髪のダメージや抜け毛は、血液の異常の現れと捉えられます。

漢方用語でいう血液の異常は、「血虚(けっきょ)」や「瘀血(おけつ)」など。血虚は血が足りていない状態、瘀血は血の流れが悪い状態を指します。 これら血液の異常を解消すれば、髪や頭皮のダメージも改善するというのが、漢方による薄毛へのアプローチの1つです。

このアプローチは、西洋医学の観点から見ても有効なものだといえます。 というのも、医学的な育毛効果が認められた医薬品「ミノキシジル」も、頭皮の血流改善を主な作用の1つとしているからです。付け加えていうなら、一般的な育毛剤も、血行促進を主な効果としています。

血液は、髪の成長に必要な養分を届ける運搬船のようなもの。血流が改善すれば、髪に栄養が届きやすくなります。結果的に、薄毛が改善する可能性も十分にあるといってよいでしょう。

薄毛対策に役立つ血流を促す漢方

血流改善効果があり、薄毛対策に役立つと考えられる漢方薬には、以下の3つがあげられます。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

「桂枝茯苓丸」は、瘀血の改善に用いられる漢方薬です。「桃仁」「桂枝」「牡丹皮」などの生薬を組み合わせた漢方であり、血行障害の改善に効果的とされています。

「桃核承気湯」も、瘀血改善に用いられる漢方薬。がっちりした体格の人に処方されることが多く、血流改善効果のほか、精神をリラックスさせる効果もあるとされています。

「当帰芍薬散」は、体力のない方や、やせ形の方の血行改善に用いられる漢方薬です。貧血改善に用いられるほか、冷え性の改善に役立てられています。

 

男性の薄毛対策におすすめの漢方(2)ストレスを和らげる漢方

仕事や日常生活で負うストレスも、薄毛の原因と考えられています。薄毛とストレスとの関連性と、精神・神経面から薄毛改善にアプローチできる漢方をチェックしてみましょう。

薄毛とストレスの関係

ストレスは自立神経の働きを乱し、薄毛を悪化させます。「交感神経」を過剰に活性化させることで、髪と頭皮に悪影響を与えるのです。

交感神経とは、活動時に臓器をコントロールする神経。血管の働きを調整する役目も、交感神経が担っています。 活動時は体を活発に動かす必要があるため、交感神経の働きによって血管が収縮します。血圧を高めて、全身の血の巡りをよくするためです。 通常であれば、就寝時に「副交感神経(休息時に体を調整する神経)」が優位になることにより、血管の収縮がおさまります。

一方、過剰なストレスにさらされると脳の興奮状態が続き、交感神経の活性が続くことに。 結果的に血管が収縮した状態も続き、頭皮に届く血流量が低下してしまいます。血液が髪に栄養を運ぶことは、先に述べたとおりです。頭皮の血流量低下が続くと、栄養不足による薄毛を招きます。

また、ストレスにより交感神経が過剰に活性化すると、睡眠時間を確保しにくくなるので要注意です。脳の興奮によって入眠しにくくなり、髪の成長に必要な「成長ホルモン」の分泌が妨げられてしまいます。

以上のように、ストレスは髪の大敵であり、薄毛とも深い関連性があります。とはいえ現代人にとって、ストレスが避けがたいものであることも事実。ストレスによる薄毛を回避するには、精神と神経の負担を和らげることが肝要です。

薄毛対策に役立つストレスを和らげる漢方

ストレスを和らげる効果があることから、薄毛改善に役立つとされる漢方薬には、以下の2つがあげられます。

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅこつぼれいとう)

・帰脾湯(きひとう)

「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、神経の過剰な興奮と、それにともなう諸症状を治めるために処方される漢方薬です。体力があり、かつ神経質で不安になりやすい方に処方されます。

「帰脾湯」は、不眠症や神経衰弱、自律神経失調症などの改善に用いられる漢方薬です。体力のない人に処方されることが多く、貧血改善にも効果があるとされています。

 

男性の薄毛対策におすすめの漢方(3)頭皮環境を整える漢方

頭皮環境の悪化は、薄毛の原因になります。頭皮環境と薄毛の関連性と、頭皮を整えるために役立つ漢方薬を詳しく見ていきましょう。

薄毛と頭皮環境の関係

頭皮は髪が生える土壌であり、その環境悪化は抜け毛を招きます。たとえば皮脂の過剰分泌は、抜け毛の原因となるものの1つ。毛穴を詰まらせて髪の成長を妨げるほか、細菌を異常増殖させて「脂漏性皮膚炎」を引き起こす場合があります。

脂漏性皮膚炎とは、「マラセチア菌」の増殖によって皮膚が炎症を起こす疾患です。主な症状は頭皮のかゆみや赤疹ですが、まれに脱毛が起こるケースもあります。

頭皮の皮脂が増える原因は多数ありますが、主なものといえるのが食事の偏りです。脂分の多い食品を摂り過ぎると、皮脂の分泌量が増えてしまいます。 このほか、過剰なダイエットや不十分な洗髪も、皮脂の分泌量増加を招きます。

皮脂の過剰分泌による抜け毛を改善するには、皮脂の分泌増加の原因を解消しつつ、体質を改善していくことが肝要です。

薄毛対策に役立つ頭皮環境を整える漢方

頭皮環境の改善および、薄毛対策に役立つ漢方薬として、以下の3つがあげられます。

・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

・六君子湯(りっくんしとう)

・六味地黄丸(ろくみじおうがん)

「十味敗毒湯」は、皮膚炎や化膿したニキビ、湿疹などの改善に用いられる漢方薬です。十味敗毒湯の継続的な服用により、脂漏性皮膚炎が改善したとする症例が報告されています。

「六君子湯」は、弱った胃腸機能の改善や、食欲不振の回復に用いられる漢方薬です。食生活に偏りがあると、胃腸の調子も崩れがち。食事内容を見直しつつ、六君子湯で胃腸を整えることが、頭皮環境の改善に役立ちます。

「六味地黄丸」は、排尿機能の改善に用いられる漢方薬です。体の水分の循環を高める生薬が含まれていることから、六味地黄丸には頭皮に水分を補給する効果を期待できます。

 

薄毛対策に漢方を取り入れるメリット

冒頭でも触れたように、漢方による薄毛対策には、西洋医学の薄毛治療とは異なるメリットがあります。漢方を薄毛対策に取り入れることで得られる、2つのメリットをチェックしてみましょう。

効果が穏やかで身体への負担が少ない

西洋の医薬品とは異なり、漢方薬は効果の出方が穏やかです。このため、漢方を使った薄毛対策は、体への負担を抑えつつ行うことができます。

漢方薬は、複数の生薬を組み合わせてつくる医薬品。天然由来の原料をほぼ加工せず使用し、かつ多種類の生薬を組み合わせるため、体に急激な刺激を与えません。

ただし漢方薬は、体質との相性を考慮して選ぶ必要があります。たとえば、先に解説した「桃核承気湯」は下剤としての作用もあるため、胃腸の弱い方には不向きです。どのような漢方薬であっても体に負担がかからない、というわけではないのでご注意ください。

AGA治療薬につきものの副作用が少ない

漢方薬には、AGA治療薬のような副作用がありません。副作用がゼロというわけではないものの、化学薬品と比べれば、漢方薬は安全性が高いといえます。

ここで少し詳しく、AGA治療薬の副作用について触れておきましょう。AGA治療に使われる代表的な医薬品として、「フィナステリド配合薬」と「ミノキシジル外用薬」があげられます。 フィナステリド配合薬は、AGAの原因である「5α還元酵素」の働きを阻害する医薬品です。フィナステリドの副作用として報告されているのは、勃起機能不全や性欲減退など。発生頻度は2%以下とされていますが、男性にとっては気になる副作用です。

このほかフィナステリドの副作用には、肝機能障害も報告されています。ただし、これはフィナステリド特有のものではなく、医薬品の多くに認められている副作用です。 健康な人であれば、フィナステリドによる肝機能障害を過度に心配する必要はありません。

一方、肝機能が低下している人は要注意。フィナステリド配合薬の服用により、重篤な肝機能障害が生じる可能性があります。 ミノキシジル外用薬は、先に触れたとおり、血流改善効果をもつ医薬品です。ミノキシジル外用薬の主な副作用は、頭皮のかゆみや炎症、かぶれなど。これらはミノキシジル自体の副作用ではなく、外用薬の添加物によって生じるものと考えられています。

以上のような副作用を気にせずに取り組みることが、漢方を使う薄毛改善方法のメリット。健康に気を使いつつ薄毛を改善したいなら、漢方薬の使用を検討する価値は高いといえます。

 

まとめ

本文で解説したとおり、漢方を使う薄毛対策は、比較的安全に行うことができます。ただし、漢方薬も医薬品であり、危険性がゼロというわけではありません。薄毛対策に使う漢方薬は、医師と相談して選ぶことをおすすめします。