AGAとは~特徴や原因・治療法まで詳しく解説

最近はクリニックがテレビコマーシャルを流していることもあり、AGAという言葉が一般的に知られるようになりました。しかしAGAがハゲのことを意味しているのはなんとなくわかっても、詳しいことまで理解できている人はまだ少ないと思います。この記事ではそのような人のため、AGAとはどういった病気なのか、特徴や原因・治療法まで詳しく解説していきます。

AGAとは~AGAの基礎知識

はじめにAGAに関する基礎知識を学びます。AGAという言葉の意味や特徴、一般的に言われている「ハゲ」とはどのように違うのか、あなたは答えることができますか?まずはAGAがどのようなものか正しく知っておきましょう。

AGAとはどういう意味?

AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性型脱毛症という病気のことです。進行性の脱毛症の一種で、発症してしまうと自然に治るということはありません。適切な治療を受けなければ頭髪がどんどん薄くなっていきます。 病名に書かれているように男性特有の脱毛症です。思春期を過ぎたあたりから発症することが多く、日本では約1,260万人がAGAに罹っているといわれています。

AGAの特徴

AGAは薄毛のなり方に特徴があります。まず薄毛になる部位は前頭部(前髪)や頭頂部で、どちらか一方もしくは両方とも抜け毛が目立ちはじめ、徐々に薄くなっていきます。これはAGAに特有の症状で、医師が診断する際にもチェックする要素になっています。

男性ホルモンの影響で発症することから、男性特有の脱毛症とされています。もちろん女性の体内にも男性ホルモンはありますが、その量は少ないので女性がAGAを発症することはありません。ホルモンバランスが崩れた時に脱毛症となる女性はいますが、発症のメカニズムや症状が異なるのでAGAとは別の病気とされています。

AGAとハゲの違い

ハゲは脱毛してしまった頭の状態をさす総称で、AGAはそこに含まれる脱毛症のことです。ハゲ=AGAではないことを覚えておきましょう。

脱毛状態の総称なので、ハゲにはさまざまなものがあります。老化現象により細胞の活動が衰えることで頭髪が薄くなる「老人性脱毛症」。病気や薬の影響で脱毛した状態。その他さまざまな要因で引き起こされる各種の脱毛症があります。いずれもAGAとは発症のメカニズムが異なるので、治療方法もそれぞれに応じたものになります。ハゲてしまったからといって「自分はAGAになってしまった」と思わないことです。 間違った認識の結果、適切な治療を受けられないと大変です。AGAの特徴をしっかりと理解し、自分のハゲが本当にAGAであるかを判断できるようにしましょう。

 

AGAとは~AGAを引き起こす原因

AGAを引き起こす原因は男性ホルモンです。男性ホルモンにもさまざまな種類がありますが、どの男性ホルモンが悪影響を及ぼして薄毛を発生させるのか、そのメカニズムは医学的にはっきりと判明しています。

原因の主となるのが男性ホルモン

AGAを発症する主な原因は男性ホルモンです。男性ホルモンの一種にジヒドロテストステロンというものがありますが、このジヒドロテストステロンが薄毛を引き起こす元凶になります。

ジヒドロテストステロンはいきなり分泌されるホルモンではなく、やはり男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と反応することで作られます。 髪の毛には、成長しては抜けるというプロセスを繰り返す「ヘアサイクル」というものがあり、ジヒドロテストステロンの影響でヘアサイクルが乱れることから薄毛の症状が現れるようになります。 「それならなぜ男性は、みんな同じようにハゲないの?」と疑問に思う人もいるでしょう。AGAの発症に個人差があるのは、5αリダクターゼの量に個人差があるためです。5αリダクターゼの量がジヒドロテストステロンの生産量に関係し、AGAのなりやすさにも繋がってきます。

AGAで薄毛になるメカニズム

それではAGAで薄毛になるメカニズムを詳しく見ていきましょう。

前節で説明したとおり、毛髪にはヘアサイクルというものがあります。ヘアサイクルは毛髪が「育っては抜けて」を繰り返すもので、正常な状態でも一日に100本程度の毛髪は寿命によって抜けていきます。この程度なら生理的脱毛と言って心配することはありません。

ジヒドロテストステロンが増加すると、このヘアサイクルが乱れてきます。 髪の根元には毛乳頭細胞というものが存在します。毛乳頭細胞はアンドロゲンレセプターと呼ばれる受容体を持っており、男性ホルモンと結合するようになっています。このアンドロゲンレセプターにジヒドロテストステロンが結合してしまうことで、TGF-β1やDKKIという物質が作られてしまいます。TGF-β1やDKKIは毛包細胞に悪影響を与え、ヘアサイクルの中の成長期を短くしてしまいます。髪の毛は細く短いものばかりになってしまうので、薄毛の部分がどんどん目立っていくことになります。

 

AGAとは~AGAの治療について

AGAの治療とはどのようなものでしょうか。ここではAGAの治療目的と治療方法について解説します。「どこに行けば治療を受けられるのかわからない」という方のために、AGA治療をしてもらえる医療機関についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

AGAの治療の目的は進行遅延と発毛

AGAの治療で目的としていることは、症状の進行を抑えることと発毛を目指すことです。それはジヒドロテストステロンによって乱れてしまったヘアサイクルの正常化を目指す治療ということでもあります。即効性のある治療ではありませんが、適切な処置でAGAは改善してくれます。焦らずに辛抱強く治療を続けましょう。

一人ひとりの状態に細かく配慮する総合的なケアをしてくれる医療機関はまだ多くありません。いくつかの施設に足を運んで、納得できる治療をしてくれる医療機関を探すことも大切だと言えるでしょう。

AGAの主な治療の種類

AGAの治療で主に行われているのは投薬治療です。内服薬のフィナステリド錠やプロペシアを用いて薄毛の進行を抑制し、抜け毛の量を減らしていきます。

また、最近注目を集めている治療にHARG療法というものがあります。HARG療法は毛包の幹細胞や毛母細胞を活性化させる治療で、ヘアサイクルの正常化を目指していきます。導入している医療機関はまだ限られていますが、興味があればお近くに対応してくれる施設がないか探してみてはいかがでしょうか。

AGAを治療できる医療機関

AGAは皮膚科やAGA専門クリニックといった医療機関で治療することができます。 とくにおすすめしたいのがAGA専門クリニックで、AGAに特化しているぶん独自のノウハウを持っており効果的な治療を期待できます。最新技術による検査や治療法を受けてみたい人は、AGA専門クリニックを訪ねてみるといいでしょう。

またAGA専門クリニックでは直接的な治療の他にも、メンタルケアや生活指導のアドバイスまでしてくれます。AGAを原因としたさまざまな悩みの解決に応えてくれるのも専門クリニックの強みといえそうですね。

 

まとめ

AGAについて知っておきたい情報をまとめてご紹介しました。ハゲの全てがAGAではないこと、AGAには定義があって適切な治療が必要だということがわかったと思います。

AGAは皮膚科の領域なので、基本的には全国の皮膚科医院で相談することができますが、よりこだわった治療を求める人にはAGA専門クリニックが力になってくれます。この記事を読んで、自分にAGAの疑いがあると感じた人はお近くの医療機関まで足を運んでみてください。