体臭がアンモニア臭い!原因は病気?対策法は?

体からアンモニアのようなにおいがするようになった場合、それは通常の汗や皮脂によるにおいとは原因が異なるかもしれません。人によっては病気の可能性もあるため、そのままにしておくと症状が悪化する可能性も。 この記事では、アンモニア臭い体臭について考えられる原因や対策法についてご説明していきます。

においで身体の不調がわかる?

体から発せられるにおいは、体調不良かどうかを見極める判断材料のひとつになると言われています。でも、においと病気との関連性について知識がなければ、いつもと違うにおいがしてもあまり気に留めないのではないでしょうか。

においで体調をチェックできるというのは決して大げさな話ではなく、医療機器や検査機器が発達していなかった時代では、「嗅診(きゅうしん)」という診断方法がよく用いられていたほど重要な手がかりでした。 例えば、中世ヨーロッパで大流行したペスト(黒死病)を発症した人からは、腐ったリンゴのようなにおいがしたようです。

通常と異なる体臭には病気が隠れていることも

体臭がいつもと違うなと感じた場合、何らかの病気が隠れている可能性があります。

通常の体臭の元となるのは、汗・皮脂と皮膚に存在している細菌(常在菌)です。汗や皮脂そのものにはにおいがないため、分泌された直後は特に臭くありませんが、時間が経って酸化したり皮膚の常在菌が汗や皮脂を分解したりすると体臭が強くなります。

これに対して、病気による体臭の場合は体の内側に原因があります。病気になると、健康なときとは体内で合成される物質や化学反応の仕方が変わってきます。そのため、病気の影響で体内に増えた物質が血液に混ざって全身にまわると、いつもと違った体臭になるのです。 例えば、甘いにおいの体臭がする場合は糖尿病の可能性があると言われています。アンモニア臭い体臭の場合は何が原因なのか、次章から詳しく見ていきます。

 

体臭がアンモニア臭いのは肝臓の疲れが原因かも

アンモニア臭い体臭の原因は、もしかしたら肝臓の疲れにあるかもしれません。肝臓が疲れたときに発生するにおいのメカニズムや予防・対策方法をチェックしていきましょう。

肝臓が疲れたときに出る「疲労臭」

肝臓が疲れると、「疲労臭」と呼ばれる独特の体臭が出てくることがあります。鼻をつくようなツンとしたにおいで、尿や公衆トイレのような刺激的なアンモニア臭なので、身近な人から漂ってくると不快に感じてしまうでしょう。

疲労臭は過労やストレスなどが原因で発生しやすく、忙しい現代人にとっては他人事ではありません。

疲労臭が起こるメカニズム

疲労臭は、体内でアンモニアが蓄積されることで発生する可能性が高まります。なぜアンモニアが蓄積されるかというと、本来ならアンモニアを分解するはずの肝臓が、疲労などの影響で機能低下を起こして十分に分解できなくなることがあるからです。 そして、肝臓で分解しきれなかったアンモニアはそのまま血液に乗って体じゅうにまわり、毛穴などからアンモニア臭を放つようになります。

肝臓でアンモニアがしっかり分解されれば、ほとんど無害な尿素となって排尿時に体外へ排出されるため、体臭がきつくなることはありません。 肝臓に限ったことではありませんが、過労やストレスなど心身の疲労が溜まると内臓の機能も低下してしまいます。そうすると、肝臓であれば老廃物や毒素を分解する働きも弱まってしまい、疲労臭につながると考えられています。

疲労臭を防ぐには

疲労臭と言われるくらいですから、予防するには疲れを溜めないことがとても大切です。忙しい人や疲れを溜め込みやすい人は、以下のような対策を心がけましょう。

・食事や睡眠の時間をしっかり確保し、規則正しく生活する

・スケジュールをつめ込みすぎず、休息をとる

・お湯を張ったお風呂にじっくり浸かる

・ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をする

・趣味など気分転換になることをする

仕事などで毎日忙しく過ごしていると、生活リズムが乱れがちになり、食事や睡眠がおろそかになりがちです。あまりストレスを感じていない場合でも、栄養や休息がきちんととれていなければ体には疲労が蓄積します。 上記を意識して心身共にリフレッシュし、疲労臭を上手に防ぎましょう。

疲労臭対策にはクエン酸とオルチニンがおすすめ

疲労臭を効果的に防ぐには、クエン酸やオルニチンを摂取するのも良いと言われています。

クエン酸は梅干しや黒酢、レモンなどの柑橘類に多く含まれていて、疲労回復に役立つことが知られています。それに加えて、アンモニア臭いの原因物質である乳酸を分解・排出させる作用もあるため、疲労臭の軽減・予防に適しています。

オルニチンはシジミやチーズなどに含有されているアミノ酸の一種です。肝臓でアンモニアを分解するのをサポートする作用があるため、オルニチンを含む食品を摂取すると尿素への変換が促進されます。

クエン酸やオルニチンが含まれる食品が苦手な場合は、ドリンクやサプリメントなどの健康食品で摂取するという選択肢もあります。

 

腎機能低下でもアンモニア臭が出る

肝臓だけではなく、腎臓の機能が低下することもアンモニア臭い体臭の原因となる場合があります。

腎機能低下でもアンモニア臭が起こるメカニズム

腎臓の機能が低下すると、血液中に毒素や老廃物が残留して全身にまわり、アンモニアのにおいがする体臭につながります。

腎臓には、体内の毒素や老廃物をろ過する働きがあり、体に有害なものは尿と一緒に体外へ排出します。しかし、腎臓に何らかのトラブルが生じて機能低下を起こすと毒素や老廃物をろ過しきれなくなり、その中に含まれるアンモニアが体臭の元となるのです。

腎機能低下の危険なサイン

腎臓の機能が低下すると、アンモニア臭い体臭の他に以下のようなサインが現れることがあります。

・尿が赤みを帯びているなど色がいつもと違う

・尿が濁ったり泡立ったりする

・トイレに近くなった/トイレに行く回数が減った

・倦怠感がある ・体がむくみやすくなった

・ 血圧が高くなった

腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気の初期段階では自覚症状はほとんどありません。自覚症状が現れる頃にはかなり病状が進んでいることも多いため、上記のようなサインを見過ごさないことが大切です。

腎臓の異常?と思ったら速やかに受診を

上記のような体調の変化が現れたりアンモニア臭い体臭がしたりするようになったら、腎臓の異常が疑われるため、速やかに専門医に相談しましょう。 前述したように、腎臓は病気が進行するまでなかなか自覚症状が現れません。腎臓の異常を示すサインを見過ごし、腎臓の機能が一定のレベルまで下がると、そこから適切な治療を受けたとしても手遅れになってしまいます。腎臓は一旦機能不全に陥ると元どおりに再生することはないため、少しでも早く受診することが肝要です。

腎臓の状態は尿検査や血液検査によってチェックでき、自覚症状が現れる前に異常を発見することも可能なので、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

 

まとめ

体臭がいつもと違うと病気が隠れている可能性があるため、体からアンモニアのようなにおいがする場合は要注意です。

体臭がアンモニア臭い場合、考えられる原因のひとつは過労やストレスによって引き起こされる疲労臭です。疲れが溜まると肝臓の機能が低下し、分解しきれなかったアンモニアが全身にまわってツンとくるアンモニア臭い体臭につながります。

疲労臭を防ぐには、生活リズムを整えたり休息時間を確保したりするなど疲れを溜め込まず、心身共にリフレッシュするよう心がけましょう。クエン酸やオルニチンなど疲労回復に役立つ栄養素を摂取するのも効果的です。 また、腎臓の機能低下もアンモニア臭を引き起こす要因となるため、体調の変化やサインを見逃さないことや定期的に健康診断を受けることが大切です。