AGA治療薬の副作用とは?副作用が少ない治療法もある?

AGA治療薬の副作用を把握していますか?医薬品は症状の緩和や改善に効果がある一方で、副作用のリスクもあるので注意が必要です。 そこで今回は、AGAの代表的な薬であるプロペシアやミノキシジルの副作用について解説します。生活に影響を及ぼしたり、重い症状が現れたりする副作用もあるので、薬を利用する前にチェックしておきましょう。

AGAの内服薬・プロペシア(フィナステリド)の副作用

フィナステリドを有効成分とする内服薬「プロペシア」は、2型5αリダクターゼという酵素の働きを阻害し、AGAの原因物質DHTの生成を抑制します。プロペシアで起こりうる副作用としては、性機能不全や肝機能障害などが挙げられます。

プロペシア(フィナステリド)の副作用(1)性機能不全

プロペシアを服用すると、稀ではありますが性機能不全を引き起こすことがあります。具体的には、性欲減退・勃起機能不全・射精障害などです。

性機能に関する副作用は、プロペシアの効果効能や用法・用量などが記載されている商品の添付文書にも書かれています。 とはいえ、薬の評価試験では性欲減退や勃起機能不全といった副作用の発症率は1%前後、つまり100人中1人発症するかしないか、という確率なので過度に心配する必要はないでしょう。

プロペシア(フィナステリド)の副作用(2)肝機能障害

プロペシアの副作用で特に注意しておきたいのは肝機能障害です。肝機能障害についても薬の添付文書に「重大な副作用」として記載されています。

国内の評価試験では被験者に肝機能障害が現れた事例はないようですが、海外における発症事例や、医療従事者などからの個別報告によって明らかになったようです。そのため、肝機能にトラブルが起こる具体的な発現頻度は不明とされています。 肝臓は病状がかなり悪化するまで自覚症状が現れないため、薬による影響があっても気づかない可能性があり要注意です。

もともと肝機能の数値が悪い人は、プロペシアを服用してもよいかどうか、あらかじめ医師に相談して判断を仰ぎましょう。また、プロペシアを服用後に受けた血液検査などで、肝機能の数値が悪化してしまった場合も速やかに医師に報告してください。 肝臓の状態が悪化して機能不全に陥ると命に関わることもあるため、プロペシアを利用する際は注意しておきましょう。

プロペシア(フィナステリド)のその他の副作用・注意点

性機能不全や肝機能障害以外では、以下のような副作用が出る可能性があります。

・かゆみ

・発疹

・じんましん

・めまい

・抑うつ症状

・乳房肥大

これらについても発現率は不明ですが、海外では発症した事例があるようです。プロペシアを服用し始めてから上記のような不調が現れたら、薬を飲むのを止め、医師に相談しましょう。

また、プロペシアを服用していると、血液検査において前立腺がんマーカーの数値が半分程度に低下することがあります。これは、実際に数値が高い場合でも正常値に収まってしまい、病気を見逃すリスクにつながります。前立腺がんの検査を受ける際は、プロペシアを服用していることを伝えておきましょう。

なお、プロペシアを服用している間は薬の成分が血液中に含まれているため、献血はNGです。献血をする際は、薬の服用を止めてから1ヶ月以上経過してからにしてください。

プロペシア(フィナステリド)は子作りに影響する?

上記でお伝えしたように、プロペシアは性欲減退や勃起機能不全など性機能に障害をきたす可能性があります。そのため、子作りを計画している方にこうした副作用が現れた場合は支障が出てしまうかもしれません。 性機能不全の発現率はとても低いですが、万が一現れると子供が作れなくなる可能性があるので、あらかじめ薬を中止することも考えておく必要があります。いずれにしても自己判断は禁物なので、子作りを検討している方は医師に相談してみましょう。

 

AGAの外用薬・ミノキシジルの副作用

血管拡張作用がある「ミノキシジル」は、発毛効果や育毛効果が認められている日本唯一の外用薬です。塗り薬なので副作用はあまり多くありませんが、皮膚症状や頭痛などの副作用が現れる可能性があります。

ミノキシジルの副作用(1)かぶれなどの皮膚症状

ミノキシジルの副作用として最も多いといわれているのは、頭皮のかゆみやかぶれといった皮膚症状です。かゆみなどが現れる詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、ミノキシジルで血流が改善されたことによる影響や、アレルギー反応などが考えられています。 ほとんどの場合、症状は軽度ですが、そのまま使い続けると頭皮に炎症が起こり頭皮環境を悪化させることもあるので、皮膚症状が続く場合は使用を中止して医師に相談しましょう。

ミノキシジルの副作用(2)頭痛やめまい

ミノキシジルによる血行促進作用は、頭痛やめまいを引き起こす可能性があります。なぜなら、ミノキシジルを使用すると血管が拡張し、血圧が下がることがあるからです。 もともとミノキシジルは血圧を下げるための薬として開発されていたため、血圧に影響を与えることがあるのです。

頭痛やめまいは血圧が変化したときに起こりやすいため、ミノキシジルの副作用のひとつに挙げられています。 とはいえ、外用薬であるミノキシジルの影響は局所的ですし、実際にミノキシジルで血圧が低下したという研究報告や事例はないようなので、あまり心配する必要はないでしょう。心臓に持病がある方や、高血圧・低血圧の方は念のため医師に申し出ておきましょう。

ミノキシジルのその他の副作用・注意点

上記以外の副作用としては、以下のようなものが挙げられます。

・心拍数が速くなる(動悸)

・胸の痛み

・手足のむくみ

・体重増加

健康な方に、ミノキシジルによる動悸や手足のむくみといった全身症状が現れる確率は極めて低いといわれています。ただ、もともと心臓が弱い方やむくみがあるなど持病を抱えている方が使用すると、症状を助長させる可能性があるので注意しましょう。

 

副作用が少ない治療法はある?

副作用が少ないAGAの治療法はあるのでしょうか。

治療薬でも副作用がない人もいる

AGA治療薬の副作用は、すべての方に現れるわけではありません。上記ではプロペシアやミノキシジルのさまざまな副作用をご紹介しましたが、発現率はいずれも低く、副作用が全く現れない方も多いです。どの副作用が現れるか、また症状の程度にも個人差があるということも知っておきましょう。

HARG療法・漢方薬は比較的副作用が少ない

AGAの治療法には色々な選択肢がありますが、HARG療法や漢方薬は比較的副作用が少ないです。

HARG療法は、薄毛部分に成長因子を注入して発毛を促す治療法で、ヒトの体内にある幹細胞を用いるため、医薬品のような副作用は基本的にありません。

また、漢方薬では髪の毛が成長しやすい頭皮環境や体質に徐々に整えていく作用が期待できます。医薬品ほど症状が劇的に変化することはありませんが、体への負担は少なく、副作用もほぼありません。

 

まとめ

AGAの治療薬は薄毛改善効果が期待できますが、一方で副作用があることも知っておく必要があります。

AGAの代表的な内服薬「プロペシア(フィナステリド)」には、性欲減退や勃起機能不全などの性機能に関する障害や、肝機能障害に注意が必要です。いずれも発現率は低いですが、もし発症すると子作りに影響が出たり、命に関わる事態に陥ったりする可能性があります。

ミノキシジルは外用薬ということもあり、主な副作用は塗布部分のかゆみやかぶれといった皮膚症状です。もともと血圧を下げる作用がある薬なので、心臓が弱い方や血圧が不安定な方は頭痛・めまい・動悸などの不調が起こるかもしれません。

薬の副作用はすべての人に現れるわけではありませんが、副作用のリスクを知っておくと体調に変化がみられたときに対処しやすくなります。ここでご紹介した副作用を踏まえ、気になる症状が現れたら速やかに医師に相談しましょう。