男性型脱毛症「AGA」の薄毛の特徴・原因・治療法

「男性型脱毛症(AGA)」という言葉は聞いたことがあっても、詳しい特徴まではよく知らないという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、男性型脱毛症の症状の特徴をはじめ、原因・メカニズムや治療法といった基本的な概要を網羅的にお伝えしていきます。「最近、抜け毛が増えてきた・・・」という方は基礎知識としてチェックしておきましょう。

男性型脱毛症「AGA」ってどんなもの?

まずは、男性型脱毛症(AGA)の症状や、発症しやすい年齢などをみていきましょう。

男性型脱毛症「AGA」とは

AGA(エージーエー)は「androgenetic alopecia」の略称で、「男性型脱毛症」という意味です。育毛剤や増毛などの広告で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

男性型脱毛症はその名のとおり男性によくみられる脱毛症状で、主に成人男性が発症します。まれに女性も発症することがありますが、その場合はAGAではなくFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。

AGAは一時的なものではなく進行性です。そのため一度発症すると、何も対策をとらなければ薄毛症状は少しずつ進んでいきます。

男性型脱毛症「AGA」の薄毛・抜け毛の特徴

男性型脱毛症(AGA)を発症すると、主に前頭部の生え際または頭頂部が薄くなります。どちらか一方にだけ症状が現れる人もいれば、両方薄くなる人もいますが、側頭部や後頭部の毛は残ることが多いという特徴があります。

また、AGAはただ抜け毛が増えるというより、髪の毛が太く長く育たなくなり、コシのない細い毛になってしまうところも特徴的。そのため、全体的に髪のボリュームがなくなり、髪の毛が残っていても地肌が透けて見えるという状態にもなりやすいです。

自分がAGAかどうか気になる方は、以下の項目をチェックしてみてください。

・抜け毛が多い

・髪の毛が細くなった

・髪のボリュームがなくなってきた

・おでこが広くなってきた

・頭のてっぺんが薄くなってきた

ひとつでも該当する項目がある方は、AGAの可能性があります。

男性型脱毛症「AGA」の年齢別の発症割合

男性型脱毛症(AGA)は一般的に成人男性にみられる症状で、年代が上がるほど発症率も上昇します。

日本皮膚科学会の調査によると、日本における発症率は20代だと1割程度ですが、30代で約2割、40代で約3割、50代になると約4割となっています。つまり、40代の男性の3〜4人にひとりはAGAということになるので、特に中高年にとっては他人事ではありません。

 

男性型脱毛症「AGA」の原因とメカニズム

男性型脱毛症(AGA)はどのような原因で発症するのでしょうか。現在明らかになっているメカニズムをご説明します。

男性型脱毛症「AGA」の原因は男性ホルモン

男性型脱毛症を発症させる主な原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる男性ホルモンだと考えられています。 男性ホルモンにはいくつかの種類がありますが、筋肉を発達させたりヒゲを濃くしたりする「テストステロン」が代表的です。

DHTは、テストステロンが2型5αリダクターゼという酵素の作用によって変質した物質です。DHTはテストステロンより強い作用があり、毛根部分に発生すると髪の毛の成長サイクルを乱してしまいます。 髪の毛には数年間の成長期があり、通常であればその間に太く長く育ちますが、成長サイクルが乱れると成長期が短縮化され、細く短い状態のまま抜け落ちるようになります。これが、抜け毛や薄毛を引き起こす基本的なメカニズムです。

テストステロンをDHTに変えてしまう酵素は、前頭部や頭頂部の毛根の毛乳頭細胞に存在しているため、おでこの生え際や頭のてっぺんが薄くなりやすいと考えられています。

男性型脱毛症「AGA」と遺伝の関係

男性型脱毛症と遺伝との関連性は完全に解明されているわけではありません。でも最近の研究では、AGAを発症した男性には共通の特徴をもつ遺伝子が見られるなど、遺伝的な要因が薄毛の発症に関係していることも少しずつわかってきています。

昔から「ハゲは遺伝する」といわれていますが、生まれつき薄毛になりやすい体質については医学的にも証明されつつあるようです。とはいえ、薄毛になりやすい特徴は必ず受け継がれるとは限らない、ということもあわせて知っておきましょう。

 

男性型脱毛症「AGA」の検査・治療

男性型脱毛症(AGA)の診断にはどのような検査が行われ、どのように治療していくのか、具体的に確認しましょう。

男性型脱毛症「AGA」の検査と診断

AGAの治療を行っている病院やクリニックでは、主に問診と視診によって診察が行われます。 問診では、これまでの薄毛の経過や既往症、家族に薄毛の人がいるかどうかなどについて質問されます。視診では実際に薄毛の状態を確認して、AGAの特徴に当てはまるかどうかをチェックします。 通常は、こうした問診や視診によって薄毛の原因がAGAなのかを診断していきますが、あわせて血液検査を行う場合もあります。

また、診断に直接影響するものではないものの、薄毛になりやすい体質なのかがわかる遺伝子検査を実施しているクリニックも。遺伝子検査は2万円くらいかかりますが、気になる方は受けてみるとよいでしょう。

男性型脱毛症の治療(1)薬での治療

病院やクリニックで男性型脱毛症と診断された場合、最初に行われる治療が薬物治療です。AGAの治療薬には主に以下のような内服薬・外用薬があります。

・ フィナステリド(内服薬)

・ デュタステリド(内服薬)

・ ミノキシジル(外用薬)

フィナステリドもデュタステリドも、薄毛の原因物質DHTの生成に関わる酵素(2型5αリダクターゼ)の働きを抑える作用があります。ミノキシジルは頭皮の血行を促進させる作用や、髪の毛をつくる毛母細胞の減少を抑える作用が期待できます。

これらの治療薬は日本皮膚科学会でも推奨されていますが、医薬品には副作用があるので、医師に処方してもらう際は気をつけるべき症状や注意点も確認しておきましょう。

男性型脱毛症の治療(2)HARG療法

HARG療法は毛髪再生医療として注目されている治療法です。HARG療法では髪の毛の成長因子の他、ビタミンやアミノ酸などの栄養成分を配合した「HARGカクテル」と呼ばれる薬剤を頭皮に直接注入し、発毛を促します。

成長因子は、分裂して体の組織を形成する幹細胞から抽出したものなので再生力が高いと考えられています。1回で効果が出る場合もありますが、一般的には月1回程度のペースで3〜6ヶ月程度、継続的に治療を受けることが推奨されています。

男性型脱毛症の治療(3)植毛

薬を長期間使用しても薄毛の改善効果が得られないなど、他の治療法がない場合は植毛という手段もあります。日本皮膚科学会が作成しているAGAの治療ガイドラインでも植毛は選択肢のひとつに挙げられています。

植毛には自分の髪の毛を薄毛部分に移植する「自毛植毛」と、化学繊維でつくった人工毛を用いる「人工毛植毛」があり、ガイドラインでは安全性の観点から自毛植毛が推奨されています。

 

まとめ

男性型脱毛症(AGA)は男性に多い脱毛症状で、髪の毛が細く短くなり、主に前頭部や頭頂部が薄くなるという特徴があります。年代が上がるほど発症率は上昇し、40代の約3割、50代の約4割がAGAを発症しているようです。

AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの影響で、髪の毛の成長サイクルを乱れてしまうことが原因だと考えられています。治療法としては、内服薬や外用薬による薬物療法が基本となり、専門クリニックに限らず一般的な皮膚科や内科で処方しているところもあります。最近では、毛髪再生医療としてHARG療法を取り入れているクリニックも増えていますが、まだ数は少ないです。また、色々なAGA治療を行っても効果が得られない場合は、植毛という方法も推奨されています。

AGAは進行性なので、放っておくと薄毛が進んでしまいます。ご紹介した特徴にあてはまる方は、一度専門医の診断を受けてみてはいかがでしょうか。

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