脱毛症の種類~男性に多い脱毛症とは

脱毛症と言えば、男性型脱毛症や円形脱毛症などをイメージする方が多いのではないでしょうか。実は、脂漏性皮膚炎に伴う脱毛やひこう性脱毛症など様々な種類があります。種類に合わせて適切に対処することが大切です。ここでは、男性に多い男性型脱毛症をはじめとした様々な脱毛症について解説します。

脱毛症の種類(1)男性型脱毛症(AGA)

男性の脱毛症の原因と言えば、男性型脱毛症をイメージする方が多いでしょう。どのような症状や原因、治療法があるのか確認しておくことをおすすめします。

男性型脱毛症(AGA)とは

男性型脱毛症とは、AGAとも呼ばれる脱毛症で、思春期以降の男性にみられることが特徴です。治療を受けなければ少しずつ進行していき、やがて生え際から前頭部、頭頂部にかけて薄くなります。

進行のパターンにもいくつかの種類がありますが、いずれにしても早めに治療を受けることが大切です。薄毛が気になることで人前に出ることが難しくなり、通院が嫌になってしまったり生活全般に支障をきたすようになってしまったりする可能性があります。

男性型脱毛症(AGA)の原因

男性型脱毛症は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが頭皮にある5αリダクターゼII型と結合し、ジヒドロテストステロンになることで引き起こされます。

ジヒドロテストステロンは、アンドロゲンレセプターと呼ばれる部分に結合し、髪の成長期を短縮させます。髪は、成長期にしか成長しないため、短くて弱々しい髪が増えてしまうのです。また、ストレスや食生活の乱れ、頭皮環境の乱れなど様々な要因が重なることで薄毛が助長されます。

男性型脱毛症(AGA)の治療法

男性型脱毛症は、プロペシアやミノキシジル、ザガーロなどによる薬物療法、頭皮に有効成分を注入するメソセラピー、成長力を取り戻す毛髪再生療法、自分の髪を薄毛の部分に移植する自毛植毛など様々な治療法があります。

 

脱毛症の種類(2)円形脱毛症

円形脱毛症は、その症状の現れ方から精神的なダメージが大きくなる脱毛症です。そのため、症状や原因、治療法を確認しておき、適切に対処できるようにしておくことが大切です。 

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、500円玉程度の円形の脱毛が起こる病気です。複数の円形脱毛が起こることもあれば、頭皮全体、全身の髪が抜けることもあります。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因は詳しくは解明されていません。ストレスがきっかけともいわれていますが、自己免疫説が有力です。自己免疫とは、自分の組織を免疫が攻撃する現象のことです。また、自律神経が緊張することで、血管が収縮して頭皮への栄養の供給が妨げられ、円形脱毛が起こるという説もあります。

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症の治療では、ステロイド外用薬を塗る他、頭皮に直接ステロイドを注入することもあります。また、人工的に弱い炎症を引き起こし、自然治癒させることで自己免疫の改善を狙う方法もあるなど、症状の進行具合によって治療法が異なります。

 

脱毛症の種類(3)脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、単に髪が抜けるだけではなく、見た目に問題を引き起こす様々な症状を伴います。生活に支障をきたすことも心配されるため、早めの治療が必要です。

脂漏性脱毛症とは

脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎が悪化することで起こる脱毛のことです。かゆみや赤み、フケなどの症状を伴います。毛穴が塞がることで、毛根部分に炎症が起こり、髪が抜け落ちてしまうのです。

脂漏性脱毛症の原因

脂漏性脱毛症の原因は脂漏性皮膚炎であるため、その原因を確認しておきましょう。

脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌というカビの一種によって引き起こされます。マラセチア菌は頭皮の過剰な皮脂をエサにして増えるため、皮脂を増やす脂質の取り過ぎやストレスなどが根本の原因と言えるでしょう。

脂漏性脱毛症の治療法

脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎を治療することで改善が期待できます。マラセチア菌に対して有効な抗真菌薬を使用します。脂漏性皮膚炎が治れば髪が再び生えるようになるため、早めに治療を受けることが大切です。

 

脱毛症の種類(4)ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症は、脂漏性脱毛症と似た症状を伴います。

ひこう性脱毛症とは

ひこう性脱毛症は、フケと脱毛が合併したもので、肩や襟にフケが溜まってしまいます。また、頭皮のかゆみや赤みを伴うことが多く、かゆみによって頭皮をかくことでフケが増えるという悪循環になりがちです。

ひこう性脱毛症の原因

ひこう性脱毛症の原因は解明されていません。しかしながら、脂漏性皮膚炎と似ており、関連性が示唆されています。ただし、脂漏性皮膚炎とひこう性脱毛症が同じであることを示した研究結果はほとんどありません。

ひこう性脱毛症の治療法

抗真菌薬を使用します。また、皮脂の分泌をコントロールするための生活指導や、適切なシャンプーを使うことなどが重要となります。皮脂を抑えつつカビに対処することで、ひこう性脱毛症の改善が期待できます。

 

脱毛症の種類(5)抜毛症

脱毛症は、必ずしもホルモンや真菌、自己免疫だけで起こるわけではありません。抜毛症は、精神面が関係している症状です。

抜毛症とは

抜毛症は、気持ちが不安になったり緊張したりしたときに、無意識に自分の髪を抜いてしまう症状です。気がつくと、自分の周りに大量の髪が落ちています。単なるクセの一種と考えられがちですが、悪化すると髪を抜きすぎて薄毛が目立つようになり、さらなる精神的な負担を感じることになるのです。

抜毛症の原因

抜毛症の原因は、心の問題にあります。例えば、両親との死別、離婚、浮気、不倫などのショッキングな出来事をきっかけに、抜毛症となります。自覚なくストレスが溜まり続け、急に髪を抜きたくなることもあります。

抜毛症の治療法

抜毛症には、特効薬がありません。原因となる心の問題を解決し、できるだけストレスを溜めないようにすることで、抜毛症の改善に繋がるでしょう。男性型脱毛症や円形脱毛症とは違い、受診するのはメンタルクリニックです。専門家のサポートを受けることで、早期の改善が期待できます。

 

その他病気や不調による脱毛症

脱毛症は、男性型脱毛症や円形脱毛症、脂漏性脱毛症などだけではなく、病気や不調によって起こることもあります。そのため、単なる薄毛と自己判断せず、医師の診察を受けることが大切です。

ホルモン異常による脱毛

甲状腺機能低下症という病気によって、脱毛が起こる場合があります。甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が低下した状態です。甲状腺ホルモンは毛髪の成長サイクルに関与しているため、甲状腺ホルモンの分泌が減少すると、髪が生えにくくなる可能性があります。甲状腺ホルモンを補充することで、甲状腺の機能が改善し、再び髪がしっかり生えるようになることが期待できます。

薬の副作用による脱毛

副作用に「脱毛」がある薬を服用することで、薄毛になることがあります。例えば、抗がん剤などが挙げられます。また、肝炎の治療でも薄毛を副作用とする薬が使用されることがあるため、がんや肝炎の治療を受けている方に脱毛がみられます。

栄養障害による脱毛

頻度は少ないですが、栄養障害が薄毛に繋がる場合があります。栄養の欠乏症だけではなく、過剰症でも薄毛が起こることがあるため注意が必要です。

例えば、ビタミンAが過剰になると、発疹やフケ、食欲不振、体重減少などが起こる可能性があります。頭皮環境が乱れることで、脱毛に繋がる恐れがあるのです。

また、鉄欠乏症や亜鉛欠乏症でも脱毛が起こるとされています。鉄欠乏症では、貧血や運動能力の低下、疲れやすいなどの症状が現れ、亜鉛欠乏症では発疹や食欲不振、下痢などの症状が現れます。 脱毛以外にも複数の症状が現れている場合は、一度医師の診察を受けた方がいいでしょう。栄養状態を改善することで、脱毛の改善が期待できます。

 

まとめ

脱毛症には、男性型脱毛症や円形脱毛症、脂漏性脱毛症、ひこう性脱毛症の他、甲状腺機能低下症や栄養障害、薬の副作用によるものがあります。脱毛症の種類を自己判断して間違ったケアをすると、症状が進行してしまうでしょう。

脱毛症の種類によって、治療法や日常生活での注意点が大きく異なります。まずは、医師の診察を受けて、脱毛症の種類を把握する必要があります。そして、脱毛症の種類に合わせて、適切な治療を受けましょう。

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