脱毛症とは?脱毛症の概要・種類

脱毛症と言えば、髪が抜け落ちる症状をイメージする方が多いのではないでしょうか。実は、髪が抜け落ちる他にも、髪が十分に育たないことも脱毛症と言うのです。脱毛症には様々な種類があり、特徴が異なります。ここでは、脱毛症とはどのような症状を指すのか、どの医療機関を受診すればいいのかなどを解説します。

脱毛症とは

脱毛症とは、結果的に髪が抜け落ちる症状を指します。どのようにして抜け落ちるかは、脱毛症の種類によって異なります。

脱毛症ってどういう状態?

脱毛症は、髪が抜けてボリュームが失われることで、部分的に地肌が見えたり見た目のバランスが悪くなったりした状態です。脱毛症になると、精神的なダメージを受け、それが原因でさらに抜け毛が増えるという悪循環に陥る可能性があります。

 

男性に見られる脱毛症の種類

脱毛症には、男性にみられることが多いものと女性にみられることが多いものがあります。男性にみられることが多い脱毛症は種類が多く、症状だけで自己判断することは禁物です。どのような脱毛症があるのかみていきましょう。

男性型脱毛症(AGA)

男性型脱毛症は、男性ホルモンの一種が髪の成長を妨げる病気です。

男性ホルモンには様々な種類があり、その1つであるテストステロンが5αリダクターゼII型という酵素の影響でジヒドロテストステロンに変わります。ジヒドロテストステロンは、毛乳頭細胞という発毛組織の受容体に結びつき、髪の成長期を短縮させます。成長期が短縮されると、太くて強い髪が育たなくなり、短期間で抜け落ちてしまうのです。弱くて細い髪が増えることで、その部分のボリュームが失われます。次のような場合は、男性型脱毛症の可能性があります。

・髪のボリュームが減った

・最近になって抜け毛が増えた

・髪が細くなった

・頭頂部が薄くなった

・おでこが広くなった

男性型脱毛症は、治療を受けることで進行を抑えられるため、早めに医療機関を受診することが大切です。

円形脱毛症

円形脱毛症は、500円玉ぐらいの大きさの脱毛が1個、あるいは複数個できる脱毛症です。また、髪が全体的に抜け落ちたり、全身の毛まで抜けたりする円形脱毛症もあります。

円形脱毛症は自己免疫疾患の1つで、自分の免疫が自分の細胞や組織に炎症を引き起こすことが原因とされています。ストレスや自律神経も関与しているともいわれており、いまだ完全には解明されていません。必ず治る治療法はありませんが、医療機関で適切な治療を受けることで、比較的短い期間で改善が期待できます。

脂漏性脱毛症

脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌というカビの一種によって炎症が起きた状態です。脂漏性皮膚炎が進行すると、毛穴に炎症が起こり、髪が抜け落ちてしまいます。脂漏性皮膚炎の段階で治療することで、脱毛を防げる可能性があります。赤みやかゆみ、フケなど様々な症状が現れ、かゆみによってかきむしることで、脱毛が進行してしまいます。

ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症は、頭皮の角質が厚くなり、フケを伴う脱毛症です。フケが大量に出て、肩や身の周りがフケで真っ白になります。原因は解明されていませんが、脂漏性皮膚炎と同じ治療法が適用されるため、マラセチア菌が何らかの形で関与している可能性があります。

フケが大量に出ることで、周りの人から敬遠され、精神的なダメージを受けることも予想されます。できるだけ早く治療を受けることが大切です。

抜毛症

抜毛症は、髪を自分で引き抜くことで薄毛になる症状です。男性ホルモンや自己免疫などではなく、自分で引っ張ることで薄毛になっているため、抜くのをやめれば改善します。しかし、自分の髪を抜いてしまうのには、精神的な問題が原因となっており、それを解消するまでは改善が期待できません。大きな精神的なストレスを受けたり、普段から少しずつストレスが溜まっていったりすることで、抜毛症となります。ストレスを解消し、髪を抜くクセが改善すれば、髪が生えそろうことで症状が改善するでしょう。

その他病気や薬剤による脱毛

脱毛は、様々な病気によって起こります。

・皮膚エリトマトーデス

自分の細胞を免疫が破壊する自己免疫疾患の一種で、髪の元となる毛包が破壊されることで、生涯にわたって髪が生えなくなります。皮膚エリトマトーデスによる脱毛では、斑状に抜ける傾向があります。

・甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンは、髪の成長に関わっています。甲状腺ホルモンの分泌が低下する甲状腺機能低下症になると、脱毛する可能性があります。

・薬剤の副作用による脱毛

抗がん剤などの薬による副作用で脱毛が起こることがあります。また、タンパク同化ステロイドの使用によって、男性型脱毛症が起こることがあるといわれています。その他、高血圧やニキビ、甲状腺疾患の治療薬なども脱毛を引き起こす可能性があります。薬の副作用による脱毛は、服用をやめると改善が期待できるため、可能であれば薬を変更するといいでしょう。

・栄養障害による脱毛症

ビタミンAの過剰や鉄、亜鉛の欠乏によって脱毛が起こることがあります。ビタミンAが過剰になると、フケや発疹、食欲不振などの症状が現れます。鉄欠乏の場合は、貧血症状や疲れやすいといった変化がみられます。そして、亜鉛が欠乏した場合は、食欲不振や傷の治りが遅い、発疹、下痢などの症状が現れる可能性があります。これらの症状と脱毛が同時に現れた場合には、医師の診察を受けた方がいいでしょう。

 

脱毛症の治療について

脱毛症の種類によって、治療法が異なります。また、それぞれの脱毛症に複数の治療法があります。例えば、男性型脱毛症の場合は、薬物療法、メソセラピー、自毛植毛などがあり、円形脱毛症の場合はステロイド外用、局所免疫療法など治療法は様々です。治療を受けられる医療機関は、脱毛症の種類によって異なります。また、費用についても変わるため、事前に確認しておくことが大切です。

脱毛症の治療が受けられる医療機関

脱毛症の治療は、皮膚科やAGA専門クリニック、心療内科、内科などで受けられます。それぞれの特徴は次のとおりです。

・皮膚科

皮膚科では、男性型脱毛症や円形脱毛症、脂漏性脱毛症、ひこう性脱毛症などの治療を受けられます。ただし、男性型脱毛症に関しては、治療ガイドラインで最も推奨されているプロペシアやミノキシジルによる薬物療法しか受けられない傾向があります。

・AGA専門クリニック

男性型脱毛症に特化した医療機関です。メソセラピーや自毛植毛など様々な治療法を提供しており、ライフスタイルや予算に合った治療を受けられます。

・心療内科

主に抜毛症の治療を受けることになります。抜毛症の原因である精神的な問題を解消するサポートを受けられます。また、ストレスは髪の成長を妨げることで薄毛を助長させる可能性があるため、抜毛症でなくてもストレスがある方は一度受診した方がいいでしょう。

・内科

甲状腺機能低下症などが原因の場合は、内科を受診しましょう。内科で対処できない場合は、他の診療科を紹介してもらえます。

脱毛症の治療は保険適用のものと保険適用外のものがある

脱毛症の種類によって、保険適用かどうかが異なります。男性型脱毛症は保険が適用されません。円形脱毛症や脂漏性脱毛症、ひこう性脱毛症、皮膚エリトマトーデス、甲状腺機能低下症などは保険が適用されます。抜毛症や薬の副作用による脱毛症なども保険が適用されるため、どの医療機関を受診しても費用が大きく変わることはありません。

 

まとめ

脱毛症には様々な種類があるため、原因に合わせて適切な治療を受けなければなりません。内科や皮膚科、AGA専門クリニックなど適切な医療機関を受診して、医師の指示に従って治療を受けましょう。できるだけ早く治療を受けることが薄毛の悩みの早期解決に繋がります。

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