脱毛症の病院は何科?病院の種類や受診の目安を解説

抜け毛が増えると脱毛症ではないかと心配してしまいますよね。脱毛症を疑うときは、病院の何科を受診すればよいのでしょうか。このページでは、脱毛症が疑われる症状と病院の選び方を解説しています。抜け毛が増えた、頭皮が透けて見えるようになったなどと感じている方は、確認しておきましょう。

脱毛症かも…病院に行くべき?

抜け毛が増えると病院へ行くべきか悩むはずです。病院へ行くべき基準はあるのでしょうか。

この抜け毛は脱毛症?脱毛症を疑う抜け毛の本数

健康な髪の毛も、毛周期と呼ばれるサイクルを繰り返して生えかわっています。よって、大きなトラブルがなくても、一定数の髪は抜け落ちます。

平均的な抜け毛の本数といわれているのが1日あたり100本程度。少なくない本数ですが健康な方の場合、ほぼ同じ本数の髪の毛が生えてくるので薄毛になることはありません。 抜け毛の本数を評価するときは個人差に注意が必要です。体質などにより、1日あたりの抜け毛の本数がもともと100本以下の方もいれば、トラブルがなくても100本以上の方もいます。こうした個人差があるため、抜け毛の本数が少ないと思っていてもトラブルを抱えている場合や、抜け毛の本数が多いと思っても特に問題がない場合もあります。抜け毛を評価するときは、単に本数を数えるだけではなく以前の本数と比較しましょう。

以上まとめると、抜け毛の本数が平均より多い方、抜け毛の本数が以前より増えている方は脱毛症の疑いがあるため、注意する必要があります。脱毛の原因は様々なので、病院で原因を特定して対策を講じるとよいかもしれません。

細い抜け毛が増えたら脱毛症の可能性あり

脱毛症を疑う方は、抜け毛の本数だけでなく抜け毛の状態もチェックしましょう。脱毛症の影響で抜け毛の状態が変化することがあるからです。

例えば、男性の薄毛の主な原因といわれる男性型脱毛症(AGA)では、細くて短い抜け毛が増えるといわれています。男性ホルモンのテストステロンが5αリファクターゼと呼ばれる酵素の働きでジヒドロテストステロンに変換されて毛乳頭のレセプターと結びつくことで毛周期が乱れるからです。具体的には、髪の毛が太く・長く成長する成長期が短縮されるため髪の毛が育ちにくくなります。その結果、細くて短い抜け毛が増えるのです。

円形脱毛症も抜け毛の状態が変化する可能性があります。具体的には、健康な抜け毛に比べて抜け毛の毛根部分が細くなるといわれています。毛根部分が丸みを帯びていない方は注意が必要かもしれません。毛根部分が細くなる理由は、毛根周囲で起きた炎症により毛根が損傷するため。炎症の影響で抜け毛も生じます。現在のところ、円形脱毛症の正確な原因は分かっていませんが、免疫細胞が誤って毛包を攻撃する自己免疫疾患とする説が有力です。

脱毛症を発症すると以上の理由で抜け毛に変化が生じる可能性があります。脱毛症が心配な方は、抜け毛の本数と抜け毛の状態をチェックすると良いでしょう。ただし、素人では抜け毛の状態を正確に把握できないことがあります。やはり、病院へ相談しにいくことをおすすめします。

 

脱毛症の検査・治療を行う病院

脱毛症でお困りの方は、皮膚科・脱毛外来・専門クリニックなどで相談できます。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。

皮膚科

脱毛の悩みを相談したい方にとって、最も身近な診療科が皮膚科です。少し意外かもしれませんが、医学的には頭皮や髪も皮膚に分類されます。よって、皮膚科で脱毛症や抜け毛の相談をすることができます。

皮膚科のメリットは、開設している病院が多いこと。ほぼすべてのエリアにあるので、脱毛外来や専門クリニックがない地域にお住まいの方でも受診することが可能です。

受けられる治療は脱毛症の原因や病院により異なります。基本的には、オーソドックスな治療を受けられることが多いようです。例えば、男性型脱毛症であれば脱毛の原因である5αリダクターゼを阻害する内服薬を用いた治療、円形脱毛症ではステロイドや塩化カルプロニウムといった外用薬を用いた治療、グリチルリチンやセファランチンといった内服薬を用いた治療などを受けられます。

病院の方針次第ですが、脱毛の専門医は常駐していないことが多いため、治療方法が限られたり専門的な治療を受けられなかったりすることがあります。すべての病院に共通しているわけではありませんが、専門的な治療を受けたい方には適していないかもしれません。

脱毛外来

脱毛外来は、脱毛症を専門に診察している診療科です。専門医による診察と治療を受けられる点が魅力です。男性型脱毛症や円形脱毛症のほか女性型脱毛症、抜毛症、全身性疾患に伴う脱毛症など、幅広い脱毛症の治療を受けることができます。

治療内容は脱毛症の原因と病院の方針により異なります。基本的には、診療ガイドラインなどに沿ったオーソドックスな治療を受けられます。例えば、男性型脱毛症であれば、5αリダクターゼを阻害する内服薬と育毛・発毛を促進する外用薬を併用した治療、後頭部や側頭部の自毛を薄毛部分に移植する植毛など、円形脱毛症であればステロイド注射や局所免疫療法などを受けることができます。

皮膚科との違いは、専門医が豊富な知識と経験を活かして患者に合わせた治療法を提案してくれることです。より信頼性の高い治療を受けたい方におすすめです。

専門クリニック

専門クリニックは、脱毛症を専門に診察しているクリニックです。基本的には、専門医の診察を受けることができます。ただし、クリニックによっては、アルバイトなどで採用された非専門医が診察を行っていることがあるので注意しましょう。

脱毛クリニックも幅広い脱毛症に対応していると考えられますが、クリニックの中には男性型脱毛症を中心に診察しているなど、より専門性を高めているところがあります。診察を受ける前に得意分野を確認するほうがよいかもしれません。

治療内容は、脱毛症の原因とクリニックの方針により異なります。オーソドックスな治療と最先端の治療を受けられることが多いようです。例えば、男性型脱毛症では、5αリダクターゼを阻害する内服薬と育毛・発毛を促進する外用薬を併用した治療に加え、オリジナル内服薬・外用薬を用いた治療、成長因子などを頭皮に注入する治療、頭皮マッサージ、頭皮クレンジングなどを行っているところがあります。医学的なエビデンスに注意は必要ですが、一般的な治療で満足できない方におすすめです。

皮膚科・脱毛外来との違いは、一歩進んだ治療を受けやすいこと。治療費は、皮膚科や脱毛外来に比べると割高です。

 

脱毛症の病院を選ぶときのポイント

皮膚科・脱毛外来・専門クリニックには以上の違いがあります。信頼できる病院を選びたい方は、以下のポイントに注意すると良いでしょう。

脱毛症の治療実績がある病院

病院を選ぶうえで最も重要なポイントは、脱毛症の治療実績があること。豊富な治療実績がある病院は、専門的な知識はもちろん豊富な経験を積み重ねていると考えられ、様々なケースに対応できる可能性が高いのでおすすめします。脱毛症の治療実績は、公式ホームページなどで確認できます。

親身になって相談にのってくれる病院

多くの場合、脱毛症はデリケートな悩みです。病院へ行くことはもちろん、誰かに相談することすら辛いと感じる方は多いでしょう。治療を効果的に進めていくため、悩みを素直に打ち明けられる環境は重要です。よって、親身になって相談にのってくれる病院がおすすめです。病院の対応は口コミなどで確認できます。

通いやすい病院

通いやすさもチェックしたいポイントです。原因次第ですが、脱毛症の治療は長期間にわたることが少なくありません。通院しづらいと、治療を途中で中断してしまうことがあります。

男性型脱毛症の場合、治療をやめると元の状態に戻ってしまいます。利用駅から近い、土日も診察を行っている、仕事帰りに通えるなど、通いやすいことを確認してから病院を選びましょう。

脱毛の種類によっては自由診療なので費用も確認

上記の他、治療費にも注意が必要です。脱毛症の原因によっては、保険を適用することはできません。自由診療は、全額自己負担になります。また、同じ治療を受けても治療費は病院により異なります。予算オーバーすると、治療を継続できないかもしれません。病院を選ぶ前に、おおよその治療費を確認しておきましょう。

 

まとめ

脱毛症の治療は病院で受けられます。抜け毛が多い、抜け毛が増えたと感じている方は相談すると良いでしょう。脱毛症の治療は、皮膚科・脱毛外来・専門クリニックなどで受けられます。それぞれ特徴が異なるので、自分に合っている病院を選ぶことが重要です。

病院選びに悩む方は、過去の治療実績や対応、通いやすさなどを確認すると良いでしょう。信頼できる病院がわかるはずです。