ムダ毛の自己処理は、手間もかかるし何より面倒。だったら脱毛してしまえば、お手入れが簡単になるかも……? 最近は「メンズ脱毛」という言葉が浸透するほどに、男性のムダ毛処理も一般的になってきました。 脱毛にもいくつか種類はありますが、今回は「医療レーザー脱毛」に注目してみましょう。
目次
メンズ脱毛で人気の医療レーザー脱毛
メンズ脱毛において人気が高いレーザー脱毛ですが、その中でも医療機関で受けられるものを医療レーザー脱毛といいます。 医療レーザー脱毛はその名の通り「医療機関で受けられる脱毛」で、内容はエステサロンなどで受けられるレーザー脱毛とは大きく異なります。
医療レーザー脱毛のメカニズム
医療用レーザーは脱毛のために開発されたわけではありません。医療用レーザー自体は光の特性を利用する機械で、さまざまな医療分野で使用されています。
虫眼鏡で黒い紙に光を集める実験を思い出せばわかるように、黒は光を吸収するものです。医療レーザー脱毛はその特性を応用するもので、皮膚下にある黒い毛根(メラニン)に光を吸収させて熱攻撃を与えます。熱を加えられた毛根や周囲の細胞はダメージを受けて破壊され、毛を作ることができなくなり、再生されなくなるというメカニズムです。
医療レーザー脱毛は医療機関で受けられる
医療レーザー脱毛は医療機関でのみ受けられます。何故なら、医療用レーザー機をエステサロンなどで取り扱うことはできないからです。
医療レーザー機は通常のレーザー機と比べて出力が大きく、医師などの有資格者でないと使用することができません。対してエステサロンなどで導入されているレーザー機は出力が弱く、毛根に与えるダメージも小さくなります。
医療レーザー脱毛のメリット
医療レーザー脱毛とレーザー脱毛の違いについては先ほどご紹介しましたが、では医療レーザー脱毛のメリットにはどのような点があるのでしょうか。 ここでは医療レーザー脱毛のメリットとして4点を挙げて、詳しく解説していきます。
効果が高い
まず1つ目に挙げられるのが、効果の高さです。レーザー機の出力差は、脱毛の効果にも大きな差が生まれます。 出力の弱いレーザー機でも毛根にダメージを与えて脱毛することはできますが、毛根を破壊するまでには至りません。つまり、一時的な脱毛とダメージによる減毛が目的ということになります。
しかし医療レーザー脱毛では毛根の破壊が可能で、毛の再生自体を防ぐことを目的としています。「今あるムダ毛をなくしたい」という意味合いでは両者ともに有効ではありますが、将来を見据えた脱毛においては大きな違いがあることを覚えておきましょう。
照射時間が短い
レーザー出力が大きいということは、短い時間で十分な効果が得られるということ。つまり、2つ目のメリットは照射時間の短さです。
出力が弱いレーザー機では1回の照射時間が長くかかるうえに、照射回数(通う回数)も多くなります。一般的な脱毛コースの目安回数は、医療レーザー脱毛では5~8回程度、レーザー脱毛では18回以上となっています。 医療レーザー脱毛は短期間短時間で済みますので、とくに忙しい人にとっては大きなメリットとなるでしょう。
医師の診察が受けられる
3つ目のメリットは医師の診察が受けられる点です。 医療レーザー脱毛は医療機関で行っていますので、肌などにトラブルがあった場合でもその場で医師の診察を受けることができますし薬の処方もしてもらえます。 その場で医師に相談できる・診察が受けられるという点は、安全性が高い施術が受けられるということにつながりますね。
医師の診察が受けられる
4つ目は脱毛の痛みを麻酔で緩和できる点です。 レーザー脱毛の痛みは個人差がありますが、軽く輪ゴムではじかれる程度の痛みがあります。しかしエステサロンには医師がいないため、麻酔を受けることはできません。
医療レーザー脱毛であれば医師による施術になりますので、ケースに応じて麻酔を受けることが可能です。痛みに対する不安を抱えている人は多いようなので、この点も大きなメリットとなりうるでしょう。
医療レーザー脱毛のデメリット
医療レーザー脱毛にはメリットもあればデメリットも当然あります。 ここではデメリット3点を挙げて詳しく解説していきますので、メリットとデメリットの両方を理解してから医療レーザー脱毛を検討するようにしましょう。
色素沈着の可能性
医療レーザー脱毛は出力の強いレーザーなので、まれに皮膚が炎症を起こすことがあります。 炎症を起こすことでメラニンが通常よりも多く分泌され、肌に多量の色素が出てしまい、結果として色素沈着につながるというわけです。 とくにヒゲ部位など、毛が濃く生えている部分は炎症を起こしやすいといわれています。
麻酔をしない場合は痛みが強い
医療レーザー脱毛は、針による脱毛(ニードル脱毛)などに比べると痛みの少ない部類ではありますが、それでも照射する部位によっては痛みを強く感じる場合があります。
少ない回数で済むとはいえ、痛みのある施術は不安を感じますよね。クリニックによっては麻酔対応をしてくれるところもありますので、どうしても痛みが心配で仕方がない人・痛みに耐えられない人はあらかじめ医師に相談することをおすすめします。
費用が高め
医療レーザー脱毛は費用が高めであることも、デメリットの1つといえるでしょう。 クリニックで受ける施術とはいえ、医療レーザー脱毛は健康保険の適用対象外です。つまり、自費診療ということです。しかも高出力のレーザー機ですから、クリニック側の導入コストもそれなりにかかることがうかがえます。
エステサロンなどのレーザー脱毛と比べるとどうしても高い費用に目が行きがちですが、照射回数の少なさや脱毛効果の高さを鑑みると、多少高くても「医療レーザー脱毛のほうが安心できる」と考える人は多いようです。
レーザー脱毛する際のクリニック選びのポイント
メリット・デメリットを理解したら、次はクリニック選びです。 医療レーザー脱毛を行っているクリニックはたくさんありますので、どのようなクリニックを選べばよいのか迷ってしまう人も多いでしょう。ここではクリニック選びの際に留意してほしいポイントをいくつかご紹介します。
実績がある
クリニック選びにおいては、何よりも実績があることが大切です。これは脱毛だけではなく、病気やケガなどで通うケースにも共通していえます。 実績数(症例数)は、そのクリニックの知識や技術のレベルを指し示すバロメーターです。数だけがすべてではありませんが、クリニック選びの指針の1つとして役立てましょう。
トラブルに対する保証がしっかりしている
トラブルに対する保証の内容を確認することも重要です。
医療レーザー脱毛によるトラブルは、やけど・むくみ・毛嚢炎などが考えられます。クリニック内で行う施術なので、そのようなトラブルがあっても当然、ほとんどのクリニックで適切な処置はしてもらえるはずです。 しかし症状が治まるまで脱毛施術を先伸ばすこともあり、その結果、契約した期間内に施術を終えることができないケースも考えられます。そこで役立つのが保証制度です。
保証の内容はクリニックによって異なりますが、トラブルがあった場合にはその期間に相当する日数を延長してくれるところもあります。契約の際には、保証についてもしっかりと確認するようにしましょう。
痛み対策がしっかりしている
先ほどもご紹介したように、レーザー脱毛には多少の痛みを伴います。そのため、痛み対策を行っているかどうかも判断基準の1つとなります。 下調べはもちろんですが、カウンセリングの際にも「痛みを少なくするための工夫はあるか」「麻酔を使用できるかどうか」についてしっかりと確認をしましょう。 多少なら痛くても大丈夫と思っていても、万が一に備えることが大切です。
脱毛器を数種類置いている
レーザー脱毛機にはいろいろな種類があり、複数の機械を導入していれば肌質や部位に応じて使い分けることができます。種類によって出力に差があるのはもちろんですが、痛みや特性も異なります。 より脱毛の効果を高く得るためには、機械の種類を複数備えているクリニックを選ぶべきでしょう。具体的な機械名がわからなくても、複数導入していれば使い分けをしていると判断することができます。
まとめ
医療レーザー脱毛は、医療機関で受けられる「効果の高い」脱毛です。 脱毛を検討している場合には、そのメリットとデメリットをしっかり確認する必要があります。 「医療レーザー脱毛を受けたい」と思っている人は、ぜひこの記事を参考にクリニック選びを進めてみてくださいね。