体臭対策は洗剤選びから!服についたにおいを落とす洗剤&洗濯方法

衣類に染みついた体臭は、通常の洗濯ではなかなか落ちてくれません。洗剤の量をいくら増やしても無駄。洗濯後の衣類には、相変わらず体臭が残ります。なぜならば、そもそもの対処方法が間違っているからです。 正しい対処をすれば、衣服の臭いは意外と簡単に落ちてくれます。服に染みついた体臭を落とすための、洗剤の選び方と洗濯方法を学んでいきましょう。

まずはにおいの原因を知ろう

戦に勝つには、まず敵の正体を知らなければなりません。衣服のにおいを落とすための予備知識として、まずは体臭の原因を知っておきましょう。

汗臭発生のメカニズム

体臭の代表格といえば、汗臭(汗のにおい)です。酸っぱくてちょっと苦みのある汗臭は、どのような原因で発生するのでしょうか。

じつは汗そのものには、においがありません。とくに分泌されたばかりの汗は無臭です。ただし、皮膚の表面に出て、時間が経った汗の場合は話が別。皮脂や垢(アカ)と混じり合い、かつそこに細菌が繁殖することで、汗臭独特のにおいが発生します。つまり汗臭とは、老廃物と汗を細菌が分解する際に生じるにおいなのです。

ちなみに汗は、皮膚内で分泌された段階では多くのミネラルを含んでいます。通常であればこれらミネラルは、栄養を逃さないように、汗腺の濾過(ろか)機能により皮膚に再吸収されます。 ただし、この濾過機能は常に正しく働くわけではありません。汗をかく機会が少ないと濾過機能が弱まり、ミネラルを含んだままの汗が出るようになります。 こうした汗は皮膚表面に現れた段階でにおいがしますし、ネバネバしていて不快です。

臭くて不快な汗をかかないようにするには、汗腺の濾過機能を高めるのが一番。普段から運動で汗をかく習慣をつければ、汗腺が鍛えられて臭い汗が出にくくなります。

加齢臭発生のメカニズム

中高年の男性にとって気になる体臭といえば、加齢臭です。あの脂っぽく、かつ青臭いにおいの原因は、皮脂に含まれる「ノネナール」という成分とされています。

ノネナールは、脂肪酸の一種「9-ヘキサデセン酸」と、「過酸化脂質」が結びついて発生する成分。過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪が活性酸素によって酸化した脂質です。 ノネナールは、40歳前後から皮膚に現れるようになります。とくに発生しやすい場所は頭です。耳のまわりや首のうしろ、背中などもノネナールが発生する場所としてあげられます。簡潔にいうと、加齢臭は中高年男性の上半身全体から放たれるのです。

ちなみに、ノネナールは資生堂が発見した成分です。加齢臭というネーミングも、資生堂が考案しました。

 

汗による体臭が気になるときの洗剤選びと洗い方

衣類に染み付いた汗臭は、適切な洗剤を使い、かつ洗濯の仕方を工夫することで落とせます。汗臭対策に有効な洗剤の選び方と、洗濯方法を見ていきましょう。

洗剤は弱アルカリ性の粉末洗剤がおすすめ

汗臭の染み込んだ衣類を洗うなら、洗剤には弱アルカリ性の粉末洗剤を選ぶことをおすすめします。なぜならば、汗臭の原因となる垢や皮脂は、弱酸性の物質だからです。

弱酸性の物質による汚れは、洗浄力の弱い中性洗剤では上手く落ちてくれません。一方、弱アルカリ性の洗剤であれば、化学反応によって弱酸性の物質を浮かし出して、落とすことができます。 液体洗剤の多くは中性であり、粉末洗剤の多くは弱アルカリ性です。もし、ふだん液体洗剤を使用しているのであれば、いちど粉末洗剤を試してみてください。よほど強い汗臭でないかぎり、普段どおりの洗濯で落とせるはずです。

ただし、弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が強いため、衣類を傷めてしまう場合があります。デリケートな衣類は無理に洗濯せず、クリーニングに出したほうがよいでしょう。

服を漂白剤に浸け置き

服に汗臭が強く染みついてしまい、粉末洗剤でも落ちないような場合は、漂白剤への浸け置きを試してみてください。漂白剤には、皮脂汚れを落としやすくする効果があるため、汗臭対策に役立ちます。

「浸け置きに使用する漂白剤には、「酸素系」のものを選びましょう。あやまって「塩素系」の漂白剤で浸置きすると、衣類の線維にダメージが出る可能性があるのでご注意を。

また、洗剤の場合と同様に、漂白剤は粉末のものを選んでください。粉末の漂白剤は弱アルカリ性であり、皮脂汚れの洗浄に適しています。たとえば「ワイドハイター 衣料用漂白剤 粉末タイプ」は、浸け置きに使う漂白剤としておすすめです。

浸け置きの方法はごく簡単。30〜40度のお湯に洗濯洗剤と漂白剤を溶かし、そこへ衣類を浸けておくだけです。浸け置き時間は30分〜1時間程度。時間が経ったら衣類を取り出し、通常どおりに洗濯してください。

服を重曹に浸け置き

衣類に染み付いた汗臭は、重曹(炭酸水素ナトリウム)に浸け置きすることでも落とせます。重曹もアルカリ性の物質であり、汗臭の原因である皮脂や垢の洗浄に役立つのです。

重曹を使った浸け置きはとても簡単。1リットルのぬるま湯(40度前後)に小さじ5杯の重曹を入れてかき混ぜ、その中に衣服を浸けておくだけです。浸け置き時間は30分前後。時間が経過したら、通常どおりの洗濯を行ってください。

熱湯洗濯で殺菌

漂白剤や重曹でも衣服の汗臭が落ちない場合は、熱湯洗濯を試してみてください。熱湯洗濯とは、文字どおり熱いお湯を使う洗濯方法。皮脂や垢を熱湯で浮かせることが、この洗濯方法の狙いです。

熱湯洗濯の方法は、ほかの浸け置きとほぼ変わりません。60度程度のお湯をバケツに入れて粉末洗剤を溶かし、そこへ衣類を1時間ほど浸けておくだけと簡単です。 ただし、バケツのお湯が冷めると、熱湯による効果がなくなるので要注意。ときおり熱いお湯を足して、バケツ内の水温をキープしてください。浸け置きが終わったら、通常どおりに洗濯を行いましょう。

 

加齢臭による体臭が気になるときの洗剤選びと洗い方

衣服に染み付いた加齢臭も、洗濯の工夫で落とすことができます。以下で解説する洗剤選びと、洗い方を実践してみてください。

洗剤は弱アルカリ性の液体洗剤がおすすめ

汗臭の場合と同様に、加齢臭を落とすための洗剤には、弱アルカリ性のものが適しています。ただし、おすすめは液体洗剤です。 汗臭よりもしつこい加齢臭を落とすには、洗剤を繊維にしっかり浸透させなければなりません。粉末洗剤と比べて液体洗剤は水に溶けやすく、繊維の奥まで染みこんで汚れを落としてくれます。

ただ、先に触れたとおり、液体洗剤の大半は中性です。中性洗剤では、加齢臭の原因であるノネナールを落としきれません。 そこで、数少ない弱アルカリ性の液体洗剤が必要となります。商品数は少ないものの、弱アルカリ性の液体洗剤は、ドラッグストアやスーパーなどで購入可能です。

酵素入り洗剤は皮脂を落とすのに効果的

加齢臭対策のための洗剤には、皮脂汚れを落とす効果のある酵素入りのものが適しています。 たとえば、脂肪分を分解する酵素「プロテアーゼ」や、油脂を分解する酵素「リパーゼ」が含まれている洗剤は、加齢臭対策に最適です。

ただ、洗剤の成分表だけでは、含まれている酵素の種類まではわからない場合がほとんど。そこで探してほしいのが、「皮脂や油汚れを落とす酵素配合」といった記載のある洗剤です。こうした洗剤であれば、加齢臭対策に役立つと考えてよいでしょう。 たとえば、LIONの「部屋干しトップ」は、酵素が配合された弱アルカリ性の液体洗剤です。洗剤選びに迷ったら、部屋干しトップを試してみるとよいでしょう。

服を漂白剤に浸け置き

服に染み付いた加齢臭は、漂白剤への浸け置きによって落とすことができます。浸け置きに使用する漂白剤には、汗臭の場合と同様に酸素系のものを選んでください。浸け置きの方法も、汗臭の場合と同様です。

皮脂分泌が多い部位にあたる箇所を丁寧に部分洗いする

皮脂分泌が多い部位の加齢臭は、浸け置きだけでは落としきれないかもしれません。たとえば、首が接触する襟は皮脂汚れがつきやすく、加齢臭が残りがちです。 こうした部位のにおい落としには、部分洗いが役立ちます。

用意するものは、40度前後のお湯と酸素系漂白剤、および洗濯洗剤の3つです。 上記3つを用意したら、まずはお湯に洗濯洗剤を溶かしてください。続いて、皮脂汚れが強い部分に漂白剤を直接塗ります。粉末の漂白剤を使う場合は、お湯で溶いてから塗ってください。 あとは、洗剤を溶かしたお湯に衣類を浸け置きするだけです。30分〜1時間ほど浸け置きしたら、通常どおりに洗濯をしてください。

 

まとめ

少し手間はかかるものの、衣服に染み付いた体臭は身近にあるもので落とせます。今回ご紹介した洗濯方法を実践して、体臭のしない、さわやかなメンズを目指してください。