にんにくで体臭もくさくなる?にんにく臭の原因と対策

にんにくを食べた後は口が臭くなるため、避けている方は多いのではないでしょうか。気のせいか、体臭もきつくなった気がするという方もいるでしょう。実際のところ、にんにくは体臭と関係しているのか気になりますよね。そこで今回は、にんにくで体臭もきつくなることはあるのか、あるとすれば原因は何か、どう対策すればいいのか解説していきます。

にんにく臭の原因は「アリシン」

にんにくの独特なにおいは、「アリシン」という成分によるものです。アリシンがどのような成分なのか、なぜにおいを発生させるのか詳しくみていきましょう。

アリシンとは

にんにくには、タンパク質やミネラルなどが豊富に含まれており、その1つに「アリイン」というアミノ酸があります。アリインは、調理過程でアナリーゼという酵素の影響でアリシンへと変化します。

アリインの状態では、強いにおいは発生しません。皮をむいて切るなどして、ようやくにおいが発生するのです。ちなみに、にんにくを食べた場合、アリシンのにおいは口だけではなく身体からも発せられます。 においの原因であるアリシンは身体に悪いものではないか心配される方もいますが、実は体内でビタミンB1と同じような働きをする重要な栄養素です。

 

なぜ口だけでなく体臭も臭くなるのか

においを発するアリシンが口の中に残れば、口臭が発生します。これは、にんにくに限らないことであり、自然なことと言えるでしょう。しかし、にんにくを食べると体臭がすることについては、不思議に感じている方が多いのではないでしょうか。

アリシンによる体臭発生のメカニズム

にんにくを食べると、アシリンが腸から吸収されて血液中へと移行します。そして、全身を循環して肺に到達し、息にアシリンのにおいが含まれるようになるのです。そのため、にんにくを食べた日の翌日にまでにおいが残ってしまいます。休日で人と会う予定がないからといってにんにくを食べると、翌日に会ったときに指摘されてしまうかもしれません。

 

にんにくによる体臭の対策

にんにくには、タンパク質や糖質、ミネラル、アミノ酸、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれています。免疫力や血行をサポートしたり、新陳代謝を促したりする働きが期待できます。また、身体の健康だけではなく美容においてもにんにくが注目されています。このように、にんにくは栄養豊富であるため、においによる体臭を対策しつつ上手に食べたいところでしょう。調理の方法や一緒に食べるものを工夫することで、にんにくによる体臭を抑えられます。

にんにくを調理する際によく加熱する

にんにくを調理する前にしっかり加熱することで、においを抑えられるといわれています。ただし、にんにくを切ったり擦ったりするとアリシンが発生するので、皮をむかずに丸ごと電子レンジで加熱しましょう。加熱時間は、500~600Wで約1分ですが、電子レンジによって異なるので様子を見ながら調整してください。調理するときも、高温で加熱するといいでしょう。。

にんにくと一緒に牛乳をとる

にんにく料理を食べるときに、一緒に牛乳を飲むことでにおいを抑えられる可能性があります。なお、低脂肪牛乳などは消臭効果が低いとされているので、高脂肪乳を飲みましょう。牛乳の消臭作用は、主成分の水分によるものです。

牛乳を使用している成分であれば、何にでも消臭効果が期待できます。牛乳が苦手という方は、ヨーグルトやアイス、チーズなどを試してみてください。 食後のデザートにヨーグルトやアイスなどを食べてもいいですが、にんにくとチーズを使った料理を食べるのもおすすめです。にんにくとチーズは、イタリア料理に使われることが多い食材です。にんにくとトマトのピザ、にんにくを使ったミートグラタンやドリアなどがあります。

にんにくと一緒にお茶をとる

お茶には、カテキンやフラボンなど消臭効果があるといわれる成分が含まれています。そのため、食事の飲み物にカテキンの含有量が多い煎茶や番茶、玉露、ウーロン茶などを選ぶことで、にんにくのにおいを抑えられるのです。カテキンは、若い芽に多く含まれているので、一番茶か二番茶を飲みましょう。

カテキンの上限摂取量は定められていませんが、カテキンのサプリメントによって肝機能に問題が生じた例もあることから、大量に摂らない方がいいと考えられます。にんにくのにおいを抑えたいからといって、煎茶や番茶を10杯も20杯も飲まないようにしましょう。

汗をたくさんかく

にんにくのにおい成分は、汗にも含まれているといわれています。そのため、大量の汗をかくことで、にんにくの成分を早く身体の外へと排出できると考えられます。水をたくさん飲んで水分を排出させるのもいいでしょう。

汗は、水分を摂った分だけ出るわけではないので、体温を上げなければなりません。体温を上げる方法には、運動や半身浴などがあります。汗をかくことを目的としている場合は、次のように行いましょう。

・運動

汗は、体温を下げなければならない状況になることで分泌されます。つまり、体温を上げるような運動をすることが大切です。全速力で走る短距離走などは、それほど体温が上がらないため、汗をかくことを目的としている場合には向きません。汗をかきたいのであれば、ジョギングやサイクリング、筋力トレーニングなどがいいでしょう。冬は身体が冷えて汗をかきにくいため、多めに着込んで運動することがポイントです。夏はすぐに体温が上昇するので、熱中症にならないように長時間の運動は避けましょう。

・半身浴

半身浴は、汗をかくことを目的としていません。全身浴と比べて汗をかき始めるタイミングも遅いとされています。ただ、全身浴と違って長時間の入浴が可能なため、少しずつ汗をかくことができるのです。また、肺や心臓への負担が少ないため、循環器の病気を抱えている方でも行える可能性があります。長時間浸かることで気分が悪くなることも予想されるので、身体に何らかの病気がある方は、主治医と相談したうえで行いましょう。また、半身浴で汗をかいているということは、水分が出ていっているということです。そのため、こまめに水分補給をしながら行わなければなりません。

・基礎代謝を上げる

基礎代謝は、活動していないときに生命維持を目的にエネルギーが消費されることです。基礎代謝が上がれば、エネルギーが効率よく消費されて汗をかきやすくなります。筋肉量が多くなれば基礎代謝が上がります。また、代謝を上げる栄養素もあり、うなぎやかぼちゃ、さつまいも、ごま、にんにくに含まれています。にんにくと一緒にこれらの食材を摂ることで、効率よく基礎代謝を上げられるでしょう。

このように、汗をかく方法は様々なので、にんにくのにおいを早く排出させたい方は、複数の方法を併用しましょう。

 

まとめ

にんにくを食べると、口だけではなく身体からもにおいが出るようになります。においを完全に防ぐことは難しいですが、にんにくを丸ごと電子レンジで加熱してから調理したり、牛乳やお茶を飲んだりすることで抑えられます。

また、汗をたくさんかくことで、におい成分を早く排出させることも可能です。汗をかく方法は運動や半身浴などですが、基礎代謝を上げるためにうなぎやかぼちゃ、ごまなどを摂るようにすれば、効率的ににおい成分を排出できるでしょう。

口だけではなく身体からもにおいが出るようになれば、人と会うときににおいが気になって、コミュニケーションに支障をきたしてしまいます。にんにくは栄養豊富なので、にんにくを食べないようにするのではなく、様々な対策を一緒に行ってにおいを抑えるようにしましょう。