体臭が尿臭いのはなぜ?病気の可能性も

自分のにおい、他人のにおい、いわゆる体臭にお悩みの人も多いことでしょう。日本人は比較的体臭の少ない傾向にありますが、それでもさまざまな要因で体臭が発生する可能性はあります。 体臭はその原因によってにおいも異なりますが、なかには尿臭い体臭もあることをご存知ですか? 今回は尿臭い体臭、その原因やメカニズムを詳しく解説していきましょう。

尿のにおいの原因はアンモニア

「なんだか尿のにおいがする」そんな体臭の原因はアンモニアです。ご存知のように尿の主成分はアンモニアなので、尿のにおい=アンモニア臭ということですね。 通常であれば発汗時に汗臭いと感じることはあっても、尿臭さを感じることはありません。なんらかの原因で体内にアンモニアが多く発生すると、汗にアンモニアが含まれて、アンモニア臭を発生させることになります。

アンモニア臭ってどんなにおい?

アンモニア臭は尿のようなにおいをしています。 アンモニア臭の独特なツンとしたにおいは尿を排出したときに感じるにおいと同じもので、自分でもわかるほどに鼻に刺激を感じるものです。 いわゆる加齢臭とは少し異なり、アンモニア臭い体臭を「疲労臭」と呼ぶこともあります。

体からアンモニア臭が発生するメカニズム

体からアンモニア臭がするメカニズムは単純なもので、実はタンパク質を体内で分解する際に発生するアンモニアが原因となっています。

人間の体は体内に取り入れた食べ物を消化・分解していますが、これは効率よく栄養素を吸収するために欠かせない工程です。この分解の過程でタンパク質からアンモニアが発生するわけですが、発生すること自体は自然なことであり誰の体でも起こりうること。問題はそのアンモニアが分解されずにそのまま排出される場合です。

正常な体であれば体内で発生したアンモニアは肝臓でさらに尿素へと分解され、尿として排出されます。しかしなんらかの原因で肝臓機能が弱っていると、アンモニアは分解されずに体内に残ってしまうことに。そうして蓄積したアンモニアは血流に乗って、汗や皮脂として体外へ排出され、体臭を発生させてしまうというわけです。

 

体臭が尿のにおいになる要因

体臭がアンモニア臭くなる原因は前述の通りですが、ではその要因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。 体内にアンモニアが蓄積しやすくなる原因について考えてみましょう。

疲労・ストレス

まず考えられるのは、疲労やストレス。 疲労やストレスが溜まると内臓機能が弱まりますので、肝臓機能も低下します。その結果、肝臓でアンモニアが分解されにくくなり、アンモニアが体内に蓄積しやすい状態が生まれます。 疲れやストレスによって内臓機能や代謝が低下している人は、体臭が強くなりがちということを覚えておきましょう。

腎炎など腎臓の病気・障害

アンモニア臭の強い体臭がある場合は、腎臓の病気も疑う必要があります。 腎臓は、体内の老廃物や不要物を尿と一緒に排出させる役割を持っています。アンモニアもここで排出されるはずなのですが、腎臓機能が低下していると体内に残ってしまうことに。

腎臓の病気は初期症状を自覚しにくく、早期発見が難しいとされています。体臭がアンモニア臭いと思ったら、医療機関に相談してみることをおすすめします。

肥満

肥満気味の人も体臭が強くなる傾向にあります。肥満が進むと、内臓に脂肪がつきやすくなるからです。 とくに注意したいのは脂肪肝。その名の通り、肝臓に脂肪がつくことです。 肝臓に脂肪がつくと肝臓機能が低下して、アンモニアをうまく分解することができなくなります。 そうして分解されずに残ったアンモニアがにおいを発生させ、結果として体臭が強くなってしまうことにつながります。

貧血

貧血の人は、血中に鉄分が不足している状態。鉄分が不足すると、体内に酸素を運ぶ機能も低下してしまいます。 燃焼を行うためには酸素が必要なことは皆さんご存知でしょう。体内燃焼も同じで、酸素が行き届かない状態では体を動かすために必要なエネルギー燃焼を上手に行うことができません。 結果として不完全燃焼が頻発することになり、燃えカスである乳酸という物質が多く発生しやすい状態に。この乳酸が増えると汗に含まれるアンモニアが増え、体臭が強くなります。

 

尿臭い体臭の予防・対策

アンモニア臭の強い体臭は、体の疲労や病気が原因です。つまり健康状態を維持することが体臭の予防にもつながるということ。 ここではアンモニア臭の強い体臭の予防方法や対策方法についてご紹介しましょう。

規則正しい生活を心がける

疲労やストレスの蓄積は体臭に強い影響を与えます。疲労やストレスを溜め込まないように規則正しい生活を心がけ、体に負担の少ない環境を維持するようにしましょう。

不規則な生活は、胃腸機能や自律神経の乱れにつながります。とくに睡眠時間は疲労を回復する大切な時間ですので、しっかりととるように心がけましょう。 疲労を溜め込まないためにも、そして内臓機能を正常に維持するためにも、あなたの生活リズムを一度見直してみてくださいね。

アルコール量に気をつける

アルコールのとりすぎにも注意が必要です。アルコールの分解は、肝臓に多大な負担をかけてしまうからです。 アンモニアの分解に肝臓機能が大きく関わっているのは前述の通りで、アルコールの過剰摂取はこれを阻害してしまう恐れがあります。 必要以上の飲酒は肝臓への負担が増えるばかりか、肝臓そのものにダメージを与えかねません。また、アルコールそのものが体臭の原因にもなります。 アルコール好きな人は、飲酒量にご注意を。

有酸素運動を行う

有酸素運動は体の代謝を上げ、老廃物を排出しやすい体内環境を作ることができます。結果としてアンモニアも排出しやすくなりますので、適度な有酸素運動は体臭対策として有効な手段といえるでしょう。

またウォーキングや軽いジョギングなどは筋肉負担が少なく、ストレス解消にもつながります。ストレスの蓄積も体臭を強くする要因に挙げられますので、心も体もリフレッシュできる運動は体臭対策の1つとしておすすめです。

しかし、必要以上の運動や筋肉に負担の大きい筋トレなどは乳酸を増やす原因になることも。くれぐれも「適度」な運動を心がけて取り組むようにしましょう。

オルニチンを多く含む食品をとる

オルニチンはアミノ酸の一種で、アンモニアやアルコールの分解など、肝機能を補助する作用があるとされています。 「二日酔いにはしじみ汁が良い」という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、これはしじみにオルニチンが多く含まれていることに由来しています。

クエン酸を多く含む食品をとる

クエン酸はレモンやグレープフルーツなどの柑橘類に多く含まれる成分で、疲労回復や血流改善に有効とされているものです。主に酸味を感じる成分として知られ、梅干しなど「酸っぱい」と感じるものにはクエン酸が含まれていると考えて良いでしょう。

クエン酸には乳酸を排出しやすくする作用があり、疲労回復はもちろんアンモニアが蓄積しにくい体内環境を整える効果があります。オルニチンと合わせて摂取することで、より体臭の改善を図ることができるでしょう。

ミョウバンの入ったデオドラントアイテムを使用する

ミョウバンにはアンモニア臭を抑える効果があります。デオドラントアイテムにはこのミョウバンが入ったものが多く出回っていますので、これを使用するのも1つの手です。

デオドラントアイテム自体は体の外側から使用するものなので、体内環境を改善する方法としては不完全だといえます。しかしながらその場でにおいを抑える方法としては有効な手段ですので、体臭が気になる人は一時的な方法として活用してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

病気や疲労・ストレスが蓄積することで発生しやすくなるアンモニア臭。 その刺激臭は周囲にも不快感を与えてしまいかねません。 体臭が気になる、そんな人はぜひこの記事を参考に、できる限り早めに対策をとるようにしてくださいね。