体臭に効く薬って?体臭を抑える医薬品・医薬部外品

わきがなどの体臭を抑えられる薬があれば、使ってみたいと思いませんか?体臭に効く薬は病院で処方してもらうものの他、薬局やドラッグストアで入手できるものもあります。 そこで今回は、体臭改善に役立つ医薬品・医薬部外品やサプリメントをご紹介していきます。薬にもさまざまな選択肢があるので、特徴を把握しておきましょう。

わきが・多汗症の治療に用いられる薬

まず、病院でわきがや多汗症の治療に使われている主な薬をチェックしていきましょう。

ボトックス薬剤

ボトックスは発汗を抑えるのに有効な薬剤です。

わきがや多汗症の方は汗をかく量が多く、その分雑菌が繁殖しやすいため、においがキツくなりやすいです。ボトックス薬剤には発汗を促す神経伝達物質アセチルコリンの分泌を抑える作用があるため、過剰な発汗を止めてにおいを防ぐことができます。

ボトックス薬剤は注射によって患部に注入します。効果の表れ方には個人差がありますが、治療後3日〜1週間で発汗量が減少してくるようです。腋の下や足など、汗をかきやすい部位に注入すれば気になるにおいを軽減できるでしょう。効果は3〜6ヶ月程度持続します。

ボトックス薬剤にはいくつかの種類があり、価格や品質が異なります。一般的に価格が高いものほど効果も高いようなので、予算と求める効果を検討し、自分に合う病院を選びましょう。

汗を抑える医薬品の制汗剤

病院では医薬品の制汗剤を処方してもらえる場合もあります。 ドラッグストアなどで市販されている一般的な制汗剤は医薬部外品のものが多いですが、医薬品ならさらに高い効果が期待できます。

医薬品の制汗剤として有名なのは「パースピレックス(Perspirex)」で、腋の下などに塗ることによって発汗を抑えます。 一般的な制汗剤との大きな違いは、「汗腺にフタをする」という点です。患部に塗ると塩化アルミニウムの作用によって汗腺の奥に角栓を形成し、汗を物理的にブロックします。一般的な制汗剤は汗をかくと成分が流れてしまうことがありますが、このメカニズムならそのような心配がありません。

角栓によるフタは、皮膚の新陳代謝に伴い3〜5日程度で排出されます。つまり、効果も数日間持続するので、お風呂に入っても塗り直す手間が省けます。

汗を抑える抗コリン薬

発汗を抑える内服薬としてよく用いられるのが「抗コリン薬」です。 汗は、交感神経の末端から分泌されるアセチルコリンによって分泌が促されます。

抗コリン薬(コリン受容体拮抗薬)にはアセチルコリンを阻害する作用があるため、服用すると全身の発汗を抑えることが可能です。 抗コリン薬には、保険が適用されるものとされないものがあり、効果にも違いがあるようです。

また、副作用としては口の渇きや眠気などが挙げられます。処方される薬の特徴や副作用は医師や薬剤師に確認しておきましょう。

 

薬局で買える体臭に効く医薬部外品

病院に行くほどではないけれど、なるべく効果の高い対策をとりたい場合は、医薬部外品の体臭予防アイテムがおすすめです。医薬部外品なら薬局やドラッグストアで手軽に入手できますし、医薬品ほどではないにせよ、一定の体臭予防効果が得られて便利です。

殺菌洗浄剤

体臭予防には、殺菌作用やデオドラント効果のあるボディソープ・石鹸(洗浄剤)を使うのがおすすめです。殺菌洗浄剤には、においの元となる雑菌を抑えられる成分が配合されているため、一般的なボディソープや石鹸より効果的です。

殺菌洗浄剤に配合されている殺菌成分の一例を以下に挙げます。

・イソプロピルメチルフェノール

・トリクロサン

・クレゾール

・塩化ベンザルコニウム

厚生労働省に認められた有効成分が配合されている洗浄剤には、「医薬部外品」や「薬用」とパッケージに記載されています。「薬用」は医薬部外品として認可されている表記なので、「薬用石鹸」や「薬用ボディソープ」であれば一定の効果が得られる商品だということです。

お店には多種多様な全身洗浄剤が並んでいるため見分けがつきにくいですが、より高い体臭予防効果を求めるなら医薬部外品または薬用のものを選びましょう。

ミョウバンスプレー

体臭予防に効果的なミョウバンを使ったデオドラントスプレーも、薬局やドラッグストアで購入できます。

ミョウバンとは、カリウムやアルミニウムなどの金属が結晶化した物質で、古代ローマ時代から殺菌剤や消臭剤として使われてきました。 体臭予防という点では、ミョウバンには収れん作用があり、毛穴を引き締めて汗を抑える効果があります。また、水に溶けると酸性になるため、皮膚の上に生息している雑菌の繁殖を抑えることもできます。 さらに、ミョウバンに含有されている金属が、ニオイ成分と反応すると金属消臭が行われるなど、体臭予防に役立つ作用が色々あります。

ミョウバンスプレーは、腋の下をはじめ、足や胸など汗をかきやすい部位に使うと効果的です。商品によっては殺菌成分などミョウバン以外の成分が配合されている商品もあるので、購入時はパッケージの成分表示を確認しましょう。

なお、ミョウバンスプレーを全身に使いすぎると、必要以上に発汗を抑えてしまうことがあります。そうすると、体温調節しにくくなり夏場などは熱中症になる可能性があるため要注意です。

 

薬が心配ならサプリメント

薬の副作用などが心配な方や、即効性は求めないという方はサプリメントで体臭を防ぐ方法もあります。

体臭対策におすすめのサプリメント

体臭対策にサプリメントを利用するのも有効ですが、体臭が発生する原因はひとつではないため、原因に応じた適切なサプリを選ぶことが大切です。 体臭を発生源で分けると、主に以下のような3パターンあります。

・皮膚表面が発生源(皮膚から分泌された汗・皮脂を、皮膚上の雑菌が分解したにおい)

・腸の中が発生源(便秘など腸内環境が悪化し、繁殖した悪玉菌が放出する腐敗臭やアンモニア臭)

・体の内部全体が発生源(ホルモンバランスの乱れなど生理機能の低下により、活性酸素などが増加したにおい)

皮膚表面でにおいが発生するのを抑えるには、殺菌・抗菌作用のあるクエン酸やショウガの成分が配合されたサプリがおすすめです。

腸内で発生した悪臭は、血液を介して全身にまわり体臭となります。これを防ぐには、アンモニアなどのにおい成分を中和・無臭にするシャンピニオンエキスが効果的だと言われています。また、お腹の調子を整えれば腸内で悪臭は増えないので、腸内環境を改善する作用のあるセルロースも有効です。

また、体内で活性酸素が増えるのを防ぎたい場合は、抗酸化作用が高い緑茶カテキンや柿タンニンなどポリフェノール配合のサプリが良いでしょう。皮脂の酸化臭を抑える働きもあります。

 

まとめ

体臭対策の方法は色々ありますが、病院で処方される薬や、薬局などで購入できる医薬部外品で抑えることもできます。 体臭や多汗症の治療ができる病院・クリニックでは、制汗作用の高いボトックス薬剤を皮膚に注入する治療方法がポピュラーです。

日頃のケアで効果的に汗を抑えたい場合は、汗を物理的にブロックできる医薬品の制汗剤が便利ですし、内服薬である抗コリン薬もよく用いられます。 医薬部外品の体臭対策アイテムとしては、殺菌成分などの有効成分が配合された洗浄剤(石鹸・ボディソープ)やミョウバンスプレーがおすすめです

薬が心配な方には、サプリメントという選択肢もあります。体臭対策サプリには、皮膚表面の雑菌の繁殖を抑えるタイプや、腸内の腐敗臭を消臭するタイプなどがあり配合されている成分も異なります。 このように、体臭に効く薬やサプリは多岐にわたります。自分の症状に合うものを選んで、体臭予防に役立てましょう。