体臭測定器ってどんなもの? 販売価格は? レンタルもできる?

体臭が強いかもしれないと気になっているときや、デートの前などきっちり体臭対策をしたいとき、体臭の強さが測れればいいなと思ったことはありませんか?そんな臭いを気にする人の願いを叶えてくれそうなのが体臭測定器です。 自分の体臭が測定値で判断できれば、くさいのではと思い悩む必要もないし、体臭対策の効果も確かめることもできます。

自分のにおいはなかなか気づかない

自分の鼻で体臭をチェックしようと思っても、においを客観的に判断するのは難しいといわれています。なぜでしょうか?

自分の体臭がわからない理由

私たちが自分の体臭を敏感にキャッチできないのは、人間の嗅覚に「順応」という働きがあるからです。

順応とは、同じにおいを長く嗅いでいると、そのにおいに対する嗅覚が鈍くなってしまうことです。さらに同じにおいを嗅ぎ続けると、最終的には「馴化」といって、においにすっかり馴れてしまった状態になります。人に指摘されないと住まいのにおいに気づかなかったり、最初は不快に感じたにおいもしばらくすると気にならなくなったりするのも、順応・馴化によるものです。

こうした反応が起こるのは、嗅覚が危険を察知するという大切な役割を持っているためと考えられています。脳がにおいを記憶できる量はそれほど多くないので、いつも嗅いでいるにおいは危険ではないと判断されて、感覚神経の働きが低下します。

気にし過ぎで悩んでいる可能性も

体臭は自分ではなかなか気づけないので、たとえにおっていなくても「もしかすると、臭いのでは…」などと、思い込んでしまうことがあります。話している最中に相手が顔をそむけた、電車で座ったら隣の人が席を立ったなど、体臭のせいで自分が避けられているとも取れる出来事があると、なおさら不安になります。こうした思い込みが度を過ぎると、「自己臭症(自臭症)」と呼ばれる状態になるおそれがあります。

自己臭症の人は、自分は臭いと思い込んでしまい、人との接触を避けようとするため、対人恐怖の状態になったり、通勤、通学できず社会生活に支障をきたしたりします。真面目で努力家の人に多く、自分の体臭で人に迷惑をかけているとして、思い悩んでしまいます。

 

自分のにおいが見える!体臭測定器が登場

体臭は自分では気づくのが難しく、時には気にし過ぎてメンタルな問題を抱えてしまうこともあります。そんな厄介な体臭を客観的にチェックできるのが、体臭測定器です。

体臭測定器・体臭チェッカーとは

体臭測定器は体臭チェッカーとも呼ばれ、体から出る皮膚ガスのにおいをセンサーでキャッチして、その強さを数値化します。

皮膚ガスには、皮膚の表面から出るもの、血液から出るもの、汗腺を経由して出るものの3種類があり、汗腺や皮脂腺の多いわき、首の周囲、頭、足の裏や、血管が近い場所から多く発生して体臭の原因となっています。メーカーや機種によって、使用法は若干異なりますが、通常の体臭チェッカーはにおいが気になる場所にセンサーを近づけて測定するだけで、すぐににおいの強さがわかります。

ただし、においの強さを測定する機械なので、悪臭だけでなく、良いとされるにおいにも反応します。このため、香水の使い過ぎや香り付きの衣類の柔軟剤などによる香りの強さをチェックすることも可能です。

一般人でも買える値段で販売しているものも

かつては、一般ユーザー向けのにおいの測定器はなく、価格もとても手が届くものではありませんでした。しかし、においに対する意識の高まりを受けて、各メーカーが、体臭や口臭に特化したにおい測定器を開発。一般ユーザーでも購入できる価格帯の測定器が登場しています。

いくつか話題のアイテムをご紹介しましょう。

体組成計などで知られるタニタの「ブレスチェッカーミニ」は、ネット通販で5千円前後。携帯に便利なコンパクトなサイズで、息をふきかけると5秒で口臭の強さを確認できます。

また、コニカミノルタが開発した体臭チェッカー「kun kun body」は、ネット通販で3万円前後。汗臭、ミドル脂臭、加齢臭のにおい成分をキャッチして、測定結果をスマホのアプリで確認できます。

レンタルしている測定器もある

比較的リーズナブルな価格で市販されている口臭・体臭測定器に対して、研究用、業務用として開発されたにおい測定器はかなり高価格で、10~15万円が相場、中には30万円以上するものもあります。環境問題にからむ悪臭の測定や、レストラン、ホテルなどの空間の快適度についてきちんとしたデータが必要という場合などは、こうした本格的な測定器を使うのがおすすめです。

しかし、個人的に口臭や体臭を測定するにはやはりオーバークオリティーで、操作するにも専門的な知識が必要です。それでも、どうしても使ってみたという場合は、専門のリース業者からレンタルすることを検討してみてください。機種にもよりますが、5日間のレンタルで2万5千円〜3万5千円あたりが料金の相場です。

 

体臭測定器を使うことのメリット

体臭測定器で、自分の体臭を客観的に評価できると、さまざまなメリットが期待できます。

スメハラ対策になる

近年は「スメハラ(スメルハラスメント)」という言葉が定着するほど、においに対する意識が高まっています。ビジネスシーンはもちろん、学校などでもにおい対策は必須で、体臭や口臭で周囲に不快な思いをさせていないか、気にしている人も少なくないと思います。

先の項でも解説したように、体臭や口臭は本人が気づきにくいという特徴があります。また、体のにおいに関することは、いくら親しい間でも口にするのが難しく、においに気づいていても注意できません。その結果、きちんと対策しているつもりでも、知らず知らずのうちにスメハラになっているということも起こりがち。体臭測定器でこまめにチェックしていれば、こうした事態を回避することが可能です。

ちなみに、女性は男性に比べてにおいに敏感です。また、悪臭のマイナスイメージは良い香りよりも強く記憶に残るといわれているので、男性はしっかりとしたスメルケアが欠かせません。

健康管理に役立つ

体臭は体調の影響をダイレクトに受けます。このため、日ごろから体のにおいをチェックしていれば、体調の変化を知る有効な手がかりとなります。

例えば、疲労が蓄積すると、体内でうまく処理し切れなかったアンモニアが血流に乗って全身を巡り、皮膚から発散されます。このため、アンモニア特有のツンとしたにおいが混じった「疲労臭」と呼ばれる体臭が発生します。

もし、夕方になると体臭が強くなるという場合はとりわけ要注意。1日のストレスの蓄積や心身の緊張はアンモニアの発散を促して、疲労臭を強めるからです。1日の終わり近くに体臭が強くなると感じたら、すぐに生活パターンを見直してみてください。

病院を受診するきっかけになる

体臭をチェックすることは、病気の発見にも役立ちます。古来、病気に特有のにおいがあることが知られており、日本でも明治までは患者の体臭で診断する「嗅診」が広く行われていたそうです。病気になると、体内で起こっている化学反応や物質の生成が、元気なときと変わってきます。

生成される物質にはそれぞれ特有のにおいがあります。これらが血液に乗って全身を巡り、汗、尿、吐息などに混じることで、病気特有の体臭が生まれるのです。

例えば、糖尿病になると体から甘いにおいがして、病気が進行すると甘酸っぱいにおいに変わるとされています。一方、胃腸に何かトラブルを抱えている場合には、酸っぱいにおいや腐敗したもののにおいが、息に混じるとされています。いつもと違う体のにおいに気づいたら、病気の可能性があるので早めに病院を受診しましょう。

 

まとめ

「スメハラ」という言葉に象徴されるように、においに対して敏感な時代です。注意していても、自分の体臭、口臭には気づきにくいので、においが気になるなら体臭測定器を使ってみるのも良い方法です。においに対する意識の高まりとともに、最近はリーズナブルな価格で、使いやすい体臭測定器が市販されています。自分の体臭を客観的にチェックできれば、スメハラ対策やエチケットに有効なだけでなく、健康管理にも役立ちます。