体臭の検査方法! 病院の検査から検査キットまで

体臭を気にする人が多いのは、他の人に気づかれるほどの体臭があるのかどうか、臭いのかそれほどでもないのか、はっきりとわかりにくいからではないでしょうか。信頼できるデータで「ある・なし」「臭い・臭くない」をきっちり判断できれば、もやもやと思い悩む必要はありません。においが気になる人のために、最近話題の体臭検査について調べてみました。

病院での体臭検査

体臭の有無や強さを調べるためには、正確な測定器具やにおいに詳しい専門家がそろう病院に相談するのが一つの方法です。

問診

病院では、検査の前に医師による問診が行われるのが一般的です。

問診では、体臭に関して、その人がどんな自覚症状を持っているのか質問されます。どこが臭いと思うのか、どの程度のにおいだと思っているのか、においは日や時間によって変化するのかなど、質問に答えられるように頭の中を整理しておきましょう。

また、強い体臭が生じやすい体質かどうか確かめるために、耳垢の湿り具合や衣服の汗じみ、わきが臭いならわき毛の量、家族に体臭の強い人がいるかどうか、汗かきかどうかなどについて尋ねられることもあります。さらに、食事や飲酒、喫煙、ストレス、睡眠時間なども、体臭の発生しやすさを判断するための有効な材料となります。

ガーゼ検査

問診に続いて、医師がにおいをチェックするために、ガーゼテストを行うのが一般的です。わきの下に一定の時間はさんだガーゼのにおいを、医師が実際に嗅いで、においの有無やその強さを判定します。

人間の嗅覚で判断する「官能検査」という最も簡単な方法ですが、わきがのにおいと単なるわきの汗のにおいは自分ではなかなか区別できないので、第三者、しかも体臭に詳しい専門家に嗅いでもらうことで客観的な判定が可能となります。

ただし、医師も人間なので、においが弱い、他のにおいと混じっているという状態では、なかなか正確にジャッジできません。特にわきがの原因となる汗を出すアポクリン腺という汗腺は、発汗が不規則で、検査時にあまり汗が出ていないという可能性もあります。ガーゼ検査を受ける場合は、制汗剤、消臭剤などのデオドラント製品や香水などを使用しないように注意してください。

検査を受けられるのは何科?

最近は、においを気にする人が増え、都心部の病院には体臭を専門的に扱う体臭外来を開設しているところがあります。無理なく通える場所にこうした体臭外来がある場合は、相談してみると良いでしょう。

とはいえ、専門外来はまだまだ数が少なく、実際に通えるのはごく一部の人のみ。通常はどんな体臭を感じるかによって、何科を受診するのかを決めます。

スパイスを思わせる体臭はわきがの可能性が高いので、皮膚科、形成外科、美容クリニックなどに相談しましょう。

甘酸っぱい体臭は糖尿病、生臭い体臭は肺や大腸の疾患、アンモニア臭は腎臓疾患、またトブのようなにおいがするときは肝臓の機能低下が疑われるので、いずれも内科が第一選択肢です。原因となっている疾患を治療することで、体臭の改善が期待できます。

一方、頭皮などから、古くなった油のようなにおいがする場合は脂漏性皮膚炎かもしれないので、皮膚科を受診してください。

 

病院に行かず検査できる体臭検査キットもある

自分の体臭を検査したいけれど、病院に行くのは何となく敷居が高い。忙しくて受診するひまがない。そんな人たちのあいだで話題になっているのが、体臭検査キットです。

体臭検査キットとは

体臭検査キットとは、その名の通り、自宅などで体臭検査を行うために必要なものをパックにしたものです。いくつかのキットが市販されており、申し込むと送られてくるTシャツを着て汗やにおいを付着させ、それを送り返せば、におい鑑定士などの専門家がそのにおいを嗅いだり、測定器でにおいの強さを測定したりして、結果が報告されます。

頭のにおいや下半身の体臭が気になる人の場合は、普段使っている枕カバーや靴下、下着などを送れば検査してもらえるようです。

検査で明らかになる内容は検査キットによって若干違い、 中には、他の人がどれくらいの距離で体臭に気づくかという到達距離を算出してくれるキットや、その人の体臭に合わせて衣類用の洗剤を作ってくれる検査会社もあります。

体臭検査キットの検査の流れ一例

体臭検査キットを使用して行う、代表的な検査の流れを見てみましょう。

公式ホームページの申し込みフォームを使って申し込むと、検査に使うTシャツや検査マニュアル、問診票などが届きます。検査マニュアルに従ってTシャツを着用し、問診票などに必要事項を記入したら、それらを返却キットに入れて送り返せばOK。着用したTシャツなどは。専用の袋に入れて宅配便で返送することが多いようです。

返送後、1週間程度で検査結果が届きます。体臭検査キットの先駆者的存在の会社の場合、「簡易検査」と「詳細検査」の2コースがあり、税別24,800円の簡易検査の場合は、体臭の有無、5段階評価による体臭の強さ、第三者に体臭が気づかれる距離の3点について結果が報告されます。

一方、税別34,800円の詳細検査の場合は、全身のにおいの種類と原因、部位別のにおいの種類と不快度が報告され、その人に適した体臭対策についてのアドバイスがもらえます。また、その人と相性の悪い香水や柔軟剤についての情報も提供されます。

体臭検査キットのメリット

体臭検査キットを使えば、人に知られることなく、自分の体臭を客観的に評価してもらえます。どの部位から、どんな体臭が発生していて、その強さはどの程度なのか、どの程度の距離で人に気づかれるのかなどを知ることで、より効果的な体臭対策を実践することが可能です。

また、検査会社や検査キットによっては、その人に合った対策や、フレグランス製品との相性についてもアドバイスしてもらえます。どんなに良い香りの香水でも、体臭と混ざると悪臭に変わってしまうことは案外多いもの。香りとの相性をわかっていれば、よかれと思ってやっていることが、逆効果になっていたというような事態を避けることもできます。

 

自分の体臭を知ることは大切

検査を受けて、自分の体臭について客観的な情報を手に入れることはとても大切です。体臭対策以外にも、いろいろな面で役立つからです。

体臭で健康状態がわかる

体のにおいは、体調の変化に伴って変わります。体調に異変が起きると、体内で起こる化学反応やそれによって作られる物質も普段とは違うものになるからです。こうして作られた物質は特有のにおいを持っています。これらが血流に乗って全身を巡り、汗や吐息、尿などに混じって体の外に排出されることで、普段とは違う体臭を発生させるのです。

例えば、病気には特有のにおいがあることが古来わかっていて、甘酸っぱいにおいは糖尿病、アンモニア臭は肝臓の機能低下、腐敗したにおいは胃腸の機能低下のサインと考えられています。

スメハラ対策に役立つ

最近は「スメハラ(スメルハラスメント)」という言葉が広く知られ、体臭を気にするのはもはや当たり前ともいえます。しかし、私たちの嗅覚は、同じにおいを長く嗅いでいると、そのにおいに対して鈍感になるという特徴があります。このため、自分の体臭はなかなか気づきにくく、知らず知らずのうちに、体臭でまわりの人を不快にさせているおそれがあります。検査を受けて、自分の体臭について客観的に知っておけば、必要以上ににおいを気にかけることがなく、より効果的な体臭対策が実践できます。

 

まとめ

体臭を気にする人が増える一方で、自分の体臭はなかなか気づきにくいものです。そのせいで、体臭があるのではないかと不安になったり、自己流の体臭対策をして、かえって悪臭を強めてしまったりすることも少なくありません。そんな人におすすめしたいのが、体臭検査を受けて自分の体臭を客観的なデータで判断することです。

病院で検査を受けるほか、最近は誰にも知られずに自宅などで検査が行える体臭検査キットも市販されています。体臭の有無はもちろん、体臭のある部位やその強さ、周囲への影響などを総合して自分の体臭を判断でき、効果的な体臭対策が行えます。